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保育士必見!子どもの 成長痛 とは?保育園での対処法を看護師がかんたん解説 

成長痛
3歳以降の子どもによく見られる 成長痛 。保育園でも何もしていないのに「足が痛い!」と訴える子どもは多いのではないでしょうか。今回は、看護師の私から、新卒保育士さんに向けて 成長痛 とは何かと、保育園での対処法について簡単に解説をします。
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1.  成長痛 とは?

新人保育士のみなさん「 成長痛 」のことは知っていますか?
 成長痛 は、子どもが成長をするときに生じる体の痛み…という印象ですよね。
保育園でも「足が痛い…」と言う子どもは多いのではないでしょうか。
まずは、 成長痛 のことを知っておきましょう!
 成長痛 の特徴
・3~5歳によく見られる
・膝を中心に、足に痛みが出ることが多い
・腫れや、変形などは見られない
・可動域(動かせる範囲)に制限はない
・夕方から夜間にかけて痛みが出ることが多い
・不定期に痛みをくり返す
・翌日には痛みが消えている
 成長痛 の場合、レントゲンを撮っても異常がみられません。
 成長痛 の原因はハッキリとしていませんが、運動による筋肉疲労やストレスが原因であると言われています。
夕方、保育園で急に子どもが足の痛みを訴えたとき、とくに新人保育士さんはあせってしまいますよね。
そんなときは、まず、ぶつけたり転んでいないか、腫れていないかを見てあげましょう。

2. 保育園でできる 成長痛 の対処法

保育園で子どもが足の痛みを訴えたとき、早く痛みをとってあげたいですよね。
つぎに、保育士さんができる 成長痛 の対処法をお伝えします。

【患部をさする】

 成長痛 は、ストレスが原因で起こるともいわれています。
子どもは環境の変化、不安や緊張にとても敏感。
自分の気持ちを上手く伝えられず、ストレスが溜まる子どもも多いです。
保育士さんが、痛いところをさすってあげるだけで、痛みが落ち着く場合もあります。
子ども達のストレスがやわらぐように、ゆっくりとさすってあげてくださいね。
スキンシップが 成長痛 にはとても効果的です。

【あたためる】

 成長痛 には患部を温める効果的です。
保育園ではホットタオルをつかって温める方法がオススメです。
熱いタオルは厳禁!
子どもが心地よく感じる程度の温度に調整しましょう。
やけどには十分注意してくださいね。

【やさしくマッサージ】

マッサージをすることで、血液の循環がよくなり痛みがやわらぎます。
ふくらはぎを中心にやさしくマッサージをしてあげましょう。
また、マッサージも子どもとのスキンシップになります。
保育士さんとスキンシップをすることで、子ども達も安心しますよ
マッサージをすることで痛みが増す場合は、 成長痛 ではない可能性があるので、やめましょう。

3. 成長痛 ではない場合

つぎのような場合、 成長痛 ではなく他の病気の可能性があるので、注意をしてください。
 成長痛 ではない場合
・日中でも頻繁に痛がる
・腫れている、変形している
・歩くときに、足を引きずる
このような場合は、温めたりマッサージをしてしまうと痛みが増し、悪化をさせてしまうのでNG!
無理に保育園で対処せずに、整形外科を受診しましょう。
 成長痛 とケガの見極めはむずかしいですが、外見的に異常がある場合は安静にすることが大事です。

4.子どもに寄り添った対応をしよう!

子どもが成長するときの痛みだというイメージの 成長痛 。
でも実は、ストレスも原因のひとつ。
保育園で 成長痛 を訴える子どもがいたら、「大丈夫だよ。」「痛いのつらいね。」
など、やさしく子ども達が安心できるような声掛けをしてあげましょう。
安心感を得ることで痛みがやわらぐこともあります。
また、 成長痛 は「誰かに甘えたい」という子どもからのメッセージであることも多いです。
保育士さんは、子どもと保護者との関係性をよく観察することも大事です。
保護者が子育てで悩んでいる場合には、保護者に寄り添い話をききましょう。
家庭と保育園でしっかりとコミュニケーションをとりながら、子ども達のケアも行えるといいですね。
新人保育士さんにも 成長痛 の特徴を理解して、子ども達に寄り添った対応をしてほしいと思います。

執筆者:瀬川知子(看護師)

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