保育園には必ずお昼寝の時間があります。
実はそのお昼寝の時間が悩みの保育士さんもいるんです。
「子ども達が全然お昼寝してくれなくて、昼休みの書類作業ができない!」
「今度保育実習に行くけれど、寝かしつけができるか不安…」
寝かしつけ が苦手な方、たくさんいますので安心してくださいね!
寝かしつけ のポイントはひとりひとり違うのですが、子どもをスーっと寝かせられるコツをつかむ参考にしていただければ嬉しいです!
お昼寝の時間にすんなり入れる生活リズムを作るには、お昼寝前のルーティーンを作ることがおすすめです。
子どもにとっても「あ、次はお昼寝の時間だな」と先の行動を理解することができ、戸惑うことなく安心して行動することができます。
もちろん最初は理解できませんから、保育者が一緒に優しく声をかけて手を貸して一緒にするといいすよ。
次第に自分でできるようになっていきますので、そうやって自ら考えて行動できる子どもに育っていきます。
実習に行ったときに、そんな場面を見かけたら、その時は「自分でできたね」とほめてあげてくださいね。
自信がついて自己肯定感につながる、大きなタイミングです。
お昼寝前のルーティーンとしては、着替え・排泄→絵本→オルゴールBGMが多いですね。
まず、トントンって何?
という方に説明させていただきますと、お昼寝する時に子どもの腰や胸、背中などを優しくトントンとしてあげることです。
トントンは 寝かしつけ の時にする保育士さんも多いので、一般的に使われている方法と言えます。
そのトントン、ただトントントントンしても寝ない子もいます。
トントンは、もちろん優しくたたくことですが、そのリズムにもポイントがあります。
それは、保育者や子どもの呼吸の速さに合わせたスピードで行うこと。
まずゆったりとした気持ちで、保育者も呼吸を整えます。
トントンの回数は、1呼吸(息を吸って鼻から吐タイミングに)1回でもいいですし2回でも構いません。
大切なのは、呼吸に合っていて心地よく感じること。
特に1歳児や2歳児の幼児さんがトントンされると、ママのおなかの中にいたときに聞いていたママの呼吸の音を思い出して安心するそうですよ。
何よりも 寝かしつけ に大切なのは、安心感ですね。
ですので、保育者もゆったりとした気持ちでトントンしてあげましょうね。
ちなみに私は、子ども達がまだ寝そうもないときは、ちょっと速めリズムのトントン(子どもの呼吸)をします。
落ち着いてきて眠くなりお目々がトローンとしてきたら、ゆったりめトントン(大人の呼吸)をしていました。
もちろんこのトントンで寝ない子もいます。
そんなときに試してほしい 寝かしつけ の方法もお伝えしますね!
・ゆらしトントン
これは、腰あたりを横からトントンし、自転車や車に乗られているかのような振動を与えるトントンです。
普段から自転車や車などで登園している子ども達は、振動に慣れていて、心地よい眠気が生じます。
大人も電車やバスの振動で眠くなるのと同じ原理ですね。
・赤ちゃんはおくるみ&眉間ナデナデ
これは、赤ちゃんに良く効きます。
大判のバスタオルや綿毛布で、おくるみをします。くるまれている感覚がおなかの中にいたときに似ていて落ち着くそうですよ。
そしておでこをナデナデし、眉間のあたりを指でサワサワすると、赤ちゃんはされるがままになでられて、視界が狭くなってくるので眠くなってきます。可愛いですね♡
・足や腕などのマッサージ
子どもが布団の上で足や腕を動かしているところをあえてマッサージしてあげるのもおすすめです。
子どもが「手足を動かしたい」という欲求にこたえて、保育者が足や腕を揉んだりなでたりしてマッサージするとその欲求が満たされて安心するそうです。
実際、足をバタバタさせている子どもの両足をなでるようにマッサージしていたら、落ち着いて寝ていたということは多々あります。
頭のマッサージのように、髪の毛を手櫛(てぐし)でといてあげるとコロッと寝てしまう子もいました。
・寝息を聞かせる
寝かしつけ はリラックスした状況を作るのが一番です。
その中でも保育者の声やぬくもり、心音などはとても安心できるものです。
子どものそばにピッタリとくっついて、耳元で「スースー」とささやくだけで寝てしまう子も多いです。
寝かしつけ の方法は、その子によって違うのでいろいろ探りながら見つけてあげてください。
お昼寝の時間は、子どもにとっては大好きな先生とのスキンシップ。
まずは子どもにとって安心できる環境であるか、リラックスできる環境であるか、確認してみてください。
ルーティーンが確立してくれば、オルゴールのBGMが流れてくるだけで眠くなる…なんていう子も出てきますよ!
寝かしつけ がうまくいけば、午後の活動もスムーズに流れます。