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保育学生向け≪保育と 防災 ≫ 保育園での避難訓練について 

保育園避難訓練
保育学生のみなさんは、 防災 についてどれくらい関心がありますか?いつ起こるかわからない災害に備え、今回は保育圏での避難訓練についてお伝えします。保育現場で行われている避難訓練について理解し、 防災 に対する意識をより高めましょう。
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1.保育実習で 防災 について学ぼう!

9月1日は 防災の日
災害防災 について、意識が高まる時期ですね。
保育実習を控えている学生のみなさんには、
これを機会に、≪保育と 防災 ≫について関心を高めてほしいと思います。
災害はいつ起きるかわかりません
子ども達の命を預かる保育士さんは、
日頃から避難訓練などを行って 防災 に対する意識を高めています。
もしかしたら、保育実習で経験するかもしれない避難訓練。
保育園では、どのような避難訓練が行われているのか、
どのような想定をしておくべきなのかを、
ご紹介したいと思います。

2.保育園で行われている避難訓練

保育園では、様々な避難訓練が行われています。
地域によって特性起きやすい災害に違いがあるので、
実習園によっては、行っていないもの、別の想定のものもあるかもしれませんが、
ここでは基本的な訓練をご紹介しますので、参考にして頂ければと思います。

【火災想定】

給食室のある保育園では、特に気をつけておきたい火災。
素早い避難が必要とされますが、子ども達を慌てさせず、安全に移動することが大切です。
流れ
・口頭や放送で、火災が起きたことを知らせる。
・保育士は「火事だー!」と大きな声で周囲にも知らせながら、子ども達を集める。
・保育士は素早くヘルメット・防災リュック・名簿などを持つ。
・複数担任の場合は一人が子ども達を集めて並ばせながら人数確認し、もう一人が戸締りを行いながら逃げ遅れた子がいないか確認する。
・戸外へ歩いて避難。子ども達は煙を吸わないよう口に手を当てさせる。
・所定の場所に避難できたら改めて人数確認し、園長に報告

【地震想定】

地震は起こる可能性の高い災害です。
揺れが激しいと子ども達もパニックになることが考えられます。
子ども達を不安にさせないよう、冷静に判断・対応するため、
日頃から室内の安全確保シミュレーションをしておくことが大切。
流れ
・保育士が口頭で子ども達に地震を知らせる。
テーブルの下に入って身を守るよう声を掛けながら、人数確認。乳児クラスの場合、頭上に危険がない場所に集めてゴザなどを被せて身を守る。
・保育士はヘルメットを付けながら、ドアや窓を開けて避難経路の確保
・揺れがおさまった想定で園長に人数報告し、室内の安全を確認
・揺れがおさまってもその後火災が起きる可能性もあるので、地震から火災の想定でも訓練しておくことが大切。

【水害想定】

近年、水害が増えてきています。
すぐ近くに川がなくても、大きな川が増水して災害に巻き込まれることもあります。
雨が降っている中避難することも考えられるので、
子ども達の着替えタオルなど、水害避難用の持ち物を考えておくことも大切です。
流れ
・川の増水などの知らせを受け、ヘルメット・防災リュック・名簿などの避難準備。
・子ども達に高台に避難することを伝え、最低限の身支度をする。
・列になって歩き、高台に避難する。

【土砂災害想定】

近くにがある場合は、豪雨によって土砂崩れが起きることも考えられます。
水害と同じく、雨天の中避難することも想定して訓練しておくと安心です。
流れ
・避難勧告などを受けて、ヘルメット・防災リュック・名簿などの避難準備。
・子ども達に安全な場所まで避難することを伝え、最低限の身支度をする。
・列になって歩き、所定の避難場所まで避難する。
私の勤めていた保育園では月に一度、必ず避難訓練を行っていました。
訓練ではありますが、保育士さんはもちろん真剣に、
自分の中でシミュレーションをしながら参加します。
保育所保育指針にも災害に対する備えとして、
避難訓練計画等に関するマニュアルの作成や、定期的な避難訓練の必要性が示されています。
保育実習では、どのような備えや取り組みを行っているのか、
積極的に質問してみましょう。

参考:厚生労働省 保育所保育指針 第3章「健康及び安全」4災害への備え

3.日頃から 防災 に対する意識を高めよう

いかがでしたか?
日本は災害が多い国といわれています。
不安をあおったり、常に心配したりするのはよくありませんが、
意識して備えておくことは、とても大切です。
私は、2011年に起きた3.11東日本大震災を保育士として経験しました。
勤務していた場所は、震度5強でしたが、
立っていられない程の揺れに対する恐怖と共に、
「子ども達を守らなくては!」という使命感を強く感じたことを覚えています。
将来保育士さんになる学生のみなさんですから、
子ども達の命を預かる仕事なのだということを、
今一度考え、 防災 に対する意識を高めていきましょう。
未来の保育士さんを応援しています!
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執筆者:たか 先生(保育教諭1)

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