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【実習で注意!】 肘内障 を知っていますか?保育中に気を付ける点は?

肘内
これから実習を控えている方にぜひ知ってもらいたいこととして、保育実習で注意してほしい『 肘内障 』についてご紹介します。乳幼児に起きやすい 肘内障 についての正しい知識と、保育中に気を付ける点を十分理解して実習に臨みましょう。
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1. 肘内障 って何?

肘内障 (ちゅうないしょう)』という言葉を聞いたことがありますか?
手をつないで遊んでいたら、子どもが突然腕を痛がった、
着替えを手伝っていたら、子どもが泣いて腕を動かさなくなった…
このような時は、 肘内障 を疑います。
今回は、保育実習で注意してほしい『 肘内障 』についてご紹介します。
肘内障 (ちゅうないしょう)
肘が亜脱臼(関節がずれてしまっている)を起こしている状態のこと。
よく、肘が「抜ける」と表現されます。
乳幼児に起こりやすいとされていて、
腕を急に引っ張られたり、無理な力が加わったりすることで 肘内障 を起こすことがあります。
肘内障 を起こすと、肘に強い痛みが出るため、泣いて痛みを訴える子どもがほとんどです。
また、腕は動かすことが出来ず、力が入らない「だらんとした」状態になります。
自然にもとに戻る場合もありますが、ほとんどは整形外科などで関節を元の位置に戻してもらう治療が必要です。
関節がもとに戻ると痛みはなくなり、すぐに腕を動かせるようになります。
肘内障 は一度なってしまうと、繰り返し起こりやすいと言われています。
参考:公益社団法人日本整形外科学会 「肘内障」
  :一般社団法人日本小児外科学会 「肘内障」

2. 肘内障 に注意!保育中に気を付ける点は?

肘内障 は、腕を急に引っ張られたり、無理な力が加わったりすることがきっかけで起こります。
つまり、他から加わる力によって起きてしまうことが多いのです。
保育中は子どもの腕に触れる機会が多くあるので、
気を付ける点をしっかりと確認しておきましょう。

【手をつないでいる時】

子どもと手をつなぐ場面は、たくさんあります。
保育中に移動する時、遊んでいる時、お散歩の時など…。
子どもと手をつないでいる時には、急に腕を引っ張ってはいけません
通常、急に引っ張るようなことはしないと思いますが、
例えば、
手をつないでいる時、子どもが転びそうになってしまったら咄嗟に腕を引くことがありますよね。
そんな場面では 肘内障 の注意が必要です。
子どもと手をつないで歩く時は、このような場面も想定しながら保育しましょう。

【着替えのサポート時】

保育中、子どもの着替えをサポートする場面は多くあります。
実習生も任されることが多いでしょう。
そんな着替えの場面でも、 肘内障 に注意!
子どもの袖を通す時や、袖口をもって服を脱がす時などは、
無理な力が加わると危険です。
あくまでも、子どもが自分で袖を通したり、脱いだりしやすくする『サポート』を意識して着替えの援助を行いましょう。
0歳児など、まだ自分の意志で袖を通すことが出来ない場合は、
腕だけを引っ張ったり、腕に無理な力が加わったりしないよう、
気を付ける必要があります。

【じゃれ合って遊んでいる時】

子どもとの関係が出来てくると、
実習生さんともスキンシップを交え、じゃれ合って遊ぶ場面があると思います。
そんな何気ない遊びの中で注意してもらいたいのが、
身体をつかったダイナミックなスキンシップ遊び。
例えば、
お互いの両手をつないだ状態で、子どもが鉄棒の前回りのようにぐるんと回る遊び、
お互い片手をつないだまま、ぐるぐると回って遠心力を楽しむような遊びなどは、
身体を使った楽しい遊びですが、 肘内障 の危険もあります。
男性の実習生など、ダイナミックな遊びが得意な方は、
子どもと遊ぶ時、特に意識しておきましょう。

【子どもの行動を止めようとする時】

噛みつきが起きそうになった…!
走っていて衝突しそうになった…!
そんな場面が保育中に目の前で起きてしまったら、
保育士さんは咄嗟に子どもの行動を止めます
しかし、子どもの行動を止めようとする時、
腕を引っ張ってしまうと、ここでも 肘内障 の危険が!
噛みつきや衝突の事故は防ぐことが出来たとしても、
 肘内障 を起こしてしまってはいけませんよね。
もしも、子どもの行動を止めなければならない場面があったら、
必ず腕ではなく、身体(胴体部分)を抱き寄せるなどして対応しましょう。
意識していれば、自然と出来るようになりますよ。

3. 肘内障 の正しい知識を持って実習に臨もう

いかがでしたか?
今回は、保育実習で注意してほしい『 肘内障 』についてご紹介しました。
正しい知識を持っておくことで、 肘内障 を防ぐことが出来ます。
きちんと理解した上で実習に臨みましょう。
今回ご紹介したこと以外にも、
保育の中では様々な配慮がされています。
保育現場に出る貴重な機会ですので、色々なことを学んできてくださいね。
有意義な保育実習となりますように…
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執筆者:たか 先生(保育教諭1)

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