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【保育】 水いぼ ってどんな病気?子どもがかかる病気について知ろう

水いぼ
保育に必ず役立つ!子どもがかかる病気について知っておきましょう。今回は『 水いぼ 』について簡単解説します。 水いぼ はどんな病気か、症状や治療、保育園での対応などを正しく理解しておくことが大切です。ぜひ、参考にしてみてください。
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1.『 水いぼ 』とは?

保育現場で必ず役立つ、
『子どもの病気』に関して正しい理解を深めましょう。
今回は、子どもがかかりやすい病気の一つである『 水いぼ 』について簡単解説します。
『 水いぼ 』とは?
『伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)』という、皮膚のウイルス感染症。
ウイルスが皮膚に感染することで、いぼができる。
潜伏期間は14~50日程で、接触感染によりうつる。
いぼの形状は、2~10㎜程の大きさで光沢がある。
『 水いぼ 』と呼ばれているが、いぼの中には水ではなくウィルスを含む白っぽい塊がある。
つぶれた 水いぼ を触ったり、体の他の部分にこすれたりすることで、
新たに 水いぼ ができ、数が増えていってしまう
また、タオルや衣服などを介して感染することもある。
 水いぼ は、皮膚のバリア機能がまだ十分でない乳幼児(7歳以下)に多くみられる。
 水いぼ は、保育現場ではよく耳にする病気の一つ。
子ども同士が近くで触れ合う機会の多い保育園では、
感染が広がらないよう気を付ける必要があります。
症状治療方法配慮事項などについてしっかりと理解しておきましょう。
水いぼ

2. 水いぼ の症状や治療について

それでは、 水いぼ の症状治療についてご紹介します。

【症状】

 水いぼ は、体の側面脇の下足の付け根など、
皮膚同士がこすれやすい部分に多くできるとされています。
 水いぼ 自体には、かゆみや痛みはほとんどありませんが、
気になって触ったり掻いたりすると 水いぼ がつぶれ、
体の他の部位にも広がっていく傾向があります。
特に、アトピー性皮膚炎の子どもは、もともと皮膚のバリア機能が弱く
また、かゆみを感じて皮膚を搔いてしまうことも多いので、
いったん感染すると、全身に広がってしまう恐れもあるのです。

【治療】

・ピンセットでつまんで取る
化学物質(硝酸銀)を塗る
漢方薬(ヨクイニン)の内服
液体窒素で凍らせる
自然治癒を待つ
ウィルスに対する特効薬はなく、
各病院、 水いぼ の状態などによって治療の内容が違います
専用のピンセットで 水いぼ をつまんで取る治療は、
 水いぼ を確実に減らすことができる方法。
事前に麻酔テープを貼るなど、痛みを軽減させるための処置もありますが、
 水いぼ が増えてしまっている場合は、全て取るのが難しくなります。
また、硝酸銀のペーストを 水いぼ に塗り、かさぶたのような状態になるのを待って取る治療方法もあります。
その他に、ヨクイニンという漢方薬を継続して飲む治療方法や、
液体窒素で 水いぼ を凍結させて取るという治療方法も。
そして、 水いぼ 自体、自然に軽快していくもので、
後遺症も少ないことから、積極的な治療を行わない病院もあるようです。
自然治癒の場合は、完治までの個人差が大きく、6ヵ月~3年程かかります。
重要なのは、皮膚のバリア機能を高めることで、
皮膚の清潔、保湿などのスキンケアをきちんと行うことが、
根本からの改善、予防となるのです。

3.保育園での 水いぼ への対応

最後に、保育園での対応についてご紹介します。

【登園の目安】

 水いぼ は、出席停止になる感染症ではありません
しかし、集団生活の中で子ども同士接触して感染する可能性があるものなので、
治療方針や、生活の中での配慮事項などを、
家庭と園でしっかりと確認しておくことが大切です。

参考:厚生労働省 『保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)』

【配慮事項】

水いぼ を覆った状態で登園してもらう
・タオルなど肌に触れるものは共用はしない
・ 水いぼ についての情報提供
 水いぼ は、治療方法が様々なため、
家庭によって治療方針がバラバラであることも珍しくありません。
ただ、接触感染するものなので、
 水いぼ の部分を覆った状態で登園してもらう必要があるでしょう。
衣服で隠れない部分は、絆創膏包帯などでしっかりと覆ってもらえれば、
感染が広がる心配はありません。
タオルなどの肌に直接触れるものも共用しないようにしましょう。
そして、 各家庭へ情報提供をすることも大切です。
日頃から肌ケアをしておくことで、
肌の免疫が高まり、予防にもつながっていきます。
また、夏のプール・水遊びでは、各園で 水いぼ への対応が違います。
プールの水では感染しませんが、
直接肌が触れたり、タオル・ビート板などを介してうつる可能性はあるので、
ラッシュガードなどの着用、使用するものの共用禁止など配慮が必要です。
いかがでしたか?
今回は、子どもがかかりやすい病気の一つ『 水いぼ 』について簡単解説しました。
まずは正しい知識をもち、しっかりと対応できるようにしましょう。
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執筆者:たか 先生(保育教諭1)

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