保育中にもし 地震 が起きてしまったら…!?実習参加だけではなかなかわからない、保育中に 地震 が起きた時の対応などをお教えします。学生のうちから知っておいてもらいたい、保育現場の防災についてのお話です。
1.もしも保育中に 地震 があったら…
地震 が突然起きると、誰もが動揺したり不安に感じたりしますよね。
いつ起きるかわからない 地震 。
もしも保育中に 地震 が起きてしまったら…
保育園はどんな風になってしまうの?
どんな風に対応するの?
実習だけではなかなかわからない、 地震 が起きた時の対応。
不安や疑問に感じている学生さんに向けて、保育中の 地震 についてお話します。
まず、 地震 が起きた時すぐに保育士が行うこと。
地震 の時の対応
① 子ども・保育士の身の安全確保
② 避難経路の確保
③ 人数確認・報告
④ 周囲の安全確認
⑤ 指示に応じて安全な場所に避難
保育士は子どもたちを守るために瞬時に色々なことを考え、把握し、行動しなければなりません。
命を守るための大切な行動。
具体的にどのような内容なのか、ひとつひとつ見ていきましょう。
2. 地震 の時に保育士がとる5つの行動
地震 が起きたら、まず一番にするべきこと。
それは、身の安全確保。
子どもたちに声を掛けながら、テーブルの下に潜るよう促します。
なにより上から落ちてくるものから、頭を守ることが大切。
乳児さんの場合は、一か所に集めて上からゴザを被せる場合もあります。
また、トイレに行っている子はいないかなど気を配ることも必要です。
子どもたちを守るためには、保育士さんも自分の身を守らなければなりません。
子どもたちを誘導しながら保育士さんもヘルメットを被るなどして備えます。
地震 が起きたら、外に避難することを想定して避難経路を確保しなければいけません。
例えば、 地震 の揺れでドアが歪み、ドアや窓が開かなくなってしまうことがあります。
ですから、そうなる前にドアや窓を開けることが必要。
① と同時進行で行います。
身の安全を確保したらすぐに人数を確認します。
当日出席している子どもたち全員がいるかどうかを素早く確認。
確認できたら園長先生など、各保育園で決められた担当の先生へ人数報告をします。
室内であれば、物は落ちていないか、ガラスは割れていないかなどを見て確認します。
特に、避難経路に危険なものがないか。
子どもたちは裸足の場合もあるので、割れたガラスなどは特に危険です。
揺れが完全におさまるまで、子どもたちと待機。
その後、避難指示があれば園庭など安全な場所に避難となります。
子どもたちも防災頭巾を被ったり、避難用の靴を履いたりして準備。
全員が安全に避難できたか、再度人数確認・報告をします。
地震 によって火災が発生することも十分考えられるので、そのような想定も常にしておきます。
地震 が起きた時、保育士さんは真っ先に命を守るための行動をとります。
お預かりしている大切な小さな命を、しっかりと守る。
そして無事に親御さんのもとへ帰す。
保育士は、命を預かる仕事なのです。
3.準備と心構えが大切
私がまだ若手保育士の頃、3.11東日本大震災を経験しました。
ちょうど子どもたちがお昼寝から起き始めて、これから午後のおやつ…
というタイミングでした。
突然大きな縦揺れがあり、その後立っていられないほどの横揺れ…
無我夢中で子どもたちを集め、まだ片付けている途中の布団を上から掛けて身を守りました。
あの時の記憶は今でも鮮明に覚えています。
実際に保育中の 地震 を経験して思うこと。
それは、日頃から準備・心構えが何よりも大切だということ。
特に大切なのは、避難訓練。
保育園では、避難訓練を実施することが決められています。
しかし、「義務だからやる」ではダメ!
毎回しっかりとシミュレーションし、危険な場所はないか確認します。
この想定・確認・改善を繰り返すこと。
避難訓練に本気で取り組むことは、本当に大切なのです。
もしもあなたが、実習で避難訓練を経験することができたら、とても勉強になるはず。
そのような機会があったら、しっかりと現場の訓練を見ておきましょう。
今回は保育中に 地震 が起きた時の対応についてお話しました。
もちろん、災害はないに越したことはありません。
しかし、起きた時にいかに動けるかは、普段の備えにかかっています。
学生のうちから、保育現場での災害や防災について知っておくことはとても大切。
いつか自分が保育士となった時、必ず役に立ちますよ!
未来の保育士さんを応援しています。
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