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駆け出し保育士の失敗談~ 保護者支援 編~

駆け出し保育士
駆け出しならば誰しも失敗はつきもの!!今回は私が駆け出し保育士だった頃、失敗してしまった「 保護者支援 」の エピソードと、そこで得た教訓をみなさんにお伝えします。失敗は痛いけど糧になる!駆け出し特権で落ち込まずに前を向いていきましょう。
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1. 保育士のみなさん、「 保護者支援 」に不安はありませんか?

近年、保育士の仕事としてその重要性が高まっている「 保護者支援 」
みなさんは保護者の悩みに対して、的確な 保護者支援 ができますか?
保育士になりたての、特に子育て経験のない先生方は、保護者の気持ちに寄り添った 保護者支援 に悩むこともあると思います。
そこで今回は駆け出し保育士だった頃の私の「 保護者支援 失敗談」を2つお届けします。

「 保護者支援 がよく分からない」という先生、これを読めば 保護者支援失敗が少し回避できるようになるかもしれません。

あるいは 保護者支援 に失敗してしまった先生!
大丈夫!失敗しても、その後、誠実に対応すればちゃんと保護者との信頼関係は取り戻せます。「みんな、 保護者支援 は失敗から学んでいる」。そのくらいの気持ちで前を向いていきましょう

2. 駆け出し保育士の失敗エピソード

【失敗1】家庭環境を把握せずに見当違いなアドバイス !

家庭と連携をとって子どもの成長を見守る保育士にとって、家庭環境を把握しておくことは必要不可欠です。
しかし保育士1年目に非正規職員だった私は、園児の家庭調査書などの重要書類に目を通す機会がありませんでした。
とある土曜保育の日。普段関わりのないSちゃんが、午睡の時間になっても給食に全く手を付けられずにいました。食べられないわけを聞いてもだんまり。
そのことをお迎えに来たSちゃんのお母さんに伝えると、お母さんも「いつもそうなんです。」とちょっと困った様子。
私は「お母さんの力になりたい!」という思いから、ひとまず「嫌いな食べ物を食べさせる工夫は・・・」など、 保護者支援 のつもりで子どもに食べさせる方法を長々と披露しました。
そして翌週、園長先生に苦笑いで呼び出されたのです。
「Sちゃんのお母さんね、先生の熱心なお話のおかげで土曜日お仕事に間に合わなかったんですって。Sちゃんちは飲食店をやっているから、お迎えの後、もうひと仕事されているの。それで、Sちゃんの生活リズムも夜型で、朝も遅く起きてからの朝ご飯で、お昼にお腹空いていないのよ。
なんと!私は勝手な思い込みでまったく的外れなアドバイスを長々とお母さんにお伝えして、お仕事に遅刻させてしまったのです。
それ以来、家庭環境を把握しなくては、正しい保護者支援はできない!と痛感し、家庭環境を把握していないお子さんの保護者とお話しするときはヒアリングだけに留め、他の職員に報告、相談してから回答するようにしました。

【失敗2】「先生に子育ての何が分かるんですか!」事件

当時受け持った1歳児クラスに、いつも機嫌の悪い子がいました。就寝時間が早くても22時だったので、ご家庭に生活リズムの見直しを提案してみることになりました。
しかし、「もう少し早く寝ると、お子さんが機嫌よく過ごせると思います。」と伝えても状況にあまり変化がみられません
先輩先生から「子どもの成長のために生活リズムを整えることの重大さをちゃんと伝えて、はっきり言わないとだめかも。」という指摘を受けた私は、「子どものために!」という思いでお父さんに「早寝早起き」のお願いをしました。
すると私が話を言い終わらないうちに、「先生に子育ての何が分かるんですか!!」と堰を切ったようにお父さんが叫んだのです。
お父さんの大きな声を聞いた先述の先輩が駆けつけてフォローを入れて、その場は収まりましたが、後日、園長も交えて面談することになりました。
その席で、お父さんは「子どものためのリズムを作ろうとしているが、そのことで負担が増えて、毎日苛立ちを抱えている。そんな時に子育てを知らない先生の正論にかっとなってしまった」とおっしゃっていました。
面談の結果、 保護者支援 としてこの子は0歳児クラスの子と一緒に少しだけ午前睡をとることになり、その後状況は改善されました。
「子どものために!」という使命感ばかりで、保護者の状況や気持ちにまったく寄り添っていなかったな、と反省した 保護者支援 失敗談です。

3. 保護者支援 は周囲の協力を得るのが吉

いかがでした?この2つの失敗談。どちらも自分の思いや気持ちが先立ってしまい、保護者への配慮が置き去りになっていますよね。日々子どもたちの保育に携わっていると、どうしても子ども中心な視点になりがちですが、保護者や家庭の事情も大切にしながら保育を進めていくことが、 保護者支援 の一歩につながるのかもしれません。
特に保育士経験の浅いうちは、 保護者支援 は、周りの先生方の力も借りてやることもうまくいく秘訣かもしれません。もし失敗してしまっても、誠意があれば家庭との信頼関係はいくらでもやり直せますから、前を向いて、 保護者支援 に取り組んでくださいね!

執筆者:ほいコレ 編集部

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