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保育士が語る!保育園の 避難訓練 やマニュアルで工夫していることとは?

避難訓練
保育園の 避難訓練 は、災害から命を守るために必ずしなければなりません。今回は「もっと子どもたちにわかりやすく工夫した 避難訓練 がしたい!」「他の園はどんなマニュアルがあるのかな?」という保育士さんの気持ちにこたえる記事をご紹介します。
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1.保育園の 避難訓練 は月に一度おこないましょう

皆さんの勤務する保育園でも毎月 避難訓練 はおこなっていると思います。
 避難訓練 を毎月おこなうには以下のようなねらいがあります。
災害時に落ち着いて行動できるように、定期的な 避難訓練 が必要
防災マニュアルを確認し合う
先生方の防災に対する意識を高める
実際に災害が起きたときにどうやって避難するかをきちんと意識し、繰り返し訓練することで子どもたちへの指示も的確に出せるようになってきます
先生たちの意識が上がれば、子どもたちの意識も上がります
子どもたちが先生の指示に従えるようになるということも、毎月 避難訓練 を行う大切な理由の一つです。
また、毎月、避難経路や避難場所を確認することも忘れてはいけません。
避難経路が保育園の備品であふれている、避難場所が工事中で使用できない、なんてことはよくあります。
本当に災害が起きたときに工事中だったら…ということも想定しておき、必ずその場合の避難経路もしっかりと確認しておきましょうね。

・保育園でしておく災害時の基本的な準備

避難時に持ち出すものはリュックに準備して、すぐに持ち出せるようにします。
取り出しがスムーズな場所に保管し、保育士全員が置いてある場所を共有しましょう。
防災グッズ
児童名簿(緊急連絡先がわかるもの)
地域の行政等の連絡先一覧
筆記用具、油性マジック
救急用品
懐中電灯
電池
軍手
ビニール袋
ホイッスル
現金
ティッシュペーパー
マスク
充電器
保育に必要な防災グッズ
おむつ
おしりふき
抱っこひも
着替え
非常食・ミルク缶・おやつ(ラムネなどがおすすめ)
哺乳瓶
バスタオル

2.保育士が語る! 避難訓練 やマニュアルで工夫していることとは?

【 避難訓練 】
絵本やお話で 避難訓練 の振り返りをする
「小さいクラスの子どもでもわかりやすく、絵本やシアターなどで教えています。
子どもたちの意識も芽生えてきました。」
「お・か・し・も・ち」の防災ワードを教える

「『おさない・かけない・しゃべらない・もどらない・ちかづかない』、を守らせるために、忍者遊びをして忍び足を練習しています。」避難訓練

保育士と園児で消火訓練に参加する
「積極的に地域や建物内の消火訓練に参加し、見学する機会を設けています。」
「先生が消火器を使って火を消すと、子どもたちから歓声が上がります。」
保護者参加の引き取り訓練の実施
「災害を想定して、一斉連絡がきちんといきわたっているかの確認や、引き渡し時の訓練を行っています。保護者も災害時を想定した行動をする訓練にもなります。」
子どもたちに疑似体験や実際に近い体験をさせる
「卵の殻を使って、ガラスの破片の疑似体験をしています。」
「家具と家具のせまい間を通り抜ける体験をさせています…動けなくなったら、人に助けを求められるように大声で『助けてください!』という練習もします。こんな時はどうする?と考え、自分の身を守る練習になります。」
【マニュアル】
散歩時、園外保育などのときに地域のハザードマップの確認
過去の災害を調べて、地域にはどんな危険があるかを知る
自治体の防火関係機関の連絡先、給水設備の確認
「必要な連絡先は一覧表にして、マニュアルと職員室に張ってあります。」
「給水設備や備蓄井戸などの情報をホームページから調べました。」
災害の後、保育の再開の仕方もマニュアルに入れておく
「避難のことまではきちんとマニュアルにされていますが、保育の再開の仕方などのマニュアルがなかったので、今一度話し合い、作り直しました。」
心のケアについての知識の共有
「子どもや保護者の心のストレス反応に寄り添えるよう、ケアに役立つ知識をマニュアル内に入れてあります。」
マニュアルに当てはまらない災害があることも頭に入れる
東日本大震災の時には、「常識やマニュアルが津波に対しては当てはまらなかった」という悲しい現実がありました。
ときには、状況判断のためにマニュアルを忘れることも大切です。

3. 避難訓練 の重要性をしっかりと確認しよう

日本は自然災害の多い国として知られています。
近年では地震や台風の災害が記憶に新しいと思います。
それは、本当に他人ごとではなく、明日は自分の園でも起こりうることです。
東日本大震災のとき、私は保育園に務めていて、1歳児クラスの午睡の見守りを行っていました。
そんなときにあの大きな地震が起き、急いで寝ている子どもたちの頭から布団をかけたのを覚えています。
毎月 避難訓練 はしていても、こんなに強い揺れを想定しての 避難訓練 はしていなかったと思い、強く反省しました。
実際に津波の痛ましい被害に遭ってしまった、幼稚園児や保育園児の命を私たち保育士は決して忘れてはいけません。

災害時は、避難経路が刻々と変わる場合があります避難訓練

子どもの命を預かる施設で、この災害時はどう対応するのか、 避難訓練 はそれを毎月真剣に考える重要な機会です。
そして、ついついおろそかになりがちな災害時の意識をしっかりと持ち、安全対策と防災対応力を高めていきましょう
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執筆者:岡田なな 先生(保育士)

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