もうすぐ暑い夏がやってきます。そんな暑い時期に気を付けたいのが 熱中症 。子どもたちはもちろん、保育士さん自身も 熱中症 の対策は十分してほしいと思います。今回の記事では看護師の私から、保育士さんに向けて 熱中症 の予防法をお伝えします。
1. 保育士さんも要注意! 熱中症 の症状とは
天気のいい日はできるだけ外で子ども達を遊ばせてあげたいですよね。
夏になるとプール遊びもはじまり、保育士さんも暑い日に外に出ることが増えると思います。
子ども達はもちろんですが、保育士さん自身の 熱中症 対策もしっかりとしてくださいね。
まずは 熱中症 の症状を知って、暑い夏に備えましょう!
熱中症 の症状
・軽症…立ちくらみ、筋肉痛・筋肉の硬直(こむら返り)、大量の発汗
・中等省…頭痛、気分不快、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感
・重症…意識障害、けいれん、手足の運動障害、高体温
熱中症 はできるだけ早い段階で気付くことが重要!
「なんだかクラクラする…」
「汗がたくさん出るな…」
と感じたら、すぐに涼しい場所へ移動して水分補給をしましょう。
首や太ももの付け根、脇の下には太い血管が通っているので、そこを冷やすのも効果的です。
中等症以の症状が見られた場合には救急車を呼ぶ必要があります。
2. 保育園でやってほしい 熱中症 の予防法
保育士さんが 熱中症 にならないために、保育園でもできる 熱中症 予防法を知っておきましょう。
【こまめな水分補給】
保育中、子ども達には水分をとらせているのに、自分は忘れていた!
なんてことはありませんか?
暑い日には知らないうちに汗をかいています。
のどが渇いていなくても、こまめに水分補給をしましょう!
おすすめはミネラルが含まれている麦茶やスポーツドリンク。
カフェインが入っているお茶や、コーヒーは利尿作用があるため、 熱中症 対策には不向きです。
【涼しい服装】
保育園での外遊びの時は帽子をかぶって、直射日光を避けるようにしましょう!
服装も、麻や綿などの通気性のよいものを選ぶと良いと思います。
水でぬらしたタオルやバンダナを首に巻くのも体を冷やすのに効果的です。
【適切なエアコンの使用】
熱中症 になりやすいのは屋外だけではありません。
保育室内でも 熱中症 になることがあります。
保育室の室温を26~28℃に保つように、エアコンの調整をしましょう。
温度計や湿度計を保育室内におくのも 熱中症 予防につながります。
室内だから大丈夫!と油断をせず、エアコンも使いましょうね。
【栄養のある食事をとる】
保育園での 熱中症 予防もとても大切ですが、日頃からしっかりと栄養のある食事をとることも大切です。
暑い夏はどうしても食欲も減り、サッパリしたものを食べがちですよね。
保育士さんは体力勝負!
暑さに負けない体づくりも大切です。
熱中症 から体を守る食材を積極的に取り入れるようにしましょう。
熱中症 から体を守る食べもの
・豚肉
・納豆
・ぬか漬け
・味噌汁
・バナナ
・モロヘイヤ
・うなぎ
・きゅうり
・トマト
・ピーマン
ビタミンB1やビタミンCが豊富な食材をとると、疲労回復になります。
夏野菜は体を冷やしてくれるので 熱中症 予防につながります。
バランスの良い食事で 熱中症 に負けない体をつくりましょう!
3. 予防法を身につけて暑い夏をのりきろう!
熱中症 は子ども達だけでなく、保育士さんも注意が必要です。
子ども達を 熱中症 にさせてはいけない!
責任感の強い保育士さんは、そう思いますよね。
もちろん、そう思うことは大事です。
いそがしい時は自分のことを後回しにしがち。
ですが、子ども達のいのちを守るには、保育士さんが健康でないといけません。
疲れていたり、ストレスが溜まっていると、 熱中症 にもなりやすいです。
暑い夏はとくに、規則正しい生活とストレスを溜めないようにこころがけましょう!
保育士さん自身の 熱中症 対策もしっかりとして、暑い夏をのりこえましょうね。