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【保育に役立つ】子どもの 喘息 (ぜんそく)について知っておこう

喘息
今回は、保育に役立つ知識として、子どもの『 喘息 (ぜんそく)』について簡単に解説します。 喘息 の症状や治療について、また、 喘息 の症状がある子どもを保育する時に気を付けることなどをまとめました。ぜひ、参考にしてみてください。
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1.『 喘息 (ぜんそく)』とはどんな病気?

ほいコレでは、保育に役立つ情報をたくさん発信中!
今回は、子どもの『 喘息 (ぜんそく)』について解説したいと思います。
 喘息 は、乳幼児期に発症することが多い病気。
症状や対応方法などについてしっかりと知っておきましょう。

【 喘息 とは】

気管支(呼吸する時に空気が通る部分)が、炎症によってむくんで狭くなったり、痰が絡んだりすることで呼吸が苦しくなる状態のこと。
慢性的に気管支が炎症を起こし、少しの刺激に敏感に反応してしまいます。
呼吸する時に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった喘鳴が出たり、ひどい場合は呼吸困難になってしまう恐れもあります。

【 喘息 の症状】

・咳き込む
・「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という呼吸音(喘鳴)がする
・痰がからむ
・呼吸が苦しくなる
 喘息 の症状は、気管支の炎症からくるものです。
ひどい場合は、呼吸困難のような発作となる場合もあります。

【原因】

・アレルゲン
・タバコの煙
・天候
・ウィルスなどによる感染症
・大気汚染
・ストレス
 喘息 は気管支の慢性的な炎症により、色々な刺激に敏感になります。
誘発する原因は様々ですが、
アレルギーを起こすアレルゲンによる場合が多くを占めています。
反応するアレルゲン物質は人によって違い、
ダニ、ハウスダスト、ペットの毛、フケ、カビ、花粉などが主な例です。

【治療方法】

・薬による治療
・生活環境改善
・体力づくり
 喘息 の治療は、吸入ステロイド薬抗アレルギー薬を使って症状の改善を図ります。
気道の炎症を抑える薬や、気道を広げる薬などを継続して服薬し、
発作が起きにくくなるよう長期的に行うもの。
また、原因となるものがわかっていれば、
環境改善を同時に行っていくことも大切。
例えば、ハウスダストなどのアレルゲンが原因とすれば、
掃除をこまめに行ったり、空気清浄機を使用したりすることで発作が少なくなる場合もあります。
そして、子ども自身の体力作りも必要です。
適度な運動や、規則正しい生活バランスの取れた食事などにより、
体力をつけ、免疫を高めていくことで、
徐々に発作が起きにくくなると言われています。
喘息

2. 喘息 の症状がある子どもを保育する時は

次に、 喘息 症状がある子どもを保育する時、
どのようなことに気を付ければ良いでしょうか。

【チェックポイント】

受け入れ時
顔色は悪くないか
呼吸の仕方はどうか
・鼻水や咳・痰などの症状の有無
体温
朝の受け入れ時の視診はとても大切です。
また、家庭での様子を確認するためにも、
「体調に変わりないですか?」など一声掛けると良いでしょう。
担任が直接会えない場合もあるので、
連絡帳を使ったやり取りで体調を把握することも必要です。
食事時

・食欲に変化はないか

呼吸が苦しくなってくると、食事が摂りにくくなります。
普段の食事の様子と違う場合は、
 喘息 の発作が起こっている可能性もあるので注意が必要です。
午睡時
呼吸の仕方はどうか
・眠りが浅い、眠れない様子はないか
 喘息 の発作が起きると、横になることが苦しくなります
横になっていられないということは、呼吸が苦しいサインです。
上体を起こして座った状態の方が呼吸が楽になります。

【 喘息 の発作が起きた時は】

次のような症状は、 喘息 の発作かなり進んでいる恐れがあります。
・遊べない
・話せない
・歩けない
・食事が摂れない
・眠れない
・顔色が悪い
・ボーっとした状態が続く
・呼吸が荒い(喘鳴)
・肋骨の間が呼吸と同時にへこむ
・脈が速い
強い発作が起きてしまったら、
薬の服用病院受診をする必要があります。
発作が出始めたら早めに保護者の方に連絡し、お迎えの相談をしておくことが大切です。
急にお迎えに来てもらうことは難しいので、
こちらから早めに連絡して子どもの状況を伝えておくことで、
保護者の方もお迎えの準備がしやすくなると思います。
また、発作が出始めたら経過観察をしっかりと行い、
可能であれば別室でゆっくりと過ごせる環境を作りましょう。

3.正しい知識と毎日の視診が大切

いかがでしたか?
今回は、子どもの『 喘息 (ぜんそく)』について取り上げました。
基本的には、 喘息 の有無に関わらず、
保育では、毎日の視診が大切となります。
日頃からそれぞれの子どもの様子を把握できていれば、
ちょっとした変化にも、いち早く気付くことができると思います。
保育中、 喘息 の発作が起きる可能性があることも頭に入れながら、
子どもの状態をしっかりと観察していきましょう。

参考:独立行政法人 環境再生保全機構 HP 『小児ぜん息基礎知識』

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執筆者:たか 先生(保育教諭1)

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