RSウイルス感染症 という病気を知っていますか?この RSウイルス感染症 は生後2歳までに、ほぼ100%の子どもがかかると言われています。そのため、保育士さんなら知っておきたい病気の一つ!そこで今回は、 RSウイルス感染症 について解説します。
1. 今年も流行中の RSウイルス感染症
保育士を目指している皆さんこんにちは!
今回ご紹介するのは、 RSウイルス感染症 という子どもの病気について。
この RSウイルス感染症 ですが、2020年には新型コロナウイルス対策の徹底のためほとんど流行しませんでした。
ですが、2021年に大流行し2022年の今年も警戒が必要な状況になっています。
例年では11月〜1月頃に流行する病気ですが、最近では季節に関わらず流行しています。
RSウイルス感染症 は、保育園でも身近な感染症です。
そのため保育士を目指す皆さんには、ぜひ覚えておいて欲しい病気の一つ。
また年長児以外はRSウイルスに感染すると合併症リスクがあるので、保育園などでは注意が必要な病気です。
そこで今回は、 RSウイルス感染症 がどんな病気なのか一緒に確認していきましょう!
2. RSウィルス感染症 ってどんな病気?
RSウイルス感染症 とは、RSウイルスに感染することで引き起こされる呼吸器の感染症です。
生後2歳までに、ほぼ100%の子どもがかかると言われている病気です。
診断はインフルエンザの検査のように、鼻の奥から鼻水を採取して検査する迅速検査があります。
【主な症状】
RSウイルス感染症 の主な症状は、鼻水や咳、ゼーゼーヒューヒューといった呼吸や発熱です。
初めて感染する7割の赤ちゃんや乳幼児は、数日から1週間程度で徐々に良くなっていきます。
年長児や大人の場合も軽い風邪症状で済むことが多いです。
ですが赤ちゃんや乳幼児は軽い鼻水から始まっても、咳が悪化し重症化するリスクがあります。
重症化すると、気管支炎や肺炎、中耳炎などの合併症を引き起こすことがあるので注意が必要です。
主な症状
・鼻水
・咳
・ゼーゼーヒューヒューといった呼吸
・発熱
RSウイルス感染症 の特効薬は、残念ながらありません。
治療は基本的に、症状を和らげる対症療法を行います。
潜伏期間は2~8(典型的には4~6)日間です。
重症化リスクの高い子ども
・生後6ヶ月未満の赤ちゃん
・早産、低出生体重の赤ちゃん
・免疫不全症
・ダウン症
・ 先天性心疾患
・ 慢性肺疾患など
【原因と予防法】
RSウイルス感染症 の原因は、RSウイルスに感染することで起こります。
感染経路は主に、くしゃみや咳などによる飛沫感染とウイルスを直接触る接触感染になります。
保育園では鼻水やよだれのついたおもちゃ、衣類・ドアノブなどについたウイルスからの接触感染が考えられます。
また、保育士はオムツ替えなどの時にうんちに触れた手で口や鼻を触ってしまう接触感染にも注意が必要です。
予防法として、手洗いやうがい、マスクの着用やアルコールの手指消毒が有効です。
また、保育園ではおもちゃやドアノブ、建具などの消毒の徹底も重要になります。
現在流行している新型コロナウイルスと対策は同じですね。
小さい子ども達は自分で予防ができないことも多いため、周りの保護者や保育士ができる限りの予防を徹底することがとても大切です!
【登園制限】
RSウイルス感染症 は、明確な登園制限の期間はありません。
ただ厚生労働省のガイドラインによると、
感染症に罹患した子どもが登園する際には
①子どもの健康(全身)状態が保育所での集団生活に適応できる状態まで回復していること
②保育所内での感染症の集団発生や流行につながらないことについて確認すること
となっています。
登園の再開は、園によっての対応が異なる場合もあるので各自の園の基準を確認しておくと安心です。
3.保育士も RSウィルス感染症 の予防に努めよう!
いかがでしたか?
今回は、保育園でも身近な感染症である RSウイルス感染症 についてご紹介しました。
RSウイルス感染症 は、何度もかかる感染症なので大人である保育士もかかる可能性があります。
ただし、大人や年長児の場合は軽い風邪症状で治まる場合が多いのでRSウイルスと気づかないこともあります。
反対に赤ちゃんや乳幼児は重症化すると合併症を引き起こしたり、重篤な場合呼吸困難などで入院してしまうことも考えられます。
新型コロナウイルスの流行と重なると、小児医療の現場も逼迫する恐れもあるので注意したい病気です。
保育士を目指す皆さんは子ども達を守るためにも、病気の正しい知識を身につけておきましょう!
また保育園では新型コロナウイルス対策と同様に、今後も手洗いうがいやアルコール消毒を徹底して保育士自身の健康も守ってくださいね。
未来の保育士さんを応援しています♪
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