近年保育士にとって” うつ ”は身近なものに。「私は絶対大丈夫!」と思っていても、環境によっては誰しも起こりうるもので、恥じることでもありません。長く保育士を続けるためにも他人事とは思わずに、 うつ を悪化させない対策を知っておきましょう!
1.保育士は うつ になりやすい?
そもそも うつ という言葉は聞き慣れていても、うつ病が何なのか詳しく知っている人は少ないですよね。そこで調べてみると・・・
うつ病とは
うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスなどを背景に、脳がうまく働かなくなっている状態。また、うつ病になると、ものの見方や考え方が否定的になります。
となっていて、
周囲にもわかるうつ病のサイン
・表情が暗い
・涙もろい
・反応が遅い
・落ち着かない
・飲酒量が増えるetc…
身体に現れるうつ病のサイン
・食欲がない
・眠れないor寝すぎる
・身体がだるい
・動悸
・頭痛
・胃痛etc…
などの症状が2週間以上続いたり、日常生活に支障をきたすことを言います。
保育士は子どもが大好きな人にとって、本当にやりがいのある素敵なお仕事です。ですが、その一方で保護者から大切な命をお預かりしているとても責任あるお仕事。また、そんな大変な仕事内容に加え、女性が多い職場でもあるため人間関係の悩みを抱えている人も少なくありません。そこで上手にストレス発散や、自分をいたわることを忘れてしまうと、知らず知らずのうちに うつ になり最後には念願であった保育士のお仕事を辞めなければならなくなるケースも…。
これは保育士だけに限った話ではありませんが、 うつ になる人は年々増加しています。厚生労働省によると、うつ病などの気分障害患者数は平成8年から平成20年の12年間で2.4倍に増加。また、 うつ は本人が気づかないことも多く、病院を受診していない人もたくさんいると考えられるため、実際はもっと多い患者がいるようです。
このように、 うつ は決して珍しい病気でもなければ、弱い人がなる病気でもなく、誰もが環境によっては発症しうる身近なもの。そして、 うつ は真面目でがんばり屋さんな人ほどなりやすいと言われています。子どもを一生懸命保育しようと思っている優しい人が多い職業柄、保育士にとって うつ はなりやすい病気と言えそう。
ですが、いたずらに心配する必要はありません!
事前にしっかり対策を知って実践すれば、発症や悪化するのを防ぐことができますよ!保育士の仕事をする心構えとして是非、覚えておいて欲しい対処法をご紹介!
2. うつ を悪化させない対策をご紹介!
うつ を悪化させない対策
・趣味や自分が好きなことをしてストレス発散!
休日は仕事のことは一旦忘れ、自分が好きなことをしてストレス解消に努めましょう!お友達や家族と買い物や食事に行ってもいいし、日々頑張っている自分が喜ぶことを積極的に探して行ってみてくださいね。
・職場の違う友達と話す
同じ保育園でも園によっては、取り組み方やルールが案外違うことも多いんです。また、異業種の友達では更に業界のルールが違うので新鮮に感じることもありますよ。長く同じ職場で働くと、良くも悪くもそのカラーにどんどん染まっていくものなので、「こんな働き方もあるんだ!」と自分の働き方を見直すきっかけになることも◎
・同僚と親睦会などで素になって話す
職場の悩みの大半は人間関係によるもの。普段職場では「合わない…。」と思っていても、仕事を離れプライベートで話してみると意外な一面が見えたり、思わぬ共通の趣味があって仲良くなった!なんてことも。そうして距離が縮まると不思議と仕事もしやすくなったりするんですよね。無理やり話を合わせる必要はありませんが、親睦会などは面倒がらず積極的に参加してみるのがおすすめですよ◎
・専門窓口に相談してみる
身近な人に相談するのも良いのですが、それでも「モヤモヤが晴れず辛い…。」といった時は専門の窓口に相談してみて!会社にメンタルヘルスの専門ダイヤルがあればそちらか、公的な窓口「精神保健福祉センター」なども活用してみてください。自分でメンタルクリニックにかかると費用もかかりますし、もしドクターストップがでた場合は翌日から仕事を休まないといけない場合もあるので、初期段階ならまずは無料のダイヤルで相談してみてくださいね。
・思い切って転職or転勤願いを出してみる
いくら子どもが大好きという想いがあっても、性格の合わない上司や同僚との人間関係で悩んでしまった時は、思い切って転職や転勤願いを出してみるのもいいでしょう!我慢しすぎないことが大切です!
3.自分をいたわる心を忘れないで
体力仕事も多く、女性の多い職場で保育士は何かとストレスが溜まりやすいもの…。そのため、 うつ は決して他人事ではなく、常に自分をいたわる心を忘れない必要が!
心の症状は我慢をすれば良くなるというものでもなく、他人や家族でもわからないもの。なので自分でしっかりケアしてあげることが大切!
念願の保育士になれたのに、心のケアをおこたって辞めなければならなくなる前に!ご紹介した対策を参考に、子ども達と同じくらい自分の心も大切にして、素敵な保育士さんを目指してくださいね。
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