保育学生さん、新人保育士さん必見!今回のテーマは、『 発達障害 』の基本について。発達障害 とは何か、主な障害のタイプ、特徴などをまとめました。知識の確認や振り返りを行い、 発達障害 についての理解を深めましょう。ぜひ参考にしてみて下さい。
1. 発達障害 について正しい知識を持つ
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今回のテーマは、『 発達障害 』について。
保育現場で子どもと関わる上で、
発達障害 についての知識は必須となります。
そこで今回は、保育学生さんや新人保育士さんの参考にしていただくため、
発達障害 とはどのようなものか基本を解説しますので、
知識の振り返りとして改めて確認してみて下さい。
発達障害 とは
「 発達障害 」とは、脳機能の障害によって引き起こされる様々な障害の総称で、
コミュニケーションや認知などの面で発達に凹凸があります。
発達障害者支援法では、 発達障害 の定義を次のように定めています。
第二条 この法律において「発達障害」とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう。
発達障害 は、複数の障害が重なって現れる場合があり、
症状の程度も個人差が大きいということを理解しておきましょう。
2. 主な 発達障害 のタイプ
発達障害 にはいくつかのタイプがあり、大きく3つに分けられます。
・広汎性発達障害(PDD)
・注意欠陥多動性障害(AD/HD)
・学習障害(LD)
広汎性発達障害には、自閉症やアスペルガー症候群などが含まれていて、
主にコミュニケーションや社会性に関係する障害です。
『自閉スペクトラム症(ASD)』という呼び方もありますが、
これは広汎性発達障害とほぼ同じ意味で、診断基準の違いにより呼び方が違います。
ここからは、主な 発達障害 それぞれの特徴をまとめてお伝えしていきます。
広汎性発達障害に含まれる障害の一つで、
言葉の発達の遅れが見られる、視線を合わせることや人の真似をすることが苦手、こだわりが強い、感覚が過敏、予定を変えることが苦手など、
主に対人関係や社会性に関係する障害です。
広汎性発達障害に含まれる障害の一つ。
自閉症と同様に対人関係の障害がありますが、言葉の遅れや知的な遅れは伴いません。
「不注意」「多動性・衝動性」が強くあらわれる障害です。
同じ間違いを繰り返す、じっとしていられず常に動いている、興味がひかれるとすぐに行動するなどの特徴があります。
一般的に幼児期はこのような特性を誰もが持っていますが、成長と共に落ち着いてくるもの。
生活に支障をきたす程強く症状が出ている場合は、ADHDの可能性が考えられます。
読み、書き、計算など特定の能力を学ぶことが困難な障害。
視力、聴力などには問題がなく、知的な遅れも見られないのに、
特定の能力が身につかない状態です。
本人の意思に関係なく突然に起こる素早い運動・音声の繰り返しを『チック』と言いますが、
トゥレット症候群は、多種類の運動チック(瞬き、顔をしかめる、首を振る、ジャンプするなど)と、
1種類以上の音声チック(咳払い、鼻を鳴らす、言葉の反復、汚い言葉を口走るなど)が一年以上続く状態です。
発症年齢は、幼児期~学童期(7歳前後)に多いと言われています。
吃音は、一般的に「どもり」とも言われ、言葉がスムーズに発音できない状態のことです。
吃音には、音を繰り替えす(り、り、り、りんご)、音を引き延ばす(りーーんご)、話す前に間が空く(‥‥りんご)などのタイプがあります。
発症年齢は幼児期~学童期がほとんどで、
成長と共に自然と症状が軽くなったり、消失したりすることが多いとされています。
3. 乳幼児期に気付くことの大切さ
いかがでしたか?
今回は、『 発達障害 』の基本的な内容をまとめてご紹介しました。
発達障害 は、子どもの時期、特に保育園や幼稚園などの集団生活が始まってから気付かれる場合が多くあります。
発達障害 の子ども達にとって何が一番大切かというと、
早くからその子にあった適切なサポートをしてもらうこと。
そのためには、子どもに関わる身近な大人が正しい知識を持ち、
きちんと気付いてくれるかどうかが重要なポイントとなるのです。
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