保育園実習では0歳の赤ちゃんと関わる機会がるかもしれません。言葉の通じない赤ちゃんとの関わり方は難しいと感じる人もいるかもしれません。そんな時は 絵本 を通して関わってみませんか?0歳の赤ちゃんに読み聞かせをするポイントや選び方をお伝えします。
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1. 0歳児に読むのは何のため?実習前に 絵本 の疑問を解決
2. 0歳児~1歳児は 絵本 を通して人と繋がる時期
3. 乳児に読みたい 絵本 選びのポイント
1. 0歳児に読むのは何のため?実習前に 絵本 の疑問を解決
保育には欠かせない 絵本 の読みきかせ。
3歳以降の幼児期は言葉の意味が分かり、言葉でものを考え始めます。
子ども達には、たくさんの物語を伝えてあげたいですよね。
ハラハラドキドキしながら楽しめるストーリー性のある 絵本 や、
友達、気持ち、命などをテーマにした心情で受けとめる 絵本、
そして科学絵本など。
でも3歳以前のまだ言葉が理解できない乳児にとって、 絵本 はどのような意味を持っているのでしょうか?
0歳児から読み聞かせをするのはなんのため?
そんな疑問を持っている学生さんもいるかもしれませんね。
そこで今回は、実習前に知っておきたい 絵本 の疑問についてお答えします。
これを知っておけば実習での乳児の子どもたちとの関わりがグッと有意義なものになりますよ。
2. 0歳児~1歳児は 絵本 を通して人と繋がる時期
絵本 の読み聞かせのスタートは生後4ヶ月頃からできると言われています。
でもちょっと待って!
その頃の赤ちゃんは、まだよく目が見えていないはず…!
と思った人は大正解。
その通りで、月齢の低い0歳児は 絵本 の絵や字ははっきり見えていません。
それなのに読み聞かせをするのはなぜでしょうか?
それは、 絵本 を通して大人との楽しい関係をつくるためです。
保育者の膝の上でゆったりと 絵本 を読んでもらう時間が、子どもと保育者の関係を深めてくれます。その中で、少しずつ言葉に関する関心が育ちます。
そのため、子どもが安心したり楽しいと感じてもらえたりするように、保育者自身がゆったりした気持ちで、子どもの反応を楽しみながら読んでいくことが大切になります。
3. 乳児に読みたい 絵本 選びのポイント
子どもに「 絵本 は楽しい」と感じてもらうために、発達にあった 絵本 を読んであげましょう。
4か月ごろの赤ちゃんには…
4か月の頃の赤ちゃんには、大きくはっきりした絵の 絵本 を選びましょう。
また耳はよく聞こえているので、擬音語、擬態語が多く使われリズムのある絵本を選びましょう。
例えばこんな絵本。
くっきりした絵と「てんてんてん」の繰り返しのリズムが楽しめる 絵本 。言葉に合わせて、子どもの体を触ってあげても楽しいですよ♪
てんてんてん
やまかわしずこ作
7か月ごろの赤ちゃんには…
7か月ごろからは親しい大人や身近なものが認識できるようになってきます。
このころからは、繰り返しの言葉があり、絵に動きがあって、実際に経験できる遊びが描かれている 絵本 が楽しめます。
例えばこんな 絵本 。
「あっぷっぷ」と保育者と子ども一緒に、表情をマネして楽しめます♪
あっぷっぷ
中川ひろたか作
10か月ごろの赤ちゃんには…
10か月ごろになると、短い言葉の理解が進んでいく時期。
生活の中でよく使われる言葉や擬音語、擬態語が繰り返し使われ、まねっこ遊びができる 絵本 も楽しめるようになってきます。
例えばこんな 絵本 。
「きゅっきゅっきゅ」と次々に動物たちのお口を拭いていくストーリー。動作をマネして楽しめます♪
きゅっきゅっきゅ
林明子作
でも、上記はあくまで目安。
基本的な発達だけにとらわれず、子どもの興味関心を知って選ぶことも大切です。
子ども自身が興味のある 絵本 であれば、「まだ少し早いかな」という 絵本 もどんどん読んであげていいと思います。
ただ、赤ちゃんにとって難しい文章の場合は、ただ読むだけでは楽しんでもらえません。
この場合、一緒に絵を見て楽しむ言葉かけが必要になります。
例えば、電車が好きな男の子に読む場合。
内容が難しいとしても、絵本に電車のシーンがあれば保育者が一緒に指さしをしながら
「でんしゃ、みつけたね」「ガタンゴトンって走ってるね」
とやりとりをすることができますね。
このように子どもの発達に合わせた言葉かけができれば、対象年齢にこだわり過ぎずに、子ども自身の興味に合わせて 絵本 を見ることもあってもよいと思います。
自分で選んだ 絵本 を読んでもらうと子どもはとっても喜びますよ。
実習で乳児のクラスに入ったら、 絵本 を通じて子どもとの距離が近づくといいですね。
子どもたちと心の通った実習になるよう応援しています♪