「"保育士"として"フリーランス"で働きたい。でも子どもの保育園、ちゃんと入れるの?」そんな不安を感じている方は多いはず。この記事を読めば、開業届の準備から就労証明の書き方・点数の上げ方・継続のコツまで、保育士フリーランスとして自信を持って保活の準備が始められます。
1.フリーランスは保育園に入りにくいって本当?
将来フリーランスを考えている保育学生さんや、転職を機にフリーランスを検討している保育士さんにとって、保活の仕組みは早めに知っておきたい知識です。
「将来フリーランスで働きたいけど、子どもができたとき保育園に入れるのかな…」
そんな不安を感じている方は多いのではないでしょうか。
結論からいうと、フリーランスでも保育園に入ることはできます。
ただし、認可保育園は自治体ごとの点数制で入園の優先順位が決まるため、就労状況を書類で証明しやすい会社員と比べると、フリーランスは不利になる場合があります。
とはいえ、必要書類をしっかり準備し、早めに保活を始めれば、フリーランスでも保育園への入園は十分めざせます。
「どんな準備が必要か」を今のうちに知っておくだけで、将来の不安をぐっと減らせますよ。
2.フリーランスが保育園に入るために必要な書類
フリーランスが認可保育園に申請するときは、会社員とは異なる書類が必要になります。
港区の入園申込書類(令和8年度)を例にすると、フリーランスの場合は就労証明書に加えて以下の書類が求められます。
- 確定申告書(1年間の収入をまとめた書類)
- 開業届(フリーランスとして独立したことを示す書類)
- 請求書(実際に仕事をした実績を示す書類)
将来フリーランスになったら、日頃から書類を整理しておく習慣をつけておきましょう。
・開業届なしだと審査で不利になる理由
開業届は「事業者として働いている」ことを証明する公的書類で、無料で提出できます。
これがないと働いている実績が証明できず、審査で点数が下がるリスクがあります。
独立したらまず開業届、と覚えておきましょう。
・就労証明書・収支明細の準備ポイント
フリーランスの就労証明書は、会社の総務に書いてもらうのではなく自分で作成します。
確定申告書・帳簿・請求書などが証明書類として使えます。
収入がまだ少ない時期でも「実際に働いている実績」を積み上げることが審査突破のカギです。
3.保育園の審査で「点数」はどう決まる?
保育園の審査では「基準指数+調整指数=世帯の合計指数」で入園の優先順位が決まり、点数が高い世帯から順番に内定が出ます。
港区の基準を例に整理します。
・基準指数と調整指数のしくみ
基準指数は就労日数・時間によって決まります。
港区では、月20日以上・1日8時間以上の就労で最高20点、月48時間以上の就労で8点。
フリーランスでも正社員でも就労時間が同じなら点数は同じです。
ただしフリーランスは自己申告のため、正確な記載が点数に直結します。
・保育士資格があればフリーランスでも加点になる?
実はここが保育士フリーランスの大きな強みです。
保育士として実際に施設で働いている実態があれば、調整指数で加点されるケースも。
港区の場合、「保育施設に保育士等の有資格者として就労内定している者」に+6点の加点があります。
また国(こども家庭庁)も、保育士の子どもの優先入所を自治体に推奨しています。
ただし「資格を持っているだけ」では対象外のケースがほとんどです。
実際に保育の仕事をしている実績と、その証明書類がセットで必要になります。
確認しておこう
保育士加点の条件・有無は自治体によって異なります。
必ずお住まいの自治体の調整指数一覧を確認してください。
・フリーランスが「ずるい」といわれる背景と実態
「フリーランスは就労時間を自由に申告できるのでは?」との誤解から、「ずるい」と言われることがあります。
しかし自治体は書類で働いている実績をしっかり確認します。
虚偽申告は申請無効・内定取消しになることもあるため、絶対に避けましょう。
4.フリーランスで収入なしでも保育園は継続できる?
フリーランスは収入が安定しないこともあるため、「収入がない月があったら退園になるの?」と心配になる方も多いです。
実際に働いている記録が確認できれば、収入が少ない月でも継続相談できるケースがあります。
不安なときは自治体窓口に早めに相談するのが最善策です。
・収入なしでも継続できるケース・できないケース
継続できるケースとして、請求書や帳簿など仕事の記録が残っている・求職中として手続き済みなどが挙げられます。
一方、実際に働いている記録がまったく確認できない・書類を提出していない場合は退園を求められる可能性があります。
注意
保育園の継続条件や審査基準は自治体によって異なります。
必ずお住まいの自治体の情報を確認してください。
・扶養内フリーランスの場合の注意点
扶養内で働く場合、就労時間・収入が自治体の基準を下回ると点数が低くなりやすいです。
申請前に自治体の基準を確認しておきましょう。
扶養内でも開業届があると証明力が上がるため、提出しておくことをおすすめします。
5.フリーランスが保育園の審査を通過するために今すぐできること
やるべきことは大きく4つです。
フリーランスになったらやること4つ
- 開業届を提出する
- 就労実績を記録・積み上げる
- 認可外保育施設を先に利用する
- 自治体窓口に早めに相談する
・よくあるNG例・審査で落ちるケース
審査で落ちやすいパターンを知っておくだけで、将来の失敗を防げます。
代表的なミス
- 開業届を出していない
- 帳簿や請求書を保管していない
- 自治体に相談せずに申請する
日頃から仕事の実績を積み上げておくことが大切です。
・認可外保育施設を先に利用しておくメリット
認可外保育施設(国の認可を受けていない保育施設)の利用実績が、認可申請の調整指数として点数が上がる場合がある自治体もあります。
認可保育園に入れなかったときの受け皿にもなるため、選択肢として頭に入れておきましょう。
・自治体窓口への相談は早いほどいい理由
審査基準・提出書類・申込締め切りは自治体ごとに異なります。
入園希望の半年〜1年前を目安に相談することで、書類不備による審査落ちを防げます。
6.保育園入園の準備が整ったら、次は働き方を考えよう
開業届・書類・点数・継続、この4つを押さえておけば将来の不安はかなり減らせます。
保育士資格はフリーランスの保活でも強みになります。
せっかく目指している資格を、働き方の面でも活かしていきましょう。
フリーランス保育士の働き方が気になる方は、ほいコレナビの関連記事もあわせてご覧ください。