まず、食育とは何でしょう??
食育は、生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと位置付けられるとともに、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てるもの。
引用:農林水産省HP
食育は、生きる上での基本と考えられています。
楽しく食事がとれて健康的な暮らしができる子に育つように、子どもたちに食に興味を持ってもらう必要があります。
それには、実際に作っている過程を経験させる方法が一番効果的です。
調理室に行って作ってる過程を見せてもらえたらいいですね。
素材を見たり触ったり、においをかいだり、調理の音を聞いたりさせる時間を作ることをおすすめします。
調理室がない園はできる範囲になってしまいますが、調理前の食材を触らせたり見させたりすることも立派な経験です。
あとは、保育中に毛糸やボール紙などで野菜炒めをつくる遊びをしたり、よりリアルな遊びをすることで子どもたちの興味は引き付けられますよ!
実際に、給食にその野菜炒めが出たときに「この間のおままごとで作ったから、いっぱい食べられるね!」と前向きな言葉がけを心がけてくださいね。
もちろん家でお母さんやお父さんと一緒に作ることもかなり効果バツグン!
保護者の方にも協力してもらって、一緒に作ってもらってはいかがですか。
②保育者の言葉がけに工夫をする
多くの保育士さんの中でも、何とか食べさせようとして「食べたら○○(遊び)しようね」
「1回だけでもいいから食べてみよう」というような言葉がけを良く聞きます。
その言葉がけで食べられる子もいますし、食べるきっかけになっている子もいるかもしれません。
でも、私は何か違和感がありました。
実際、わが子にこの言葉をかけると、子どもたちにプレッシャーをかけているようなことがあったからです。
やはり楽しい食事にするには、言葉がけにも工夫が必要です。
例えば、ほうれん草ならば「みんなの大切な身体の血を作ってくれる強いお野菜なんだよ」
キャベツならば「おなかの中をきれいに掃除してくれるお野菜なんだよ」と食材に興味を持たせる言葉がけをまずは使ってみてください。
もちろん、食べられたあとは、「わぁ!野菜食べたから元気もりもりになったね~!」とおおげさにほめてあげてくださいね。
③ 好き嫌い の理由は一人ひとり違う
具体的な対応をお話してきましたが、いつも気にかけて確認してほしいことがあります。
子どもたち一人ひとりの 好き嫌い の理由を理解し、気持ちに寄り添ってあげることが大切です。
子どもって、実は味が嫌い、歯触りが嫌い、のほかにも給食を嫌がる理由があるんです。
それは今の環境がその子に合っていないことが原因なのではないでしょうか。
まだまだ一人では食べるのが難しいとか、ずっと座っている時間が苦痛、量が多すぎる、などなど。
そんなときは…
・食事の補助をして一緒に笑顔で食べてあげる
・なるべく座る時間を短くするような準備を考える
・いただきますの前に量を減らしておく(完食できる量にあらかじめ調整しておく)
などの対応をしてあげると良いですね。