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幼稚園教諭になるには？必要な資格や高校・大学・社会人ルートも紹介
幼稚園の先生になるには？資格の取り方、高校・大学・社会人別のルート、必要なスキル、お給料まで、徹底解説！あなたの「なりたい！」を応援します。
index
1. 幼稚園教諭になるには？必要な資格や大切なスキル
・幼稚園教諭になるには？必要な資格と取得方法
・幼稚園教諭に求められるスキル
2. 幼稚園教諭になるには？状況別の資格取得ルート
・【学生向け】中学生／高校生／大学生が幼稚園教諭になるには？
・【社会人向け】働きながら幼稚園教諭になるには
・【保育士向け】保育士が幼稚園教諭資格をとるには？
3. 幼稚園教諭になるには｜勉強内容と就職先
・幼稚園の先生になるための勉強は何するの？
・幼稚園の先生になるにはピアノを弾けると◎
・就職先と働き方
4. 知っておこう！幼稚園教諭の年収
5.幼稚園教諭になるには情報収集から！「ほいコレナビ」を活用
1. 幼稚園教諭になるには？必要な資格や大切なスキル
幼稚園の先生になるために、まず知っておきたい資格の基本情報を確認しましょう。
- 幼稚園教諭になるには？必要な資格と取得方法
- 幼稚園教諭に求められるスキル
順に解説します。
・幼稚園教諭になるには？必要な資格と取得方法
「幼稚園教員（教諭）になるためにはどうすればいいですか？」「幼稚園の先生になるには何が必要ですか？」
と疑問をもっていませんか?
幼稚園の先生になるには、「幼稚園教諭免許状」が必要になります。
これは国が認める正式な資格で、いずれも所定の課程を修了し、卒業後に各都道府県の教育委員会へ申請して取得できるもの。
この免許には「一種」「二種」「専修」の3種類があり、取得方法や学びのレベルが違うことが特徴なんです。
まず、一種免許状は、主に4年制大学で取得できます。子どもたちの成長や発達について、専門的な知識と実践力が求められますよ。
次に、二種免許状は、短大や専門学校（2年）で取れます。実践的なスキル（子どもの心に寄り添う力や、楽しい遊びを企画する力など）を身に付けられることが特徴◎
また、子どもと心を通わせる力（表情、非言語コミュニケーション・共感力など）、保護者対応などもしっかり学びます。
専修免許状は、大学院を修了すると得られます。教育・保育の専門性や高度な実践的指導力など、レベルの高いスキルを身につけられるのが特徴です。
免許状の更新について
2022年7月以降に授与された免許状は生涯有効です。
ただし、2022年7月以前に取得し、有効期間が残っている場合は、以前のルールが適用される場合も。裏面や証明書で有効期限を確認しておくことが大切です。
どの免許も、仕事内容に大きな違いはありませんが、給与や昇進（園長・主任など）で差が出る場合があります。
・幼稚園教諭に求められるスキル
幼稚園教諭にとって、「コミュニケーション力・観察力・表現力」はなくてはならないスキルです。
コミュニケーション力は、子ども一人ひとりの成長や気持ちを理解し、信頼関係を築く力。
不安そうな顔をする・お気に入りの物にしがみつくなど「言葉にできないサイン」にも共感しましょう。
保護者と日々の様子を共有し、お家と園が連携していくこともとても大事なこと。
観察力や判断力は、子どもたちの行動や表情を見て、「今何に興味があるのかな？」「どんな気持ちかな？」と気づく力です。
表現力では、歌を歌ったり手遊びをしたり、絵本を読んだりすることで、子どもの「やってみたい」気持ちをどんどん引き出します。楽しい経験を通して、感性を育てていく力です。
この3つの力が、子どもたちの毎日を彩るんですね！
これらのスキルは、養成課程での実習や模擬保育を通じて段階的に身につけられます◎今は不安な人も、安心してくださいね。
2. 幼稚園教諭になるには？状況別の資格取得ルート
幼稚園教諭の資格の取り方がわかったところで、次は状況に合わせた進学ルートをご紹介しますね。
- 【学生向け】中学生／高校生／大学生が幼稚園教諭になるには？
- 【社会人向け】働きながら幼稚園教諭になるには
- 【保育士向け】保育士が幼稚園教諭資格をとるには？
特徴をくわしく見ていきましょう。
・【学生向け】中学生／高校生／大学生が幼稚園教諭になるには？
中学生から大学生まで、学生の皆さんにとって大切なことは「将来を見越して計画的に進路を選ぶ」ことなんです。
