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「先生、 お盆 ってなあに?」保育園・幼稚園で伝えたい日本の行事

日本の代表行事の一つとも言える「 お盆 」。でも子どもたちに「 お盆 ってなあに?」と聞かれて答えられない人も意外と多いんです。今日は お盆 の由来と、子ども達の保育に使える言葉がけや精霊馬の作り方をが紹介!キュウリとナスをご用意くださいね!
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1. 先生、 お盆 ってなあに?

保育実習を頑張っている保育学生の皆さん、保育士さん、幼稚園の先生、
「 お盆 ってなあに?」と子ども達に聞かれたら、なんと答えますか?
毎年8月になると「 お盆 」「 お盆 」と話題になりますが、意外とわからない人も多いんです。

 お盆 とは……ご先祖様の霊を家に迎えて供養する行事

一般的に8月13~16日を言いますが、地域によっては7月15日前後に行うところもあります。
お墓参りや迎え火、送り火、盆踊りなどの様々な風習があります。

なぜ、この時期なのかというと、
旧暦の7月15日に仏教開祖の釈迦の弟子の目連にまつわる言い伝えが由来です。
目連は、亡き母が餓鬼道(生前に悪事を行った人間がいく死後の世界)で逆さづりにされて苦しんでいるのを人並外れた能力で知ります。
それをお釈迦様に相談すると、「多くの供物をささげて供養すれば、母を救うことができる」と言ったそうです。
その功徳によって、目連の母親は無事に成仏できたとされています。
日本では改暦に伴い、約30日遅れになったとされています。
この お盆 の時期に、お墓参りや迎え火や送り火を焚いたことがある人も多いのではないでしょうか?
それにもまた、意味があるんです。
・お墓参り
一般的に、ご先祖様の魂が家に帰ってくる お盆 の初日(13日)に行きます。
・迎え火
玄関先に提灯を置いたり、墓参りからの帰りの道筋に火を灯します。
ご先祖様に家がわかるように目印とする、と言われています。
・送り火
 お盆 の最終日16日に、あの世へと戻るご先祖様をお見送りするための儀式とされています。
ご存じのある方も多いと思いますが、山に炎で大きく大の字を描く「大文字焼」もこの儀式です。
ここまで知っていたら、大丈夫
次は、子ども達への言葉がけをどのようにすればいいのか、ご紹介させていただきますね。

2. そのまま使える!子ども達への言葉がけ

次に、日々の保育で、そのまま子ども達の前で使える言葉がけをご紹介します。

年長児向け・「 お盆 」言葉がけ例
暑い8月がもうすぐやってきますね!
8月には「 お盆 」という日が4日間あります。
 お盆 というのはね、ご先祖様というおじいちゃんやおばあちゃん、そのまたお父さんお母さんなどで、もう亡くなってしまった人たちをお家にお迎えする日です。
お迎えするときは、「いつも見守ってくれてありがとうございます」っていう感謝の気持ちを込めて、お花や食べ物をお供えします。
あとで、ナスやキュウリを使って精霊馬というお馬さんと牛さんを作りますよ。
 お盆 には笑顔で元気よく、ご先祖様をお迎えしましょうね!
POINT!
・ お盆 は感謝の気持ちを伝える日ということ、お供物にも感謝の気持ちを込めることを伝えましょう。
・ お盆 の風習である、精霊馬や精霊流し、盆踊りなども教えてもGOOD!

 

年少児、年中児向け・「 お盆 」言葉がけ例
もうすぐ8月が来ると「 お盆 」という日が4日間あります。
おじいちゃんとおばあちゃん、そのまたお母さんやお父さん、そのまたお母さんとお父さん…(ずっと続く)のことをご先祖様って言います。
ちょっと難しい言葉だけど、聞いたことあるかな?
ご先祖様は、もう亡くなってしまった人たちなんだけど、 お盆 には天国からお家に帰ってきます。
ご先祖様はお空の上のある天国からいつもみんなを見守ってくれているんだよ。
今もみんなが元気で遊べるのは、ご先祖様がいつもお空から見守ってくれているからなんだ。
だから、 お盆 の期間は「いつもありがとう」の気持ちで、笑顔でお迎えしようね!
POINT!
・いつも元気でいられるのは、ご先祖様が見守ってくれているからだと説明し、感謝の気持ちを持たせます。
・いつも元気でいれば、ご先祖様も喜んでくれることを伝えましょう。

3. お盆 は精霊馬を飾ろう

子ども達に伝えたい日本の行事である” お盆 ”。
今回は幼稚園や保育園でも実践できる、精霊馬をご紹介します!
【精霊馬】
キュウリ(馬)とナス(牛)を使って作ります。
キュウリはご先祖様に早くおうちに来てもらえるように、早く走る馬に見立て、
ナスはあの世に帰るには名残惜しいからゆっくり帰ってもらえるように、牛に見立てています。
材料
・キュウリ…1本
・ナス…1個
・割りばし1~2膳
作り方
①割りばしを野菜の大きさに合わせて、足になるように切る
キュウリの足は、馬なのでちょっと長めに
ナスの足は、牛なので馬よりは短めにしてわかりやすくしましょう。
②四つ足のになるように、割りばしを野菜にさしたら出来上がり!
POINT!
・迎え火の時は内向きに飾り、送り火の時は外向きに飾ります。
・野菜は、ちょっと反り返っているものを選ぶと動物っぽさがでてGOOD!
いかがでしたか?
今回は 日本の行事として「 お盆 」をご紹介しました。
子ども達の心に残る 夏を過ごせるよう 応援しています。
↓こちらの記事も参考にどうぞ♪

 

執筆者:岡田なな 先生(保育士)

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