保育士を目指す皆さんは、 病児保育 という保育サービスを知っていますか?言葉として病院内保育と混同されやすかったり、詳しい仕事内容や特徴がイマイチわからない…という人も多いはず。そこで今回は、 病児保育 の特徴や働くメリットをご紹介します♪
1. 病児保育 って何?病院内保育とどう違う?
保育士を目指している皆さんこんにちは!
保育学生の皆さんは、 病児保育 という保育サービスを知っていますか?
意外と 病児保育 の特徴をうまく説明できないという人も多いのではないでしょうか。
またとても間違われやすい言葉に、病院内保育というものもあります。
病院内保育については、こちらの記事でも詳しく解説しています♪
そこで今回は 病児保育 について、詳しい仕事内容や種類、働くメリットなどをご紹介しようと思います♪
保育士になる前にぜひ知識として知っておきましょう!
病児保育 とは、風邪などの体調不良で普段通う保育園に通うことのできない子どもを保育士や看護師が預かる施設です。
病院内保育と言葉がよく似ていて混同されやすいですが、
病院内保育は病院で働く医師や看護師さん達の子どもを預かり、保育する施設です。
間違えないように注意しましょう!
病院内保育・・・病院職員の健康な子どもを預かる
病児保育 ・・・体調不良の子どもを預かる
病児保育 では病気の時だけの預かりのため、毎日預かる子どもの顔ぶれが変わるのが特徴です。
また子どもは普段通う保育園とは違う保育施設に行くことになるので、
不安で泣き出してしまう子も少なくありません。
そのため保育士は短時間でも安心を与えられるように
病気で不安な子ども達の気持ちに寄り添う必要があります。
また病気の子どもを預かるため、こまめに体調の観察や検温などを行う必要があります。
医療行為は行いませんが、医師の指示で投薬をする場合などがあります。
これは一般的な保育園でもお薬をお預かりするケースもあるので一緒ですね。
病気の子どもを保育するため活動的な遊びではなく、
折り紙や手遊びなどの病気を悪化させない静かな遊びが中心になります。
2. 病児保育 の種類
病児保育 には3つの類型があります。
対象の子どもや保育をする場所の違いから、それぞれの特徴をご紹介します。
【病児対応型・病後児対応型】
病児対応型
対象の子ども:症状の急変の可能性が低いものの、回復期には至っておらず集団保育が困難な子ども
利用可能な疾患例:気管支炎、中耳炎、麻疹予後、おたふくかぜ、水痘、風疹、感染期を過ぎた結膜炎、その他担当医師が利用可能と判断した病気など
保育する場所:病院・保育所等の付設の専用スペース又は病児保育のための専用施設で、一時的に預かる
病後児の対応も可能で、病院・診療所などの医療施設に併設されていることが多いようです。
病後児対応型
対象の子ども:病気の回復期で集団保育が困難である子ども
保育する場所:病院・保育所等の付設の専用スペース又は病児保育のための専用施設で、一時的に預かる
こちらも病院や診療所などに付設されていることが多いようです。
大きな二つの違いは、病児の病気の状態ですね。
病気の最中なのか、回復期なのかによって異なります。
また保育する場所としては共通して
①保育室及び児童の静養又は隔離の機能を持つ観察室又は安静室を有すること
②調理室を有すること(ただし、本体施設と兼用可)
③事故防止及び衛生面に配慮されている児童の養育に適した場所であること
の基準を満たすよう義務付けられています。
【体調不良児対応型】
対象の子ども:保育中に微熱を出すなど体調不良となったこども(体調不良児)
保育する場所:普段通っている保育所内の医務室などの衛生面や子どもの安全が確保されているスペースで、一時的に預かる
【非施設型(訪問型)】
対象の子ども:病児または病後児
保育する場所:対象の子どもの自宅
非施設型では、病児保育スタッフとして研修を受けた保育士や看護師が、直接病気の子どもの自宅へ訪問して看病を行います。
医療行為自体は行いませんが、保護者の代わりに病院の受診に付き添うこともありますよ。
3. 病児保育 で働くメリットも♪
いかがでしたか?
今回は 病児保育 についてご紹介しました。
保育士資格があれば一般の保育園ばかりでなく、このような 病児保育 のスタッフとしても働くことができます。
病児保育 で働くことは、
体調不良や病気の子どもに対する知識や経験値が増え、今後の保育士生活できっと役に立つはずですよ。
また年々共働き世帯が増えていることから、病児保育のニーズもますます増加しています。
ピンチの時に子どものご両親から「ありがとう」と直接感謝されることも多い、やりがいのある仕事でもあります。
ぜひ 病児保育 という働き方の選択肢も覚えておいてくださいね♪
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