4年制大学、短大・専門学校それぞれにメリットがありますよ。
進学先選びのポイントを押さえて、自分に合った学校を選ぶための参考にしてくださいね。
4年制大学ルート（一種免許状取得）
4年制大学では、幼稚園教諭の「一種免許状」が取得できます。主に子どもの発達や教育、子育て支援など幅広い知識をじっくり学べますよ。
実習では幼稚園や保育園で子どもと触れ合い、保護者と連携する力も身につくため、現場に強い先生に！
また、保育士や小学校の先生の資格も同時に目指せるのが大きなメリットです。
他にも、こんな魅力があります。
- 教育学、心理学、幼児教育学、教育実習など専門的な知識を深く学べる
- 就職やその後のキャリアアップにも有利になる
学費は、4年間で約400万円以上（私立）、約200万円〜300万円（国公立）必要です。また、実習費や教材費に20万円〜30万円程度かかります。
4年間じっくり専門性を高めたい、将来管理職を目指したい人におすすめですよ。
短大・専門学校ルート（二種免許状取得）
短大や専門学校では、幼稚園教諭二種免許状が取れます。
一番の魅力は、実践的な学びが多いこと！現場で役立つ知識やスキルを、授業や実習を通してしっかり身につけられますよ。
最短2年で免許が取れるので、すぐに現場で即戦力となれるのも嬉しいポイント。
また、長年の歴史で地域と深くつながりがある学校だと、卒業生の就職先もたくさんあります。
そのため、特定の幼稚園で「ぜひうちに来てほしい！」と優先的に求人をもらえることも。
大学に比べて学費も抑えられますよ。2年間で約200万円〜250万円、実習費で1万円〜10万円程度追加されるイメージです。
早く現場で働きたい、実践重視で学びたい人におすすめです◎
「もっと深く学びたいな」と思ったら大学に編入して一種免許状を目指し、専門性を高める道もありますよ。
中学生が幼稚園の先生になるには
将来の目標が明確な中学生の皆さんへ、今からできる準備についてお話ししますね。
中学生が幼稚園の先生になるために今できることは、「子どもと関わる機会をもつ」ことなんです。
たとえば地域のボランティアに参加したり、絵本の読み聞かせ、ピアノや歌、美術などの活動に取り組みましょう。表現力やスキルが自然と身につきますよ。
いろいろな経験を通して、子どもたちと上手に話すコミュニケーション力も育ちますね！
保育や教育の情報を集めておくことも、将来の進路選びに役立つでしょう。
こうした経験が、保育や教育のプロとして活躍できる土台になるのです。
進学先選びの4つのポイント
幼稚園の先生を目指すなら、学校選びがとても大切！以下の4つのポイントを軸に考えてみましょう。
①学習スタイルで選ぶ
まず、どんな学び方が好きか。
たくさん実践して学びたいか、それともじっくり理論を学びたいか？自分の「こう学びたい！」の気持ちや、将来の夢に合わせて選ぶことがおすすめです。
- 理論重視：4年制大学（教育学、心理学を深く学べる）
- 実践重視：短大・専門学校（現場で使える技術を集中習得）
②資格の組み合わせで選ぶ
また、保育士資格と幼稚園教諭免許の両方が取れる学校も検討してみましょう。
- 幼稚園教諭＋保育士：就職に有利、こども園勤務可能
- 幼稚園教諭＋小学校教諭：教育分野でのキャリアが広がる
認定こども園は幼稚園と保育園の特徴をあわせもち、働く保護者や子育てニーズの高い保護者にも応える施設です。
資格をたくさんもつことによって、幼稚園や保育園、認定こども園など、いろんな場所で働くチャンスが広がりますよ。
③就職サポートで選ぶ
「ほいコレナビ」など就活支援サポートを活用したり園見学をしたりすることで、就職率や就職先がどのような園かがわかります。
地域の園との連携状況や、卒業生の活躍状況をリサーチしてみるのもおすすめです！
④将来のキャリアアップで選ぶ
さらに、資格取得後に「もっと深く学びたい」「別の分野も勉強したい」と思う場合もあるでしょう。
- 園長・主任を目指す：一種免許状以上が有利
- 研究・教育分野：大学院への進学実績がある学校
大学院進学やスムーズな編入カリキュラム、サポート体制も確認しておくと安心ですね。
参照：文部科学省「私立大学等の平成29年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」
・【社会人向け】働きながら幼稚園教諭になるには
お仕事をしながら新しい夢にチャレンジしたい社会人の方へ、効率的な資格取得の方法をお伝えしますね。
