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「 感触遊び 」は必ず保育に取り入れたい!手足で五感を育てるおすすめの 感触遊び 4選

感触遊び
保育をするうえで、とても大切な遊びの一つである 感触遊び 。子どもの頃に誰でも一度はしたことがあるのではないでしょうか。この春、働き始める保育士さんにぜひ読んでもらいたい、おすすめの 感触遊び を4選ご紹介します!
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1. そもそも 感触遊び ってどんな遊び?

みなさんは 感触遊び ってどんな遊びか知っていますか?
 感触遊び とは…
ドロドロ、ベタベタ、サラサラ、冷たい、温かい、などのいろいろな感触を手足で感じながら、握ったり丸めたりちぎったりすることで、大脳を働かせて五感を刺激していく遊びのこと

 感触遊び身近なものでできる遊びで、粘土遊びもその一つです。

子どもたちの小さな手や足でその感触を味わっていく、これが大切なのです。

手は第二の脳、足の裏は第二の心臓と言われています。

そんな重要な役目を担っている手や足ですが、手足の皮膚を通じて感じる「触覚」には乳幼児期に大切なはたらきがあるんです。
そのはたらきをご紹介しますので、保育活動の”ねらい”にも取り入れてみてくださいね。
・情緒安定をはかる
親子の肌と肌の触れ合い、毛布にくるまると落ち着くなどがあります。
・危険を察知し、身を守る力をつける
とがったものに触ると手を引っ込める、手に虫がついたら払いのけるなどがあります。
・触っただけでものの識別ができる
巾着に入っている様々な形のおはじきの中から丸い形だけを取り出す、バックの中から中をのぞかずに筆箱を取り出すなどがあります。
・自分自身の身体を知ることができる
自分の大きさや手足の長さを把握できるようになる、遊具をうまくくぐったり、眼をつぶっていても自分の身体がどこを触られているのかわかるようになるなどどれも幼児期に大切な働きだということがわかりますね。
手先の力や運動能力を伸ばすためにも、 感触遊び はとても大切なのです!

2.五感を育てるおすすめの 感触遊び 4選をご紹介

私が保育士の経験で楽しかった 感触遊び を4つご紹介します!

・小麦粉粘土遊び

準備するもの
・小麦粉…子ども一人当たり300~500グラム
・水…適量
・サラダ油…一垂らし程度(まとまりやすくなります)
・塩…少々(傷みにくくなります)
 感触遊び と聞いて、真っ先に思いだすと言ってもいい小麦粉粘土遊び。
間違って口の中にいれても危なくないことから、保育に使われることも多い遊びです。
お好みで食用色素を使ってカラフルにしてもいいでしょう。
子どもたちがこねやすい耳たぶくらいの柔らかさになるまで、頑張ってこねて下準備をしましょう。

・寒天、春雨遊び

準備するもの
・寒天、春雨適量(市販の作り方のにそって作ります)
・水(水の量を調整して、硬さに変化をさせてもいいですね!)
・食紅があるときれいです。
箸やスプーンを使ってゼリー屋さんや、ラーメン屋さんやうどん屋さんなどのごっこ遊び」に発展しやすいです。
大胆にぐちゅぐちゅした感触を楽しみましょう!

・片栗粉粘土遊び

準備するもの
・片栗粉(一人当たり150~200グラム程度)
・水(粉と同量が目安)
粉に水を入れるときに「魔法の水を持ってきたよ~」と言葉がけをして混ぜると、子どもたちは興味深々になります。
片栗粉がサラサラからトロトロになると子どもたちはさらに不思議になるでしょう。
水を入れる前の粉の状態のサラサラしている感触から、水を入れた後のトロトロした感触、握りしめたときの感触を体験させてあげましょう。
スプーンですくって遊ぶのも楽しい!

・すずらんテープ遊び

私は、すずらんテープは保育の場面にはなくてはならないものだと思っています。

かけっこのゴールテープ、綱引きの綱、または人形遊びのおんぶ紐にもなってしまう、万能なアイテムです。

色鮮やかなヒラヒラという感触を楽しみましょう!
・30センチくらいに切ったテープを子どもの上からたくさんヒラヒラ降らせます。
・降らせたテープを丸めたり、手に持ってヒラヒラさせたりします。
・カーテンのようにたくさんつるしたテープの下をハイハイしたり、走ったりしてくぐらせます。
乳幼児期の頃は、言葉がけもしっかりと。ふわふわ、ヒラヒラ、サラサラなどの優しい言葉や感覚をたくさん味あわせてあげたいですね。

3. 感触遊び をするときの注意点

保育はきちんと計画を立てて行いますが、その中でも安全で楽しい保育ができるように注意点も合わせてお話しさせていただきます。

・アレルギーがあるかどうかしっかり確認を

小麦粉粘土を行う場合は、小麦粉アレルギーの子どもがいないかきちんと確認をしましょう。
口に入れることはもちろん、触るだけでもアレルギー反応を起こしてしまう可能性があります。

・ 感触遊び を嫌がる子には楽しんでいる様子を見学をさせよう

 感触遊び は、素手や素足で遊ぶので、感じたことのないべたつきやとろみに戸惑う子がいます。
そういった子には無理強いをせず、お友達の楽しい様子を見るところから始めましょう。
そしてスプーンなどの道具を使って、直接触れなくてもみんなと一緒に遊べる満足感を感じさせてあげましょう。
タイミングを見て「一緒にやってみようか」と誘ってみましょうね。

・汚れてもいい服装、環境を整えておこう

 感触遊び では、子どもたちに思いっきり大胆に楽しんでもらいたいですよね。
洋服の汚れを気にしないためにも、前日までに汚れてもいい服装で登園してほしいことを保護者に伝えておきましょう。
また、片づけには時間がかかることが多いので、保育士の配置を確認し、役割分担を決めておくとスムーズです。
 感触遊び は、子どもたちの手先や運動能力を伸ばすだけではなく、集中して遊ぶことによって集中力も養います。
また、発見する楽しみや興味、関心にも働きかけ、「楽しい!もっと遊びたい!」という気持ちにもつながっていくんですね。
乳幼児期に良いことばかりの「 感触遊び 」、ぜひ日々の保育計画に入れて保育士の皆さんも楽しく遊んでみてくださいね!
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執筆者:岡田なな 先生(保育士)

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