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看護師監修!保育園での子どもの「 性教育 」と対応を身につけよう

性教育
保育園で子どもに胸をさわられる、下品な言葉を言われる、など困ることはありませんか?とくに新人保育士さんは対応に悩むと思います。このような行動が見られたら 性教育 のチャンス!今回は、看護師の私から保育園でも役立つ「 性教育 」と対応について解説します。
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1. 子どもが下品な言葉をつかう理由

保育園で「おっぱい!」「ちんちん!」と楽しそうに口にする子どもは多いと思います。
だいたい3歳ごろから性的な言葉や排泄に関する言葉を好んでつかうようになります。
なんで下品な言葉を好むのかな…
新人保育士さんは不思議に思いますよね。
子どものこのような言動や行動は実はとても自然なことなのです。
この時期の子どもの発達を精神分析学者のフロイトは、このように唱えています。
心理的発達理論
・口唇期…生後~1歳半ごろ
・肛門期…1歳半~3歳半ごろ
・男根期…3歳~5歳ごろ
・潜伏期…6歳~12歳ごろ
・性器期…12歳以降
※保育園に通う子ども達は、これの肛門期、男根期にあたります。
だいたい3歳ぐらいまでにトイレトレーニングが完了して、子ども達も自分の排泄物に興味が出る時期
5~6歳ころになると、男の子と女の子の体のちがいや、性器に興味を持ち始めます
これらは子ども達が順調に成長しているからです。
性的な言葉や排泄に関する言葉を好んでつかうようになる理由は、成長過程ではとても自然なことというのがわかります。
それと同時に私は、この時期に子ども達に 性教育 をしていくのもとても効果的だと思います。

2. こんなときどうする?子どもへの 性教育 と対応

保育園で次のような行動がみられたらどのように対応をしたらいいのかご紹介します。

【保育士の体をさわる】

突然、子ども達に胸をさわられたり、お尻をさわられたりすることはありませんか?
相手が子どもとはいえ、新人保育士さんはビックリしてしまいますよね
保育士さんの体をさわるという行動は、「性」に関して興味を持ちはじめている証拠!
ぜひ、 性教育 のきっかけとしてとらえてほしいと思います。
「おっぱいをさわられて先生はイヤな気持ちになったよ。」
「先生のだいじな体だから、急にさわられるとビックリするよ。」
と真剣に子ども達に伝えましょう。
頭ごなしに叱ったりするのはNG!
冷静に対応して 性教育 をしていきましょう。

【下品な言葉をさけぶ】

「うんこ!」「ちんちん!」など、すこし下品な言葉をさけぶのが好きですよね。
保育園でもよく見られる光景だと思います。
子ども達どうしで楽しんでいるときは良いのですが、静かにしなくてはいけない場面で大きな声でさけばれると保育士さんも対応に困ってしまいます。
こんなときは、反応をせずに子ども達を見守りましょう!
「そんなこと言っちゃダメ!」と叱ってしまうと、自分が注目されていると思って逆効果になることもあります
静かにしなければいけないとき、公共の場では言わないように真剣に伝えましょう。
また、下品な言葉をつかうのは、排泄物や体に興味を持っているということ
「うんちは○○くん(ちゃん)の体の中のゴミなんだよ。」
「うんちやおしっこは我慢しないでトイレにいこうね。」
と体の仕組みをおしえる絶好のチャンス!

【性器をみせる】

保育園で自分の性器をみせて、楽しんでいる子ども達はいませんか?
子ども達は、プライベートゾーンの認識が未熟
一般的にプライベートゾーンは水着でかくれる場所と口のことを指します。
保育園でこのようなところを目にしたら、しっかりと 性教育 をしましょう。
自分のだいじな体は、見せてはいけない、さわらせてはいけないと伝えましょうね。

【性器をさわる】

子どもが性器をさわるときは、安心したいときやストレスがかかっている時が多いです。
「汚いからダメ!」と叱ってしまうと逆効果になります
ですが、人がいるところでさわっていると保育士さんも困りますよね。
保育園で性器をさわっている子どもを見かけたら、手をつかう遊びを一緒にして気を引いてみるといいと思います
また、家や一人のときはさわってもいいと教えてあげましょう。
プライベートゾーンはとてもだいじな場所ということも 性教育 としてしっかりと伝えていきましょうね。

 性教育 のチャンスに変えよう!

「 性教育 」と聞くと、保育園の子ども達にはまだ早いと思ってしまいます。
保育士さんも子どもへの 性教育 はむずかしいと感じるかもしれません。
小さいうちからすこしずつ 性教育 をしていくことで、大きくなった時の体の変化を受け入れやすくなると思います。
子ども向けの 性教育 の絵本を読み聞かせるのもいいですね。
子どもの下品な言葉に困ってしまうこともありますが、これは 性教育 をするチャンス!
子ども達が順調に成長しているということをおぼえておきましょう!
また、性教育は子どもを性犯罪から守ることにもつながります。
勝手に体にさわろうとしてくる人に「イヤだ!」と言っていいことを教えましょう
自分の体は大事!ということを周りの大人が恥ずかしがらずに伝えることが大切です。
保育園でも子どもの性教育について取り組んでもらえたらうれしいです。

執筆者:瀬川知子(看護師)

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