忙しい社会人の方が幼稚園の先生を目指すなら、通信制大学がおすすめです。
通学不要で学費も手頃なため、仕事と両立しながら効率的に資格取得を目指せるんです。
卒業すれば大卒資格と幼稚園教諭一種免許状が取れます。そのため、将来は園長先生や主任などの管理職を目指せたり、お給料アップにつながったりしますよ。
通常は3年〜4年、編入学や単位認定を使うと2年〜3年で取得可能！
気になる学費は、約50万円〜110万円。別途、教科書代やスクーリング代がかかることも覚えておきましょう（1科目およそ7,500円〜11,000円程度）。
社会人から幼稚園教諭を目指す際は、次の3つのポイントを押さえるのがおすすめ◎
- 時間を上手に使って、計画的に学ぶ
- 目標をしっかり決めて、仲間と一緒に頑張る
- 資格をダブルで取って、可能性を広げる
仕事と両立しながらの勉強は大変ですが、無理なく学べるようなスケジュール管理が大切ですよ。
そして、理想の先生像を明確にして、同じ志をもつ仲間と励まし合いながら学ぶとモチベーションを維持できるでしょう。
さらに、幼稚園教諭と保育士のダブル資格取得を目指すのもおすすめ！認定こども園や児童福祉施設など働ける場所がぐんと広がりますよ。
・【保育士向け】保育士が幼稚園教諭資格をとるには？
保育士として働いている方のキャリアアップ支援として、幼稚園教諭資格を取得するためのルートを見ていきましょう。
まずは幼稚園教諭と保育士の違いを、やさしくご紹介します。
幼稚園教諭は文部科学省が担当しているお仕事です。3歳〜5歳の子どもたちに歌やお絵かき、運動や遊びを通して「学ぶ楽しさ」や「思いやりの心」などを教えていきます。
一方、保育士は厚生労働省が担当している国家資格を持った専門家です。0歳〜5歳の小さな子どもたちが毎日元気に過ごせるように、お世話や遊び、生活のサポートをしています。
| 幼稚園教諭 | 保育士 | |
| 所管 | 文部科学省 | 厚生労働省 |
| 役割 | 教育 | 保育 |
| 対象年齢 | 3歳〜5歳 | 0歳〜5歳 |
| 仕事内容 | 教育活動の指導 （歌や工作、数字や文字のお勉強など） |
生活全般のサポート （食事やお着替え、お昼寝や遊びなど） |
| 備考 | 認定こども園では両方の資格が必要な場合もあり | |
保育士が幼稚園教諭資格をとるには「幼保特例制度」が使える場合もあります！次の2つの条件を満たす人が使える制度なんです。
- 保育士資格または幼稚園教諭免許のどちらかをもつ人
- 取得後に3年以上かつ4,320時間以上の実務経験がある人
指定の科目を学ぶことで、もう一方の資格も取れることが大きなメリット。働きながらスキルアップしやすいのがうれしいですよね。
たとえば、上の条件を満たす保育士資格がある人なら、大学などで指定された8単位を履修すればOK。
通常より少ない単位数で、約1年〜2年で取得が目指せますよ。通信制の講座やスクーリングで学べるので、忙しい人にも安心ですね。
費用は15万円〜30万円ほどで、教職課程の200万〜400万円よりも安く済みますよ。
両資格をもつことで認定こども園や保育園、幼稚園など働ける場所も広がり、昇進や収入アップも期待できるでしょう。
なお、くわしい内容や申請方法は、自治体や学校で確認してくださいね。
ポイント：幼保特例制度の期間に、間に合わないとどうなる？
幼保特例制度は、2029年3月31日までの期間限定の制度です（もともとは5年間の制度でしたが延長）。
幼保特例制度の期間に申請が間に合わない場合、通常の課程（大学や短大での学習）を経ないと免許が取れなくなります。
利用したい人は、早めに情報を集めて行動することが大切です◎
- 参照：文部科学省「幼稚園教諭免許状授与の所要資格の特例に関するQ&A」
- 参照：文部科学省「幼稚園教諭の普通免許状に係る所要資格の期限付き特例」
3. 幼稚園教諭になるには｜勉強内容と就職先
実際の学習内容から就職後の働き方まで、よりくわしい情報をお届けします。
- 幼稚園の先生になるための勉強は何するの？
- 幼稚園の先生になるにはピアノを弾けると◎
- 資格取得後の主な就職先と働き方
順に見ていきましょう。
・幼稚園の先生になるための勉強は何するの？
「幼稚園教諭になるのは難しいですか？」とよく聞かれます。答えとして、幼稚園教諭になるために努力は必要です。
子どもの発達や教育方法、音楽・美術などを計画的に学んだり実践したりする力など、覚えることはたくさん！
とはいえ、熱意とコツコツ学ぶ姿勢があれば大丈夫。決して不可能ではありません◎
