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保育士を 辞めたい …そこから私が15年間続けられたきっかけとは?

15年続ける
保育士になってからも様々な悩みで「 辞めたい 」と思うことが誰にでもあると思います。私も保育士一年目の時、まさにそうでした。今回はそこから15年以上保育士を続けられたのはなぜなのか、自身の体験からお伝えしたいと思います。
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1. 保育士一年目の「 辞めたい 」出来事

私が保育士になりたいと思ったきっかけは「子どもと関わることが楽しい」こと。
それまで経験してきた仕事(第二新卒でした)を経て強く感じたことがきっかけでした。
そこから専門学校に通い、やっと取得した保育士の資格。
初めて就職した園は、私立の保育園でした。
配属は0歳児クラス。
全てが初めての経験です。
「0歳児ってどんな感じだろう?」
「ちゃんと仕事できるかな?」
不安と期待が混じった気持ちの中、私の保育士生活がスタートしました。

すぐに思いもよらなかった事態に直面しました。
クラスの園児が定員数を大幅に下回っているため担任からフリー保育士への配置換え
というものでした。
まだ、何もわからなかった私は「また担任に戻れるかな」と思いながら、
他のクラスのサポートに回ったり、園内の環境整備などをしていました。
しかしフリー保育士の仕事のノウハウさえよくわからないので、
臨機応変に動けず先輩に注意されることもたくさんありました。
子ども達が園外に遊びに出掛けたある日、玄関の掃除をしながら一人で
「いつまで続くのだろう」
「もう 辞めたい 、つらい」
漠然とした不安に襲われ、よく涙していました。

そんな中でも、私を気遣って声を掛けてくれる先生がいたことが唯一の救いだったと思います。
同期や専門学校の担任の先生にも話しを聞いてもらい励まされながら、
「来年こそは絶対クラス担任を受け持ちたい!!」
「まずはこの一年頑張ってみよう」
色々な思いが交錯する中、なんとか初めての一年を終えることができました。

2.人間関係の試練と保育士を「 辞めたい 」気持ちの葛藤

最初に就職した園で三年間勤めたあと、結婚を機に自宅から近い園に転職をしました。
地域や働く人も違うのでそれまでとは全く異なる環境。
変化についていくのがやっとの毎日でした。
一年目は5歳児担任兼障がいを持っているお子さんの加配の担当。
一緒に組んだ先輩は、言葉で伝えるより動きを見ながら覚えていくタイプの方でした。
環境についていくだけでも必死だった私はなかなか要領を得られず…。

そのため先輩の思うような動きが出来ず、ぶつかってしまうことも多くありました。
今思えば、新人が先輩とぶつかるなんて生意気な…と本当に恥ずかしいのですが、
人間的にも未熟さゆえにあがいていたのだと思います。
初めてなんだからわかるわけない!
そこが正直な思いでした。
わからなかったらとにかく聞く
それが一番足りなかったなと思います。
ただ後輩が先輩に話し掛けること自体、相当な勇気がいるんですよね…。
そんな状況ですから保育にも自信が持てず、ただただ、自分の無力さに
「私、保育士向いてないのかな」
「ダメな人間なのかな」
いう思いと、
子ども達はかわいくて一緒に過ごすことが楽しい
という気持ちの狭間で「 辞めたい 、けどどうしよう」
の葛藤の日々が続いていました。

3. 「 辞めたい 」気持ちから保育の楽しさへの移りかわり

心の片隅に「 辞めたい 」という思いが交錯する中、二年目を迎えました。
少しずつ自分の中の気持ちに変化が見られるようになりました。
きっかけは、昨年度一緒に組んでいた先輩の中途退職でした。
「もしかしたら、自分が成長できなかったことが原因なのか?」
詳しい理由はわかりませんでしたが、そう感じた時に
もうつらいことがあっても、 辞めたい と思ったり、口に出したりしないようにしよう
と自分の中でひとつ、決まり事を作りました。
きっかけの理由はなんであれ、長く続けられる原動力になっていたと思います。
それから数年経ち、私もクラスの主担任として保育をするようになった時に
ふと、その先輩のことが頭によぎりました。
先輩が伝えたかった事や、あの時抱いていた感情はこういうことだったのか」と。
フリー保育士として仕事をする大変さも理解できるようになり、
「あの時、こういう言葉を掛けてもらって嬉しかったから私も同じように伝えよう」
と思えるのは一年目の経験があったからこそだと言えます。
何より、長く勤められたのは子ども達の成長を生で感じ取れることでした。
気持ちが変わると少しずつ保育にも自信を持てるようになりました。

そんな中で、
「今日は○○ちゃん、こんなことが出来た」
「クラスでひとつのことをやり遂げた」
そういった出来事が保育士のやりがいを確実なものとさせてくれました。
保育士の一年間は本当にあっという間です。
ですが、一日たりとも無駄な日はなく、失敗や怒られた日もすべて自分の糧になっていく。
そう思えるようになりました。
「 辞めたい 」と悩んでいる先生はたくさんいらっしゃるかもしれません。
無理は良くないですが、「 辞めたい 、けどどうしよう」と葛藤していたら、
ぜひ背中を押してあげたいと思います。
皆さんにとって保育士の仕事がやりがいとなることを願っています!!
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執筆者:くに 先生(保育教諭2)

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