母乳 って冷凍できるの?!と驚く新人保育士さんもいるのではないでしょうか。保育園にも実際に 母乳 を冷凍して持参する保護者もいます。今回の記事では、看護師の私から保育園で 母乳 を飲ませる時の方法と注意点をお伝えします。新人保育士さん必見です!
1. 保育園で 母乳 は飲めるの?
保護者から、冷凍した 母乳 を渡されたけど、どうしたらいいのだろう…
保育園で 母乳 をあげられるの?!
と新人保育士さんは、保護者に突然 母乳 を渡されたらビックリしますよね。
母乳 を冷凍させれば、保育園でも 母乳 を飲ませることはできます!
0歳児クラスの担当になったら、ミルク作りだけでなく、冷凍された 母乳 を取り扱うこともあるので、正しい取り扱い方法を身に付けておきましょうね。
母乳 は、赤ちゃんにとって大切な栄養源。
そして、赤ちゃんの体の中に入るものなので保護者には衛生的に搾乳、保管してもらう必要があります。
母乳を預かる前に、つぎのことを保護者に伝えておくと安心ですよ。
搾乳時の注意点
・搾乳前に手を洗う
・乳首を清潔にする
・搾乳器などの備品の消毒
・搾乳した日付を記入する
・名前を記入する
・少量ずつ保管する
・母乳パックは滅菌された専用のものを使い、内側を触らないように注意する
・一度解凍した 母乳 は持ってこない
・母親が体調不良の時、内服をしている時は搾乳しない
保育園でどんなに衛生面に気を付けていても、搾乳をするときに不潔になってしまうと、子どもの健康面にも影響が出ます。
冷凍母乳を希望する保護者には、事前の説明を保育士さんからしっかりとしておきましょうね。
2. 冷凍母乳を授乳する方法
つぎに冷凍母乳の具体的な方法や注意点をご紹介します。
冷凍母乳の取り扱いを覚えておけば、0歳児クラスの担当になっても安心です!
【冷凍母乳の管理方法】
保護者から冷凍母乳を受け取ったら、すみやかに保育園の冷凍室で保管しましょう!
ポイント!
・名前、搾乳日の確認(搾乳して一週間以内のもの)
・−20℃以下の冷凍庫で保管
・母乳専用の冷凍庫がない場合は、ほかの食品と触れないように専用の容器やビニール袋に入れて保管する
母乳 の原料が「血液」であることは保育士さんも知っていると思います。
母乳 を介して、感染する病気もあるので母乳の取り違えをしないように名前をしっかりと記入してもらいましょう!
授乳の前に、保育士さん同士でダブルチェックすると安心ですよ。
【授乳方法】
冷凍母乳の授乳方法も覚えておきましょう!
授乳方法
①手洗いをして、専用のエプロンを着用する
②調乳室を清潔にする
③冷凍母乳をパックのまま流水、または40℃以下のぬるま湯で湯煎する
④適温になったら、清潔な哺乳瓶に母乳を移す
⑤脂肪分が分離することがあるので、やさしく哺乳瓶を振る
⑥授乳する
時間がないからと、40℃以上のお湯で湯煎をしてしまうと、 母乳 の中の栄養素が壊れてしまいます。
電子レンジを使うのもNGです。
子どもの授乳時間に合わせて、余裕をもって解凍していきましょう!
母乳 を飲み残してしまっても再冷凍せずに、破棄してください。
【 母乳 を飲まなかった場合】
いつもと 母乳 の温度が違う、哺乳瓶で 母乳 を飲むことに慣れていないなどの理由で、 母乳 を飲まない子どももいます。
粉ミルクを飲ませて良いのか。
麦茶などの水分を摂らせるのか。
離乳食で調整するか。
など、事前に保護者と話し合っておく必要があります。
保育園での授乳には、哺乳瓶は必須です。
家でも、授乳の時に哺乳瓶を使ってもらい、子どもが哺乳瓶の感触に慣れるよう保護者にも協力してもらいましょう。
3. 冷凍母乳の取り扱いの知識を身につけよう!
今回は、保育園での冷凍母乳の取り扱い方法について、看護師の私から簡単にお伝えしました。
冷凍母乳の受け入れに関しては、保育園の方針によってはNGの場合もあります。
かならず、保育園に確認をしてから受け入れましょう!
母乳 には、赤ちゃんにとって大切な栄養がたくさん入っています。
保育園でも安全に子ども達が 母乳 を飲めるように、しっかりと管理していきましょうね!
これを覚えておけば、新卒保育士さんもしっかりと対応できると思います。
正しい知識を身につけて、頼れる保育士さんを目指しましょうね!