保育士が辞める理由は、人間関係や給与だけではありません!仕事量や保護者対応など、退職につながる悩みを調査データとともに紹介します。辞める前に考えたいことや転職先の選び方についてもお話ししますね。
「保育士の仕事は好きだけど、今の職場を辞めたい…」そんな経験はありませんか?
保育士が退職を考える理由は、人間関係や給与だけではありません。仕事量の多さや保護者対応、体力面の負担など、さまざまな悩みが重なることもあります。
今回は、保育士が辞める理由を調査データとともに紹介します。
辞める前に考えておきたいことや転職先を選ぶポイントも解説するので、これからの働き方を考える参考にしてくださいね。
1. 保育士が辞める理由とは?よくある退職理由
保育士が仕事を辞める理由には、どのようなものがあるのでしょうか。
【保育士が退職した主な理由】
1位 職場の人間関係:31.5%
2位 仕事量が多い:23.1%
3位 給料が安い:22.1%
4位 健康上の理由(体力含む):20.6%
人間関係だけでなく、仕事量や給与、健康面など、さまざまな悩みが退職につながっていることがわかります。
【参考資料】
東京都福祉保健局「東京都保育士実態調査結果の概要」(令和4年度調査)
※東京都の調査結果であり、全国の保育士全体の割合を示すものではありません。また、複数回答のため合計は100%になりません。
職場の人間関係
保育士が辞める理由の一つが、職場の人間関係です。
保育の仕事では、担任同士や主任、園長など、さまざまな立場の職員と協力しながら子どもたちを見守ります。
しかし、保育方針や仕事の進め方が合わなかったり、意見を伝えにくい雰囲気があったりすると、毎日の仕事が負担に感じられることもあります。
特に、困ったときに相談できる相手がいない環境では、悩みを一人で抱え込んでしまいがちです。
給与・待遇への不満
給与や待遇への不満も、退職を考えるきっかけになります。
保育士の給与は、地域や園、経験年数、働き方などによって異なります。
子どもの安全を守る責任の大きさや、日々の業務量に対して、「給与が見合っていない!」と感じる人もいるでしょう。
また、昇給や賞与、残業代、福利厚生などは、長く働き続けるための大切な条件です。
給与を比較するときは、月給だけでなく、賞与や各種手当、年間休日なども含めて確認することがポイントになってきます。
仕事量の多さ・長時間労働
保育士の仕事は、子どもと関わる時間だけではありません。
保育計画や日誌の作成、行事の準備、保護者への連絡、園によっては掃除なども、業務の一つです。
職員の人数や業務分担によっては、勤務時間内に仕事が終わらず、残業や持ち帰り仕事が負担になることもあるでしょう。
仕事にやりがいを感じていても、忙しさが続いて十分に休めない状態では、不安になるのも当たり前。
業務量が多くしんどい…と感じるときは、職員配置や園全体の業務体制にも目を向けてみるといいかもしれません。

保護者対応による負担
保護者とのコミュニケーションに悩んで、辞めたいと思うこともあります。(私もありました!)
子どもの成長を一緒に喜べる一方で、けがや友だちとのトラブル、園生活への要望など、対応に難しさを感じることも。
保育士も保護者も同じ人間です。話しやすい人もいれば、少し話しにくいと感じる人がいるのも自然なことですよね。
もちろん、保護者の思いを受け止めることは大切ですが、何でも担任一人で抱え込む必要はありません。
対応に困ったときは、園長や主任に相談し、園全体で対応していくことが大切です。
体力面・健康面の不安
保育士は、立ったり座ったり、子どもを抱っこしたりと、たくさん体を動かす仕事です。
年齢や体調によっては、腰や膝への負担、疲労が抜けない…など気になることが増えるのも事実。
また、人間関係や仕事量の悩みが続くことで、精神的につらくなる場合もあります。
眠れない、仕事に行こうとすると体調が悪くなるといった状態が続く場合は、無理をせず、医療機関や適切な相談窓口に相談してみてくださいね。
2. 保育士を辞めたいと思ったときに考えたいこと
「もう辞めたい!」と思ったとき、すぐに転職を決めるべきか、それとも今の職場で頑張るべきか、すごく迷ってしまいますよね。
そんなときは、まずは、何がつらいのかを少し整理してみませんか?
辞めたい理由を整理する
例えば、人間関係に悩んでいるのか、給与に不満があるのか、仕事量が多くて疲れているのかによって、必要な対応は変わってきます。
「保育士の仕事自体を辞めたい」のか、「今の園を辞めたい」のかを分けて考えることは大きなポイントです。
子どもと関わる仕事は好きなのであれば、別の園や施設で働くという選択肢も出てきます。
職場で改善できることがあるか確認する
仕事内容や勤務時間などに悩んでいる場合は、園長や主任に相談することで改善する可能性もあります。
他の先生と仕事を分担できないか、勤務時間を短くできないかなど、相談できることがないか考えてみましょう。
ただし、相談しても改善される見込みがない場合や、安心して相談できる環境ではない場合に、無理をして今の職場にとどまる必要はないと思います。
信頼できる人に話を聞いてもらいながら、自分にとって無理のない方法を探してみてくださいね。
心身につらさがあるときは無理をしない
仕事を辞めることに対して、「子どもたちに申し訳ない」「ほかの先生に迷惑をかけてしまう」と感じる人もいますよね。
退職を決めたら、子どもたちや一緒に働く先生たちのことも考えながら、無理のない範囲で引き継ぎを進めていきましょう。
ただ、心や体がつらいときや、職場で嫌な思いをしているときは、無理して頑張り続けなくても大丈夫です。
少しお休みすることも、退職して新しい環境を探すことも、自分を大切にするための選択肢です。

3. 保育士の転職事情と転職先の選び方
保育士資格やこれまでの経験を活かせる職場は、保育園以外にもあります。
働く場所や働き方を変えるだけで、気持ちがラクになることもありますよ。
別の保育園に転職する
同じ保育園でも、園によって保育方針や職員の人数、行事の進め方、働き方は違います。
例えば、職員同士の連携を大切にしている園や、書類作成の負担軽減に取り組んでいる園など、職場ごとに特徴があります。
今の職場で悩んでいることも、園が変われば気にならなくなるかもしれません。
転職を考える際は、求人票の条件だけで判断せず、可能であれば園見学を通して実際の雰囲気を確認するのがおすすめです。
働き方を変える・保育経験を活かす
保育士資格を活かせる場所は、認可保育園だけではありません。
小規模保育施設や児童福祉施設なども選択肢になります。(ただし、施設によって仕事内容や必要な資格、勤務条件は異なります。)
正社員からパート勤務に変更したり、勤務時間を調整したりすることで、仕事と家庭生活を両立しやすくなる場合もあります。
また、保育の仕事から離れて全然ちがう仕事に挑戦することも、一つの選択です。
これまでの経験や自分が大切にしたいことを振り返りながら、働き方を考えてみましょう。
転職先で確認したい条件
転職先を選ぶときは、今の悩みを解消できる職場を選びたいですね。
例えば、次のようなポイントを確認しておきましょう。
- 給与や賞与、各種手当
- 残業や持ち帰り仕事の有無
- 休日や有給休暇の取りやすさ
- 職員同士の雰囲気や保育方針
すべての希望を満たすのは難しくても、自分が譲れない条件を決めておくと、転職先を比較しやすくなります。
今の仕事を続けながら情報収集することもできるので、焦らず、自分に合う園や働き方を探してみてくださいね。