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幼稚園実習で園児にだっこをせがまれたらどうする?

子どもとのスキンシップは心の安定につながっている。しかし、実習で子どもにだっこをせがまれた時、その要求にこたえていいのでしょうか?シンプルな疑問に立ち止まりつつ、だっこに変わる遊びや教師の行動をとりあげました。
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1. 幼稚園実習で子どもからスペシャルなお願い「先生、だっこ~!」

幼稚園に実習に行くと「先生、だっこして~!」とおねだりされることがあるでしょう。私も実習生の時そうでした。
子どもとのスキンシップは大切なのはわかっているけれど、実習生とはいえ、先生の立場。こんなときどうすればいいでしょうか?
まずは子どもの心理を考えてみましょう。
いつもと違う、若くてフレッシュなお姉さん・お兄さんのような人が自分のテリトリーにやってきたらどうでしょう?うれしくて遊んでほしいと思うのが子ども。
近づいてきたり、話しかけてきたり、仲良くしてほしいと思うでしょう。
実習生だった私は、このシーンでだっこしてしまったことがあります。その結果、たくさんの子どもを順番にだっこすることになり、困ってしまった経験があります。
その後、子どもが遊びを見つけられない中途半端な状態になると、私のところにやってきて何するでもなく後をついてきてしまったことがありました。
「とりあえずお姉さん先生のところに行ってみよう」という状況が1週間ほど続いたのです。好ましくない興味のひきつけ方になってしまったようで、活動を邪魔してしまったかも…と反省したことを思えています。

2. 実習でのだっこはいいの?だめなの?だっこに変わる遊びと行動

安易な気持ちで子どもを抱っこしてしまったことを「ちょっと失敗したかな」と思った実習生時代の出来事をお伝えしましたが、だっこがすべていけないというわけではありません。
まれに、子どもを抱っこしたことがあります。それは、新年度登園をしぶって泣きわめいた時や、教師の身体にしがみつかせないと危険な時など、特別な状況の時でした。
そうなると、教師の動きに制限がかかり、自由に動かせるのは口だけになるのです。
このような時に、とっさの動きはとれません。なるべく多くの子どもを状況把握し指導するためには、教師の身体は自由に動かせる状態でなければならないのです。
このような経験から、ひとりの子どもをだっこするのは絶対ダメではないが、なるべく避けたほうがいいでしょう。
そこで、教師が複数の子どもとスキンシップがとれる遊びをしてみるのはどうでしょうか?だっことちがい、たくさんの子どもと平等に接することができますのでおすすめです。
両手でプッシュ!あそび

・お互い手が届く位置でこどもと向かい合わせになって立つ
・両手で相手の手を押して、足が少しでも動いたら負け

いっぽんばしこちょこちょ(手あそび)

・教師がやってあげたり、友達同士で遊んでも楽しい

また、スキンシップを意識して子どもと接することで、だっこの要求がなくなることもあります。
教師からのスキンシップ
・子どもの肩に手を置きながら話を聞く
・大事なシーンでは、しゃがんで目線を合わせ、両手を握りながら話す
・頭をなでる
・歩くとき手をつなぐ
たった一人をだっこするよりも、遊びやちょっとした行動でスキンシップをとるほうが、指導をする上でリスクがないでしょうし、子どもの主体性を育みます。

3. 心の安定につながるがスキンシップのとり方は工夫しよう

子どもにとって、スキンシップは心の安定につながっていることはわかっています。しかし、大勢の子どもを指導・保育しなければいけないシーンでは、教師が積極的にすることではありません。
もし実習でせがまれたら、紹介した遊びで心を満たしながら、だっこを遠ざけてみてはいかがでしょうか?
実習生は子どもの人気者ですから、どんな楽しい要求がくるかわかりません。どうやったら教師の言葉が届くのか?
実習での小さいシーンを大切にしながら、子どもと接する技術を身に着けていきましょう。

執筆者:admin

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