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【保育園の衛生管理】食中毒だけじゃない!6月の保育現場に潜む感染リスクと対策を看護師が徹底解説

感染リスク
6月は気温と湿度が上がりはじめ、保育園でもカビやウイルスが繁殖しやすい季節。食中毒や感染症を防ぐためにも、保育室内を清潔に保つ必要があります。しかし新人保育士さんは「何を消毒する?何をみればいい?」と悩むことも多いですよね。今回は看護師視点で梅雨時期に役立つ衛生管理のポイントをお伝えします。ぜひ実践してみてくださいね。
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1.6月の衛生管理どうする?食中毒だけじゃない感染症のリスク

6月は梅雨に入り、気温も湿度も上がる時期。
「6月=食中毒」となりがちですが、食中毒と同じくらいこの季節の保育園で気を付けたいのは「カビの繁殖」です。
カビは湿度60%を超えると活性化され、70%以上で急速に繁殖します。
たくさんの子どもたちが集まる保育園では、毎日の衛生管理が必要不可欠。
とくに湿度が上がる6月はカビ対策にも力を入れていきましょう。
はじめにカビが原因で起こる子どもへの健康リスクについて、新人保育士さんでもわかりやすくお伝えしますね。
梅雨時期の健康リスク
①皮膚トラブル
湿気や汗で蒸れた肌にカビ(真菌)が入り込むことで、赤み・かゆみ・ジュクジュクした湿疹が症状として出る。
②アレルギー反応
カビの胞子を吸い込むことで、鼻水・咳・目のかゆみが発症する。
気管支ぜんそくなどの既往がある子どもは、ぜんそく発作を誘発するリスクが高いため要注意。
③夏型過敏性肺炎
胞子が肺の奥まで入ると肺炎を引き起こす危険性がある。空咳・発熱・倦怠感・息切れがあるときは、カビが原因の可能性も。
これらがジメジメした6月の保育園で起こりうる健康リスク。
いかに日々の衛生管理が大事かわかりますよね。
子どもたちが落とした食べかすやホコリはカビの餌になります。
保育士さんは大変かと思いますが、そのままにせずその都度掃除するのがベスト。

2.保育園ですぐ実践!梅雨の衛生管理のコツ

つぎに具体的な梅雨時期の役立つ衛生管理のポイントをお伝えします。
新人保育士さんにも分かりやすく解説しますので、保育園でも実践してみてくださいね。

・意外に忘れやすい保育室内の消毒場所

子どもたちがよく触れるおもちゃや机の消毒は定番ですが、意外に忘れやすい消毒場所があります。
それはドアノブや電気のスイッチ、蛇口などの皆が触れる場所や、子どもたちが遊ぶおもちゃや絵本です。
ここを忘れずチェック!
・ドアノブや電気のスイッチ
意外にホコリが溜まりやすく、カビの温床になりやすい場所。
次亜塩素酸ナトリウムや消毒用エタノールを布に含ませて拭き上げるのが効果的です。
消毒のタイミングとしては登園前や登園後など、子どもたちがいないときに行いましょう。
・蛇口
蛇口は毎日みんなが触れる場所。
手洗いうがいをするのに、蛇口が清潔でなければ意味がありません。
蛇口も1日1回次亜塩素酸ナトリウムで消毒しましょう。
・絵本
絵本を消毒するの?と保育士さんは驚くかもしれませんが、とても大事なことなんです。
絵本の消毒にも消毒用エタノールを布に含ませて拭き上げたり、天気がいい日に天日干して乾燥させましょう。
・おもちゃ
プラスチック製のおもちゃなら、日常的に消毒用エタノールを布に含ませて拭く。
週に1回は希釈した次亜塩素酸ナトリウムで10分ほど漬け置きし、乾燥させましょう。
ぬいぐるみなどの布製の物は、こまめに洗濯し乾燥させましょう。
消毒時の注意点
希釈の目安:日常的な消毒のときは、水1ℓに対して次亜塩素酸ナトリウム4ml(0.02%)のものでOK
スプレーNG:消毒液は直接噴霧せず、かならず布に含ませて拭く

