7月が近づくと、自然と耳にすることが多い「 七夕 」。特に保育士や保育学生の方なら 今年はどんな風に保育に取り入れようかなと悩むことも多いかもしれません。 そこで今回は、子どもたちに伝えていきたい「 七夕 」の由来や保育に生かせるアイデアについてお伝えしていきます。
1. 七夕 の由来
皆さん、 七夕 の由来は知っていますか?
七夕は「笹の節句」と呼ばれ、桃の節句や端午の節句など1年の大切な節目を表す行事を示す「五節句」の中の1つです。
七夕 は、織姫と彦星の伝説で有名な中国の「きっこうでん」という風習と、日本で古来から行われてきた裁縫や書道など手習い事の上達を願う「たなばた」という風習が合わさったものだと言われています。
ではなぜ短冊に願いを書き、笹に飾りと一緒に飾るのでしょう?
現在はさまざまな願い事を書く短冊ですが、昔は手習い事の上達を願う風習だったため「字がきれいになりますように」という願いを込めながら短冊を書き、神様に願いが届きますようにという祈りを込めて神聖な笹に短冊や飾りをつるしていました。
それが現代まで受け継がれて 「 七夕 」 という行事になっています。
2. 七夕 ってなあに?と聞かれたら・・・
「先生、 七夕 ってなあに?」そんな風に子ども達に聞かれることもありますよね。
でも由来などの話は少し難しいかも・・・
そこでポイントをしっかり押さえて話すことがおすすめです。
「織物が得意な織姫と牛飼いの彦星がいました。2人は結婚し仲良く暮らしていましたが
結婚すると怠け者になってしまい、お仕事をせず周りの人に迷惑をかけてしまうようになりました。
怒った神様は2人を天の川を使って離れ離れにしてしまいました。離れ離れにされてしまった2人は悲しくて仕方がありません。2人の悲しんだ様子をみた神様は1年に1回だけ2人を合わせてあげました。それが 七夕 です。」
また、絵本や紙芝居などを使って子ども達に伝えていくのもおすすめです。
3. 保育に取り入れたいアイデア
日本の伝統行事を子ども達に伝えていくのも、私たち保育士の仕事の1つ。
そこで 七夕 を楽しく過ごすためのアイデアをお伝えします。
・ 七夕 飾りを作ろう
子ども達と一緒に七夕飾りをつくりましょう。折り紙を切ったり貼ったり、実際に手を動かして作ることで子ども達の思い出にもなるはず。
保育園で作るだけでなく、保護者に協力してもらい、おうちで数点子どもと一緒に七夕飾りを作ってもらいそれを園に持参して竹に飾るのもおすすめです。
・ 七夕 にちなんだ料理を食べる
七夕 に、天の川に似た「そうめん」を食べると1年健康に過ごせると言われています。
お給食の先生に協力してもらい、 七夕 の日は 七夕 にちなんだ料理を食べるのもおすすめです。
・空を眺めてみる
保護者に協力してもらい、 七夕 の夜に空を見上げてもらうのはどうでしょう?
実際に星空を見上げれば、子ども達も 七夕 だけでなく、星や宇宙に興味を持つきっかけになるかもしれません。
歌を歌ったり、絵本を読んだりすることで子ども達が 七夕 への興味を持ってくれるかもしれません。
子ども達の興味、関心を大切にしながら 七夕 を楽しめるといいですね。
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