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実習前に要チェック!保育の『 視診 』ってなに?  

視診
保育の『 視診 』について知っていますか?これから保育実習を行う学生の方は、実習前に要チェック!保育で大切な『 視診 』についてしっかりと理解しておくと、実習での学びが深まるはず。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
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1.保育の『 視診 』とは…

保育の『 視診 』を知っていますか?
普段の生活では、あまり使わない言葉かもしれませんね。
でも、保育士にとってはとても重要なもの。
今回は、保育の『 視診 』についてご紹介したいと思います。
実習前にきちんと知っておくことで、
実習の現場でも理解が深まり、必ず役に立ちますよ。
まず、『 視診 』とはなにか…
保育の『 視診 』

保育士が子どもの身体を見て、普段と何か変わったことはないかを確認する。

保育士さんは、子どもたちの様子をきちんと把握するため、
毎日この 視診 を行います。
では、なぜ 視診 を行うのか…
『 視診 』を行う理由

子どもの状態がわかり、何か変化があった時にすぐ気付けるようにするため。

例えば…
子どもの手足に傷やアザがあった時
朝のうちに 視診 をしていて把握しておけば、
知らないうちに傷やアザがあった!
家でできたものか、園でのものかがわからない…!
という事態をできるだけなくすことができます。
特に乳児さんは、
怪我の理由を上手く説明できなかったり
なぜ怪我をしたのかを忘れてしまったりすることが多いので、
視診 の重要性は、さらに高くなります。
また、発疹などを伴う病気の発見につながったり、
虐待防止の観点からも、
子どもを守る立場の保育士として、 視診 は毎日行う必要があるのです。

2.『 視診 』のポイントと配慮すべきこと

では次に、 視診 をする際の具体的なポイントと、配慮するべきことをご紹介します。

【 視診 のポイント】

視診 をする上で、身体の部位によって見るべきポイントが違います。
頭部・顔
たんこぶはないか。
・顔に傷・アザ・腫れはないか。
・目は充血していないか。
顔色・表情はどうか。
皮膚の状態はどうか。
鼻水・咳などの症状はどうか。
の調子はどうか。
もし、頭をぶつけている場合は状況を確認する必要があります。
いつ・どのようにぶつけたのかで対応は変わりますが、心配な場合は病院受診してもらうこともあります。
目が充血している場合や、発疹や赤みがある場合は、
伝染性の病気アレルギーの症状が出ている可能性も。
状態によっては、病院受診をお願いすることもあります。
手・足
・手足に傷・アザ・腫れはないか。
皮膚の状態はどうか。
・不自然に動かさない・痛がるなどはないか。
の状態はどうか。
手足を動かそうとしなかったり、動かすと痛がったりする場合、
脱臼の可能性があります。
子どもは手足が脱臼しやすく、また一度脱臼すると繰り返してしまう場合が多いので要注意です。
爪は長すぎたり、欠けていたりすると怪我につながるので危険です。
胸・腹・腰・尻
傷・アザ・腫れはないか。
皮膚の状態はどうか。
普段衣服で覆われている部分は、見落としがち
保護者の方も気が付いていないという場合もあります。
また、不自然な傷アザが頻繁にある場合は、
虐待の可能性も考えなくてはなりません。
毎日視診し、きちんと記録に残しておくことで継続的に確認することもできます。

【配慮すべきこと】

視診 をする上で、保育士さんは色々な配慮をしています。
ただ様子を確認すれば良いというわけではなく、
子どもたちの気持ちに寄り添いながら 視診 をすることが大切。
私が 視診 をする際、特に配慮していたことはこの2つ。
・身体に触れる際は、子どもに声を掛けながら行う。
大げさに確認することは避ける。
視診 をする際は身体に触れるので、
「○○ちゃん、今日は元気かな~?」
など、必ず声掛けをしながら行います。
会話をしながら自然な流れで 視診 をすることで、
子どもたちも構えず、思いを話してくれることも多いのです。
また、どのように 視診 をするかは、園によって違いがあります。
受け入れの時に、お腹なども保護者の方と確認する園もあれば、
私が勤めていた園は、受け入れ時に見える範囲を目視で確認し、その後他の部分をしっかり 視診 していました。
どちらにせよ、大げさにしてしまうと、
子どもが不安に感じたり、
保護者の方も嫌な気持ちになってしまったりする可能性があります。
ただ、しっかりと 視診 をすることは大切なので、
どのような方法が良いかは一概に言えませんが、
それぞれの園にあったやり方で行っているのが現状です。

3.子どもを観察するプロに!

いかがでしたか?
今回は、保育の『 視診 』についてご紹介しました。
視診 って大変そう…
と感じた方もいるかもしれません。
でも、大丈夫!
保育士として毎日子どもに接していると、だんだんと見るべきポイントがわかるようになります。
保育士さんは、子どもを観察するプロ
将来、みなさんもそんな保育士さんになれるよう、
実習で色々なことを学んでくださいね。
応援しています!

執筆者:たか 先生(保育教諭1)

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