・手洗い・うがいの徹底

感染症予防に欠かせない手洗い・うがい。
雨続きで室内遊びが増える6月は、おもちゃや絵本を共有して遊ぶ時間が長くなります
保育園内で菌やウイルスの接触感染を防ぐには、やはり手洗い・うがいの徹底が大事。
正しい手洗いの方法については、こちらの記事を参考にしてくださいね♪
忙しい新人保育士さんは、どうしても自分の手洗いを後回しにしてしまうかも知れません。
ですが、園内を動き回る保育士さんの手が一番のリスクになることも。
保育士さん自身が媒介者にならないためにも、子どもたちのお手本となるような手洗い・うがいを心がけてくださいね。

・室温・湿度も要注意!

最初にお話しした通り、カビは湿度60%で活性化し70%を超えると急激に繁殖します。
雨の日は保育室の窓を閉め切るから大丈夫だろう…と思うかも知れませんが、それでも湿度は上がります。
ジメジメする6月は、エアコンの除湿機能や除湿器をうまく活用して、保育室内の湿度を50~60%を維持しましょう。
エアコンをつけっぱなしにするだけでなく、窓を2か所開けて空気の入れ替えをしましょう。

3.菌を「持ち込まない」ための家庭との連携方法と健康観察

保育園でどんなに衛生管理に気を付けていても、家庭からの協力を得なければ園内でのカビや、感染症を防ぐことはできません。
子どもたちの健康を守るためには、保護者の協力も必要不可欠。
6月

・そのまま使える看護師視点での「6月園だより」

家庭との連携方法として「園だより」での発信がとても大事になります。
看護師視点から、わかりやすく保護者の協力を得られるような文章を考えたので、ぜひ参考にしてくださいね。
園だより内容
6月に入りジメジメとした日々が続きますね。
この時期は食中毒だけでなく、カビによる皮膚トラブルやぜんそくなどのアレルギー症状にも注意が必要です。
保育園でも保育室内の消毒、室温・湿度の調整、手洗いうがいの徹底などの衛生管理に力を入れていきますが、ご家庭でもご協力をお願いいたします。
〈お子様の体調管理について〉
・長引く咳や空咳が続く
・吐き気の有無、下痢していないか
・皮膚のかゆみや発疹はないか
・手洗いうがいの徹底
・睡眠時間の確保
〈持ち物について〉
・水筒や手拭きタオルの定期的な消毒
・昼寝用布団の洗濯と乾燥
お忙しいとは思いますが、子どもたちの健康管理のためにもご協力をお願いいたします。

・登園時のチェックポイント

バタバタと忙しい登園時間ですが、カビや菌を保育室に持ち込まないためには朝一番の「健康チェック」がとても重要。
「いつもと様子が違うな」と早い段階で気付ければクラスでの感染拡大を防ぐだけでなく、その子の症状が悪化する前に対応できます。
慣れない新人保育士さんでも、すぐに見極められる健康観察ポイントを看護師視点でまとめたので参考にしてくださいね。
健康観察ポイント
・肌の様子…半袖、半ズボンから見える肌にジュクジュクした湿疹や、掻きむしったあとはないか
・呼吸の音…あいさつのときに息がゼーゼーしたり、空咳していないか
・活気はあるか…笑顔が見られるか、だるそうにしていないか
このようなことを意識して観察してくださいね。
保護者に「変わりありませんか?」と聞くと「大丈夫です」と答えがちに。
そんなときは「うんちが緩かったり、咳がひどくなることはありませんか?」と具体的に保育士さんから質問してあげるのがポイント。
お家での小さな変化を引き出してあげてくださいね。
今回の記事で、6月の衛生管理のポイントが押さえられたと思います。
子どもたちや保育士さん自身の健康を守るためにも、ぜひ実践してみてくださいね。

執筆者:瀬川知子(看護師)

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