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【保育】子どもの とびひ ってどんな病気?症状や治療、園での対応を知ろう

とびひ
保育に必ず役立つ!子どもがかかる病気について知っておきましょう。今回は『 とびひ 』について簡単解説します。 とびひ はどんな病気か、症状や治療、保育園での対応などを正しく理解しておくことが大切です。ぜひ、参考にしてみてください。
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1.『 とびひ 』とは?

保育現場で必ず役立つ、
『子どもの病気』に関して正しい理解を深めましょう。
今回は、子どもがかかりやすい病気の一つ『 とびひ 』について簡単解説します。
『 とびひ 』とは?
『伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)』という細菌による皮膚の感染症。
潜伏期間は2~10 日程で、感染経路は接触感染によるもの。
肌を掻いたり、傷ができていたりする皮膚のバリア機能が低下した部分から感染し、
水泡かさぶたができる。
 とびひ の浸出液に原因菌が含まれているため、
浸出液が他の部分に触れることで更に広がってしまう
原因となる細菌は、黄色ブドウ球菌または、溶血性レンサ球菌で、
原因菌によって症状の特徴が違う。
 とびひ は、保育現場ではよく耳にする病気の一つです。
子ども達同士が近くで触れ合う機会の多い保育園では、
感染が広がらないよう気を付ける必要があります。
症状や治療方法、配慮事項などについてしっかりと理解しておきましょう。
とびひ

2. とびひ の症状や治療について

それでは、 とびひ の症状治療についてご紹介します。

【症状】

 とびひ の原因となる細菌は、
『黄色ブドウ球菌』または、『溶血性レンサ球菌』です。
 とひび は、原因となる細菌によって症状の特徴が違います。
『黄色ブドウ球菌』による とびひ
・水疱(水ぶくれ)
・かゆみ
・びらん(ただれ)
水ぶくれができる とびひ は、
『水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)』ともいい、
多くがこのタイプです。
水疱触ったり掻いたりすることで細菌が含まれる浸出液が外へ出てしまい、
水疱がさらに広がったり
他の人にうつったりします。
このタイプは、の時期に多くみられ、
特に皮膚のバリア機能が弱い乳幼児が感染しやすい傾向です。
『溶血性レンサ球菌』による とびひ
・小さい膿疱(膿が溜まったできもの)
・びらん(ただれ)
・厚いかさぶた
腫れ
痛み
・のどの痛み
・発熱
かさぶたができる とびひ は、
『痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)』ともいい、
溶連菌の症状の一つです。
 とびひ だけの症状というよりは、
発熱やのどの痛みなど他の症状を伴う場合が多いでしょう。

【治療】

・皮膚を清潔に保つ
・抗菌薬の軟膏を塗る
・ とびひ をガーゼで保護する
・抗菌薬を内服する
基本は、皮膚を清潔に保つこと。
毎日シャワーで流し、せっけんの泡でやさしく洗うことが大切です。
浴槽を共用することで他の人に感染が広がる恐れもあるので、
湯船に浸からずシャワーのみが良いでしょう。
シャワー後は、浸出液に注意しながら とびひ 部分をガーゼなどで覆います
塗り薬が処方されている場合は、薬を塗ってからガーゼ保護です。
溶連菌による とびひ の場合は、
溶連菌に効く抗菌薬が処方されるので、
処方された分を必ず最後まで飲み切る必要があります。

3.保育園での とびひ への対応

最後に、 とびひ が発生した場合の保育園での対応についてご紹介します。

【登園の目安】

 とびひ は、出席停止になる感染症ではありません
しかし、接触により他の子どもにも感染するものなので、
浸出液が出ないよう、 とびひ 部分をしっかりとガーゼなどで保護する必要があります。
家庭と園とでしっかりと連携を取りながら、
感染が広がらないよう注意することが大切です。

参考:厚生労働省 『保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)』

【配慮事項】

手洗いを丁寧に行う
爪を短く切る
・ とびひ を覆った状態で登園してもらう
・タオルなど肌に触れるものは共用しない
・ とびひ についての情報提供
・治癒するまでプールは入らない
 とびひ の原因となる細菌は、手を介して感染することもあるので、
基本的な手洗いを丁寧に行うこと、
日頃から爪を短く切り整えることが大切です。
爪が伸びていると菌が付きやすかったり、引っ搔いてしまったりすることにもつながります。
 とびひ に感染している子どもが登園する場合は、
ガーゼなどで とびひ 部分を覆ってきてもらうことは必須。
また、タオルなどを直接肌に触れるものは共用しないよう注意しましょう。
他の家庭にも、 とびひ に関する注意や予防などについてお知らせし、
感染が広がらないよう意識を高めると良いと思います。
保育園でのプールは、
完全に治癒するまで控えてもらうことが必要です。
プールに関するお知らせ・お願いとして、
 とびひ に関する注意を事前にお伝えしておくことで、
保護者の方にも周知してもらうことができます。
いかがでしたか?
今回は、子どもがかかりやすい病気の一つ『 とびひ 』について簡単解説しました。
まずは正しい知識をもち、
保育現場でしっかりと対応できるようにしましょう。
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執筆者:たか 先生(保育教諭1)

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