幼稚園の先生になるための主な勉強内容は、以下のとおりです。
| 勉強内容 | 科目例 |
| 教育の基礎を学ぶ | 教育原理、教育心理学、教育制度論 |
| 幼児教育の専門知識を深める | 幼児教育学、保育内容（健康・人間関係・環境・言葉・表現） |
| 教え方を身につける | 保育内容指導法、教育方法・技術論 |
| 子どもを理解する力をつける | 幼児理解、教育相談、特別支援教育 |
実習では、ピアノや絵本の読み聞かせ、リズム遊びや製作を通して、子どもとの関わり方や指導のコツを身につけていきます。
実習の内容と流れ
・観察実習（1週間～2週間）：幼稚園の一日の流れを知る
・参加実習（2週間～3週間）：子どもたちとの関わりを体験
・責任実習（1週間～2週間）：実際に保育活動を担当
・幼稚園の先生になるにはピアノを弾けると◎
「幼稚園の先生になるにはピアノは弾けるレベルですか？」と気になる方も多いかもしれません。
結論、ピアノは必須ではないので安心してくださいね。でも、朝の会や歌の時間、おゆうぎ会や行事などでよく使うため、弾けると現場で役立ちます！
難しい曲は弾けなくても大丈夫。「ちょうちょう」「かえるの歌」など童謡の弾き語りや、簡単な伴奏ができると安心です。
学校の授業でも基礎から学べたり、歌やリズム楽器を活用した音楽活動もできたりします。今できなくても、心配しすぎないでくださいね。
・就職先と働き方
幼稚園教諭資格を取ったら、公立・私立の幼稚園や認定こども園などで働けます。
働き方もさまざまで、正規職員だけでなく、短時間勤務やパートなど、自分のライフスタイルに合わせて選べるのが魅力。
認定こども園では保育士資格も活かして働けます。さらに、0歳〜5歳までの子どもたちの保育や教育に関われることが特徴です。
公立幼稚園は自治体の採用試験に合格すると、安定した雇用と福利厚生が期待できます。
一方、私立幼稚園は園ごとに特色があり、教育理念やカリキュラム、子どもへの接し方、行事の内容などが園ごとに異なるんです。
将来はこのようなキャリアアップの道筋があることも知っておきましょう◎
・担任→主任→副園長→園長
・専門分野での指導者（音楽、体操、英語など）
・行政職（教育委員会、子育て支援課など）
・独立開業（児童教室、学習塾など）
4. 知っておこう！幼稚園教諭の年収
将来の仕事を選ぶとき、「どれくらいの収入が得られるか」は気になるポイントですよね。
参考に、2024年度の幼稚園教諭のお給料事情を見てみましょう。
- 平均年収：公立・私立あわせて約412万円
- 平均月収：約27万6千円
- ボーナス：約80万8千円
- 公立幼稚園：約40万5千円／月（ボーナス込み）
- 私立幼稚園：約33万5千円／月（ボーナス込み）
公立幼稚園では、公務員としての待遇が受けられる場合があり、給料は私立よりやや高め。
一方、私立幼稚園では、園によって差があるものの、頑張りや経験次第で年収アップも期待できますよ。
たとえば「安定重視で長く働きたい」なら公立、「やりがいや成長を大切にしたい」なら私立など、考えるきっかけにも。
収入の違いや働く環境を知ることは、自分の考えに合った進路を選ぶヒントになりますよ。
進路選びの前に、こうした情報をしっかり押さえておくのはとても大切です。
給与アップのポイント
給与アップを目指すためには、より上位の免許を取得する、保育士・小学校教諭などの資格もあわせもつことがポイントです！
また、役職へのステップアップを目指したり、研修を重ねて専門性を上げたりすることも、とても役に立ちますよ。
- 参照：厚生労働省「令和６年賃金構造基本統計調査」
- 参照：e-Stat「1 職種（小分類）別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額（産業計）」
- 参照：こども家庭庁「令和６年度 幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査 集計結果＜速報＞」4ページ
5. 幼稚園教諭になるには情報収集から！「ほいコレナビ」を活用
幼稚園教諭を目指すなら、進学や就職の情報収集がとても大切。
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執筆者：ひらい まい（保育士）
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