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保育士 2年目。 保育士 としてのプロ意識を持たせてくれた男の子から学んだこと。

男の子
保育士 2年目。 1年の年間行事なども一通り経験し、今年も頑張るぞと気合を入れた新年度。 担当クラスには、私に 保育士 としてのプロ意識を与えてくれた男の子との出会いがありました。 今回は、その男の子から学んだことをお伝えしていきます。    
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1.2歳児クラスで出会ったR君の話

保育士 2年目、私は2歳児クラスの担任になりました。
1年目にフリー保育士だった私は、自分のクラスをもてることに喜びを感じていました。
一緒にペアを組んだ先生は、ベテランの 保育士 だったので安心
当時はそんな風に思っていました。
4月。
2歳児クラスでの生活が始まります。
いつもニコニコ笑顔でお母さんと登園してくるR君。
2歳児ということもあり、まだまだ言葉は少なめでしたが、お母さんも気にされることはなく毎日笑顔でR君の送迎をされていました。
保育がはじまり、不思議なことが。
Rくん、本当にほんの少しだけでも洋服が汚れると泣き出してしまうのです。
はじめは、汚れが気になるんだろうな・・・程度にしか気に留めていませんでした。
しかし、毎日続くようになります。
保育の時間、給食の時間、おやつの時間・・・。
汚れが付くと泣き叫び、服を脱ぐようになってしまいました。
服を脱ぎ捨て部屋中を走り回るR君を抱きとめて、落ち着かせる。
そして服を着せ元の場所に戻る。
1日のうちに何回同じことを繰り返していたか回数が多すぎて覚えていないくらいです。
最初は、一緒に対応してくれていた先輩保育士も、R君が拒絶するようになってしまったため、手も足も出せません。
ここからR君と私の1対1の関わりが始まります。

2. 私が考えたR君とのかかわり方

汚れるごとに着替える。
着替えられなければ泣き叫ぶ。
他の 保育士 を受け付けず、荷物用の棚に座り込みでてこない。
そんな毎日でした。
R君が楽しく保育園生活を送るためにはどうしたらいいのだろう?
本人が満足いくまで着替えさせた方がよいのか、少しの汚れ(水滴が1滴ついた程度)であれば我慢させたほうが良いのか・・・
悩み始めるときりがありません。
 保育士 も人間です。この状況から逃げ出したい。
そう思うこともありました。
しかし、先輩保育士には心を開かず、笑顔を見せないR君が私を頼りにしてくれている。
その気持ちに答えるために私ができることは何だろう。
そして私が決めたのは、「R君の気持ちを尊重し、可能であればR君にとことん付き合う」ということでした。
R君のお世話にかかりっきりになってしまうこともあるため、主任や副主任などクラスを持っていない先生が、クラスに補助に入ってくれることもありました。
ある日、補助に入ってくれた主任先生から言われたことがあります。
「R君、先生がいる日だと安心した表情で過ごしているね。」
この言葉を聞いて泣きそうでした。
大げさではなく、本気で。少しだけでも、R君の保育園生活を快適に過ごせる手伝いが出来ているなら、 保育士 として本望かも・・・。
悩みに悩んだ時間も大切だった。
そう思うことができました。

3. R君との関わりの中で 保育士 として学んだこと

そうは言いながらのも、本当はつらい毎日でした。
R君がどこにでもついてくること、給食やおやつの時間も私の隣か
同じテーブルでないと食べてくれないこと。
逃げ出したくて、走り回るR君を抱っこして落ち着かせること。
本当に体力勝負でした。
しかし、そんな大変の状況の中でR君から学んだことは、「本気で向き合えばしっかりと答えてくれる」「信頼関係を築ければ、100%全力で信頼し、頼りにしてくれる」ことでした。
毎日笑顔で、毎日元気に本気でぶつかっていけば、子どもは絶対に答えてくれる。
それを 保育士 2年目で学ぶことができたのはR君のおかげです。
私がしてきた対応が正解かどうかはわかりません。
でも私とR君にとっては、正解だったと自信をもって思えます。
そんな 保育士 としてのプロ意識をもたせてくれたR君との1年間でした。
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執筆者:ほいコレ 編集部

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