保育施設勤務には欠かせない 土曜出勤 。今回は保育施設の 土曜出勤 の裏事情を筆者の実体験を元にご紹介します。「土曜保育が楽って本当?」「代休はいつ取れるの?」「毎週出勤しないとダメなの?」そんな 土曜出勤 にまつわる疑問はこちらで解決!
1. 保育園勤務に欠かせない 土曜出勤
少しずつコロナも落ち着いてきて、週末が待ち遠しく感じられてきましたね。
みなさんは週末、どのように過ごしたいですか?
ここ数年、新型コロナウィルスで何かと制約を受けてきた分、週末を存分に充実させたい!と願う人はとても多いと思います。
しかしそんな皆さんにとっては土曜日も出勤しなくてはいけない保育園勤務の実態は気になるところではないでしょうか?
「土曜日は毎週出勤しなくちゃいけないのかな?」
「好きな日に代休とれるのかな?」
などという疑問を抱えている人もいらっしゃるかもしれませんね。
保育園の 土曜出勤 は、保育以外にも運動会や発表会などの行事で出勤することがあります。
基本的に 土曜保育 は申請の出ている園児だけを預かるので、平日の保育の様子とは人数的に大きく異なることがほとんどです。
今回は保育園および認定こども園の 土曜出勤 の方法について、筆者の経験を元にご紹介します。
土曜出勤 についてはそれぞれの施設ごとに様々な体制がとられていますので、 土曜出勤 をイメージする一つの参考にしてみてくださいね。
2. 土曜出勤 と代休(振休)はどう決める?
筆者はこれまでに私立認可保育園と私立認定こども園に在籍していました。
ここではそれぞれの施設での 土曜出勤 についてご紹介します。
なお施設の情報や土曜保育人数などは在籍当時現在ですのでご留意くださいね。
・ケース1:代休が翌週にとれた職場
私立認可保育園(園児定員80名弱/保育職員13名)
土曜保育登園人数:平均6名前後
土曜保育出勤職員:3~4名
土曜出勤 頻度:月に1回、実働8時間
こちらの園の出勤職員は早番(7時出勤)、最初に登園する園児に合わせて出勤する中番、閉園まで残る遅番(10時出勤)の3名体制が基本でした。
園児のいる時間は必ず職員が1名以上いるようにするため、中番が実働8時間を超えてしまう日もありました(園児のいない時間帯は職員1名体制)。
園児の予定登降園の時間から中番の超過勤務が想定されるときは、残業として申請をしたり休憩を長くとったりして調整していました。
また 土曜出勤 の代休は翌週の平日に取る決まりになっていたので、シフト作成時に 土曜出勤 の可否と合わせて代休の希望を伝えていました。
・ケース2:1年単位の変形労働時間制の職場
私立認定こども園
園児定員:290名前後(うち2・3号認定100名前後)
保育職員:30名前後
開園時間:7時~19時
土曜登園人数:平均8名前後
土曜保育出勤職員:4~5名
土曜出勤 頻度:4~8月までは月に1回、9~3月は月に2~3回
こちらの園の 土曜出勤 職員は、早番(7時~13時)、中番(原則7時半~17時半/園児の登園時間による)、遅番2名(13時~19時)の4名体制が基本。
早番と遅番は休憩なしの6時間勤務。中番は実働8時間勤務。さらに0~2歳児などが複数登園する日は職員が追加で1~2名されます。
午後は乳児の午睡当番と幼児(午睡なし)の保育担当、中番の休憩があるため、職員配置が多めになっています。
1年単位の変形労働時間制をとっている園だったため 土曜出勤 の代休はなく、年間の労働時間が規定よりも長い人は1号認定(教育認定)の冬休みや春休み期間中に年休がとれるようになっていました。
また9月以降の土曜日は運動会や発表会といった行事に加え、次年度に向けた入園説明会やプレスクールなどが複数回開かれます。
土曜保育以外にもこうした行事に関わる出勤が増えるため、年度の後半は 土曜出勤 が隔週になることも増えてきます。
次年度に向けた行事の出勤は午前中のみの短時間出勤がほとんどですが、代休がなかったため正直ハードな職場でした。
3. 土曜出勤 の魅力
以上、筆者が在籍していた施設の 土曜出勤 をご紹介しました。
おそらく多くの保育園は最初にご紹介した代休がすぐにとれる体制であると思われますが、中には後者のこども園のように登園人数の少ない時期に年休として与えられることもあるので、入社前にしっかりと確認すると安心ですよ。
「土曜日に出勤するなんて気が重い。」と感じる人もいるかもしれませんが、意外と「土曜保育が好き!」という職員がいるのも事実。
土曜保育は人数が少なく、家庭的な雰囲気でのんびり活動できるので平日の保育よりも「楽。」と感じる先生が多いようです。
平日に代休をとって土曜日にのんびり保育することにメリットを感じる人もいるかもしれませんね。
土曜出勤 の形態については施設ごとに異なりますので、求職時には予め確認してみてくださいね。