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ショック!保育士になって指導された「 行動が遅い 」とはどういうこと?

行動が遅い
私が保育士になって1番最初に指導されたことは、「 行動が遅い 」でした。それから、自分ではすごく一生懸命に急いで行動していても、しばらく評価は変わらず、 行動が遅い 、と言われ続けていました。それを乗り越えた、自分なりの方法をお伝えします。
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1.  行動が遅い 、のは私のだめな性格?

私は、今でもそうなのですが、基本おっとりした性格です。
新人時代、性格なのかもしれないけどのんびりした性格ではだめ、もっと早く動いてなど、行動の遅さについて、指導されることがとても多く、私の性格は保育に向いていないんだ…。と、自分を責めることも
とにかく言われた通り、早く行動しよう!ということを常に心がけて、自分なりにがむしゃらに頑張ってみましたが、評価は変わらず、1年目の間はずっと、 行動が遅い 、と言われていました。
頑張っても、頑張っても、結果が出ませんでした。
努力が結果に表れないほど、しんどいことはありません。心も体も疲れ毎日辞めたい、もう無理…。と思いながら、栄養ドリンクを飲んで、なんとか心と体にスイッチを入れて出勤する日々でした。若かったから、なんとか頑張れたんだと思います。

2. 行動が遅い 、の意味が分かる

がむしゃらに頑張る1年が過ぎて2年目になる頃、子どもとの関わりに少し慣れ、保育中に心に余裕が生まれてきたことに気づきました。

そして、自分の状況を少し客観的に見られる様になり、周りの先生の動きも見えてくるようになりました。

そして、指導していただいていた 行動が遅い 、という意味の捉え方が違っていたことに気づきました。

周りの先輩たちは、ずっと動き回っているわけではありませんでした。その時その時に判断をして、動く必要のあることをしていたのです。

私が指導されていた、 行動が遅い というのは、動くのが遅い、のではなく、今必要な行動が取れていない、ということだったのです。

思い返すと例えば、子どもがおもらしをしてしまった時、目の前の子どものお話に気を取られておもらしをしてしまった子どもへの対応が遅れたことがありました。

1年目の私は、気づいた後からの行動、つまり、着替えさせる、場所の始末などの行動をものすごく急いでいました。

違うことをがむしゃらに頑張っていたので頑張っても結果が出ず、だからいつまでも 行動が遅い 、と言われていたのです。

今となってはとても申し訳ないのですが、子どもの目線に立っても、困っている時にすぐ先生が来てくれないというのはとても不安なことだったと思います。
保育士は子どもの数だけいるわけではありません。自分の周りにいるたくさんの子ども達が、それぞれ今どういう状況なのか、という判断ができなければ、子ども達にとって良い存在でいられるわけがないのです。
もちろん必要に応じて素早く動くことも大切ですが、私が 行動が遅い と指導を受けていた問題の本質は、子ども達の状況への気づきの薄さと優先順位をつけて必要度が高いことから行動できていないことだったのです。

3.視野を広く、優先順位をつけて行動する

そこから私は、まず視野を広く持つように、目の前のことだけに気を取られないように気を付けました。これは単純な作業の繰り返しです。

視野を広くと思いながら意識的に過ごすと、時間は必要ですが、目の前の子どもとしっかり関わりながら周りの様々なことにもアンテナを立てることが少しづつできるように。

アンテナを立てられるようになると、子ども同士のトラブルや子どもがケガをする可能性のあることなどに対しての危険予測も離れた場所からできるようになりました。

また、保育中はたくさんの子ども達と一緒に過ごしているため、常に色々な場所で色々なことが起きているため、全部に1度に対応することはできません。

これは保育士の頑張り次第ではなく、1対多である以上物理的に不可能なことなのです。

保育中に視野を広く持つことによって、目の前のことから対応するのではなく、優先順位をつけて、優先度の高いことがあればそちらから対応する、ということができるようになっていきました。

その頃には 行動が遅い 、と指導を受けることはなくなり、自分の保育や同僚の先生たちとの様々な仕事もスムーズに進むようになっていました。

4.保育士として自分の性格を生かそう!

新人時代の私は、自分の性格を否定していましたが、今になって思うのは、のんびりおっとりした性格は、保育においては強みでもある、ということです。
子どもの成長を促すにあたって、大人がなんでもやってしまわずに「子どもを待つ」ということはとても大切なことですが、私はこの子どもを待つということが得意です!
急ぐのが苦手な性格は、人を急がせない性格でもあります。だから、子どものペースに合わせて待つということが当たり前のようにできるのです。
自分の性格や性質を、弱さととらえるのではなく、苦手な部分は自分にあった方法を考えて対応し、強みの部分を生かしていくこと。
自分をこの視点で見ることができると、子どもに対してもその視点を持つことができ、ごく自然に子どもの良さを伸ばす保育ができるのだ、と経験を重ねて実感しています。
あなたの良さを生かした保育、それが子どももあなたも成長する楽しい保育です!
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執筆者:ほいコレ 編集部

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