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保育に役立つ!子どもの 歯磨き の方法とポイントを看護師が簡単解説 

歯磨き
保育士のみなさん、子どもの 歯磨き の方法は知っていますか?成長に応じて 歯磨き の方法は変わるので、ポイントを知っておけば虫歯予防にもなりますよ。今回の記事では、子どもの 歯磨き の方法とそのポイントを看護師の私が簡単に解説します。ぜひ参考にしてください。
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1. 保育に役立つ!子どもの歯のこと

子どもの正しい 歯磨きの方法は知っていますか?
乳歯でもしっかりと磨けていないと虫歯の原因となり、永久歯にも影響が出てきます。
まずは、子どもの歯についての基本的な知識を身に付けましょう!
子どもの歯のこと
・乳歯は生後8か月頃から生えはじめる
・3歳半頃に乳歯20本が生えそろう
・永久歯への生え変わりは6歳頃から始まる
・12~14歳頃に永久歯28本が生えそろう
乳歯の生えはじめ、歯の生え変わりには個人差がありますが、一般的にはこの時期が多いとされています。
乳歯は、永久歯と比べてやわらかく、歯を保護しているエナメル質がうすいので、虫歯になると進行しやすいです。
そのため、子どもの頃からしっかりと 歯磨き をする必要があります。

2. 子どもの 歯磨き の方法とポイント

つぎに、子どもの 歯磨き の方法とポイントをお伝えします。
しっかりとポイントをおさえて、保育園でも虫歯予防をしていきましょう!

【乳児の歯磨きのポイント】

乳児の場合、下の前歯が生えてきた時期から、 歯磨き が必要になります。
ミルクや離乳食のあとは保育士さんが歯を磨いてあげましょう。
まずは、 歯磨き に慣れるところから始めていきましょう!
歯磨きに慣れるまで
・保育士の膝の上に子どもの頭をのせ、清潔な指で触る
・初めのうちは、ガーゼや綿棒などで歯や口の中を拭く
・慣れてきたら乳児用の歯ブラシで1~2回ちょんちょんと触れる練習をする
・歯ブラシの刺激に慣れたら1本ずつやさしく磨く(1本あたり5秒ほどをめやすに)
・磨いたあとは、ガーゼなどで唾液を拭う
乳児の歯磨きの方法
①子どもを膝の上に頭をのせて寝かせる
②歯ブラシはできるだけ小さなものを使い、ペンを持つように歯ブラシを持つ
③片方の指で子どもの唇をめくり前後、または横に歯ブラシを動かしてやさしく磨く

参考:産まれてから2歳頃まで 公益社団法人 日本小児歯科学会

ポイント!
・歯磨き中は子どもの頭が動くとケガの原因になるので、しっかりと固定をする
・上唇小帯(上の前歯の中央にある筋)に歯ブラシが当たると痛いので、指で保護する
・長い時間磨くことがむずかしい場合は、歯磨きの順番を変えて同じ場所ばかり磨かないようにする
・機嫌のいいタイミングで行う
赤ちゃんのときは、口の中にいつもと違うものが入るとビックリして、歯ブラシを嫌がる子どももいます。
歯磨き中も「バイキンさんバイバーイ!」「キレイキレイしようね」など声をかけながら行いましょう。
 歯磨き が終わったあとは、「頑張ったね!」「キレイになったよ」と子どもを褒めてあげましょうね。

【幼児の歯磨きのポイント】

奥歯も生えてくるので、さらにしっかりと 歯磨き をする必要があります。
1歳を過ぎると自分で歯ブラシを持って、徐々に磨けるようになってくるので、見守りと仕上げをしてあげましょう。
幼児の歯磨きの方法
①奥歯のみぞ、歯と歯の間を一本ずつ丁寧に磨く(上側、頬側、舌側の3方向から)
②奥歯から前歯に向かって、1~2本ずつ磨く(歯の裏側を磨くときは、歯ブラシの先端で磨く)
③うがいをしっかりとする
ポイント!
・歯の付け根、歯の間が虫歯になりやすいのでしっかりと磨く
・うがいができるようになったら、歯磨き粉を使ってみましょう!
3歳くらいになると、自分でも 歯磨き ができるようになるので、保育士さんと一緒に 歯磨き をするとマネをして上手に磨けるようになってきます。
慣れてくると、歯ブラシをくわえたまま走ったりしてとてもキケン!
子どもが 歯磨き をしている時は、かならず保育士さんが見守るようにしましょう。

【保育園でできる 歯磨き 以外の虫歯予防】

これまで、子どもの 歯磨き の方法をお伝えしてきましたが、保育園には子どもがたくさんいます。
一人ひとり対応をするのは現実的にむずかしい場合もありますよね。
そこで、 歯磨き 以外で、保育園でできる虫歯予防をご紹介します。
保育園での虫歯対策
・食後はうがいをする
・積極的に水分補給をする(水やお茶など、糖分を含まないもの)
・食事は、しっかりと噛んで食べる(唾液をしっかりと出すため)
・指しゃぶりのクセがある子どもには、遊びに誘って気がまぎれるように接する(無理せず子どものペースにあわせる)
口の中が乾燥していると、雑菌が繁殖して虫歯になりやすいです。
忙しくて、 歯磨き をする時間がないときは、水分補給やうがいをするだけでも虫歯予防になりますよ。

3. 保育中も虫歯予防をしよう!

今回は、看護師の私から子どもの 歯磨き の方法とポイントをお伝えしました。
子どもの歯は虫歯になりやすいので、日々の 歯磨き がとても大事になります。
子ども達の健康な歯を守るためにも、保育園で出来ることは取り組んでほしいと思っています。
少しでも保育士さんの参考になればうれしいです。

執筆者:瀬川知子(看護師)

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