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看護師が解説!保育園のお散歩中におこりやすい ケガ と応急処置の方法

散歩中の怪我
秋になるとお散歩や、園外での保育活動が増えます。園外保育で子ども達が ケガ をしてしまった時、新卒保育士さんはどう対応していいのか焦ってしまいますよね。今回は看護師の私から、散歩中におこりやすい ケガ と、その応急処置についてお伝えします。
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1. お散歩中の ケガ を防ぐために注意すること

秋はお散歩や、園外保育に行くことも増えて子ども達もワクワクしているのではないでしょうか。
子ども達は思いがけない行動をすることもありますよね
お散歩に行くときには、園内以上に子ども達の安全対策が欠かせません
園外での子どもの ケガ の対応は、できることが限られていて新人保育士さんはどうしていいのか迷ってしまうと思います。
まずは、お散歩中の ケガ を防ぐために注意することを再確認しておきましょう!
お散歩中の注意点
・遊具の周辺に ケガ の原因になりそうなゴミはないかを確認する
・子ども達が遊んでいるときは、目を離さないように注意をする
・お散歩をするときは列をつくって歩き、手をつないで歩く
・車や自転車に注意する
・お散歩用のリュックの中身の確認を日常的におこなう
お散歩に行く前には、子ども達とも約束を確認しておきましょう

2. 園外保育で ケガ !応急処置の方法は?

お散歩などの園外保育のときには、処置をする物品や場所も限られています
特に新人保育士さんは子どもの ケガ に慣れておらず、どうしたらいいか焦ってしまいますよね
保育士さんができる範囲で園外での ケガ の応急処置の方法を知っておきましょう!

【すり傷】

お散歩中や園外保育で一番多いのが、すり傷。
子どもが ケガ をしてしまったときには、まずは ケガ をしてしまった場所を清潔にする必要があります
近くに水道があれば、水道水で傷をきれいに洗い、砂や石を落とします。
近くに水道がない場合には、未開封のペットボトルのお水でも大丈夫。
そのあと消毒をする必要はありません。
すり傷が小さい場合には絆創膏を貼ります。
すり傷が絆創膏で覆いきれない場合は、清潔なハンカチやバンダナを患部に当てて止血をしましょう。

【打撲】

お散歩中、遊具やお友達にぶつかって打撲をしてしまうこともあります。
まずはどこにぶつけたのかを確認し、患部が腫れていないか、出血はないか観察をしましょう。
あまり腫れていない場合にはむやみに動かさず、患部を保冷剤などで冷やすと痛みも引いていきます
腫れがひどい、出血が多い、痛みが治まらない場合にはかならず整形外科を受診しましょう

【肘が抜ける】

お散歩中、子ども達が危ないことをすると手を引きたくなりますよね。
保育士さんが子どもの命を守るためには必要な行動だと思います。
ですが、子どもの強く引っ張ることで、肘が抜けてしまうこともあります
もともと肘が抜けやすい子どもは保育士さん同士で把握しておくことが大切。
園外で肘が抜けてしまったら、子どもに痛みが少ない体勢をとってもらい、整形外科を受診しましょう。
肘の関節を少し曲げ、からだにくっつけると楽になることがあります

【ねんざ】

園外で遊んでいると、足首や手首をひねってしまうこともあります。
その場合は、むやみに動かさずに安静にしましょう
足首のねんざの場合には、靴は履いたままにしてください
靴を脱がす時に足首が動いてしまうことで痛みが増すことがあります
患部は保冷剤などで冷やすと痛みが和らぐ場合があります。
腫れがひどい場合、骨折をしている可能性もあるので、整形外科を受診しましょう。

3. お散歩中の ケガ に備えよう

今回はお散歩中や園外保育のときにおこりやすい ケガ と応急処置についてお伝えしました。
物品や場所が限られている園外での ケガ に対応するには、備えが大切です。
看護師目線で、園外での応急処置に役立つものをご紹介します。
これがあると便利!
・絆創膏
・大判のバンダナやハンカチ(清潔なもの)
・ペットボトルの水
・保冷剤
大判のバンダナは止血や固定などにも使えますし、ぬらして首元に巻けば熱中症予防などにもなります。
お散歩用のリュックが重すぎると保育士さんも大変です。
バンダナなら軽くてかさばらないので、とても便利!
保冷材も打撲やねんざをした時、患部を冷やすのにとても役立ちます。
保冷バッグに何個か入れておくと安心!
応急処置の時にとても役に立つので、ぜひお散歩用のリュックに入れてほしいと思います。
ほかにも、すぐに連絡ができるよう携帯電話に病院やタクシー会社の電話番号を入れておくのも備えになります。
お散歩中の ケガ の応急処置を身に付けて、たのしい時間を過ごしましょうね。

執筆者:瀬川知子(看護師)

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