「保育士になりたいけど、高校は普通科で大丈夫?」「高校の保育科に行けば資格が取れるの?」そんな進路への不安を感じている中高生に向けて、高校選びのポイントや、高校生のうちにできる保育士への準備をわかりやすく解説します。夢に近づく一歩として、今からできることを一緒に見つけていきましょう!
1. 高校で保育士資格は何科で取れる?普通科と保育科の違い
「保育士になりたいけど、どの高校に行けばいいの?」
そんな疑問を持っている中学生や高校生は多いでしょう。
結論からいうと、高校で保育士資格は取得できません。
保育士になるためには、高校卒業後に保育士養成施設(大学・短大・専門学校)に進学。
または保育士試験に合格する必要があるのです。
しかし、高校の選択は保育士を目指す上で重要なポイント。
保育科と普通科では学べる内容が大きく異なります。
まずは、保育科の特徴をしっかりチェックしてみてくださいね。
| 比較項目 |
保育科のある高校 |
普通科の高校 |
| 保育の専門知識 |
基礎から学べる |
ほとんど学べない |
| 子どもとの関わり |
実習があり経験を積める |
ボランティアなど自分で機会を作る必要がある |
| ピアノ練習 |
授業に組み込まれている |
音楽の授業か独学 |
| 保育関連の資格 |
おもちゃインストラクターなど取得可能 |
取得は難しい |
| 進学先の選択肢 |
保育系に特化しやすい |
幅広い選択肢がある |
それぞれの特徴を見ていくことで、「自分にとって保育科が合っているかどうか」が少しずつ見えてきます。
「保育士になりたい!」気持ちがあれば、どちらの道を選んでも目指すことは可能。
焦らず、自分に合った進路を見つけていきましょう。
・保育科のある高校のメリット・デメリット
ここでは保育科のある高校に進学するメリットとデメリットをもう少し詳しく見ていきましょう。
「保育の勉強ができるなら保育科のほうがいいのかな?」と思うかもしれません。
実は進路や学び方によって向き不向きがあるんです。
自分に合った選択をするためにも、メリットとデメリットの両方を知っておくことが大切です。
保育科のある高校のメリット
- 保育の基礎知識が学べる:保育原理や子どもの発達についての授業が受けられる
- 実習の機会がある:実際の保育園や幼稚園で子どもと関われる
- 保育技術が身につく:ピアノ・手遊び・読み聞かせなどのスキルが養える
- 保育に関する資格が取れる:保育技術検定やおもちゃインストラクターなどが取得可能
- 保育系進学に有利:専門知識があるため、進学後の学びがスムーズ
保育科のある高校のデメリット
- 高校卒業だけでは保育士資格が取れない:卒業後の進学や試験合格が必須
- 保育以外への進路変更がしづらい:専門的なカリキュラムが多く、方向転換が難しい
- 保育科のある高校は少ない:地域によっては通学困難な場合もある
- 通学距離が長くなる可能性がある:遠方の学校に通う必要があるかもしれない
保育科のある高校には、保育に特化したカリキュラムが組まれています。
普通科では学べない、子どもの発達や保育の専門知識、実習経験が授業の中に含まれているのが大きな特徴。
保育士を本気で目指したい人にとっては、高校生のうちから準備ができる点で大きなメリットになります。
ただし、保育に特化している分、「将来は別の道も考えたい」場合には、進路変更がしにくくなる可能性もあります。
メリットとデメリットを比べながら、自分に合っているか考えてみましょう。
・普通科でも保育士になれる!その方法とは?
「近くに保育科のある高校がない…」
「保育士を目指したいけど、普通科に進んでも大丈夫なのかな?」
そんなふうに不安を感じている人もいるかもしれませんが、心配しなくて大丈夫です!
実は、普通科から保育士になる人もたくさんいますし、ちゃんと資格も取れます。
大切なのは、高校を卒業した後にどう進むか。
普通科に通いながらでも、将来に向けて準備する方法はいろいろありますよ。
普通科から保育士になる主なルート
- 保育士養成施設(大学・短大・専門学校)に進学する
→ 卒業と同時に保育士資格が取得できます。
- 保育士試験に挑戦する
→ 高卒後に2年以上の保育関連の実務経験を積むと、国家試験にチャレンジできます。
- 働きながら資格取得を目指す
→ 保育補助や子育て支援員として働きつつ、試験勉強を続ける人もいます。
普通科のよさは、進路の幅が広く、いろんな道を選べる柔軟さにあります。
「保育士になりたい」気持ちがしっかりあれば、どんな高校にいてもその夢に近づけます。
まずは、今できることから少しずつはじめてみましょう。
2. 高校のうちにできる保育士への準備とは?
「保育士になりたい!」と思ったとき、高校のうちからできることは意外とたくさんあります。
少しずつ準備をはじめておくと、進学先での学びや就職活動の場面でも自信をもって行動できますよ。
ここでは、今からはじめられる保育士への第一歩をご紹介します。
・保育士を目指すなら選択すべき高校の科目とは?
普通科の高校でも、選ぶ科目によって保育士への準備がしっかりできるって知っていますか?
実は、高校で学ぶ内容の中にも、将来保育士として必要になる知識やスキルとつながっている科目がたくさんあるんです。
ここでは、保育士を目指す人におすすめの選択科目を紹介します。
文系・理系に関係なく、自分の時間割を見ながら選べるものがあるので、ぜひチェックしてみてくださいね!
おすすめの選択科目
- 家庭基礎/家庭総合:
子どもの発達や子育て、家族のあり方などを学べるので、保育の基本的な考え方に触れられます。
- 生物:
人間の体のしくみや成長の過程を学ぶことで、子どもの発育や健康を理解する力がつきます。
- 心理学:
子どもの心の動きや行動の理由を知れ、関わり方にも活かせます。
- 音楽:
ピアノや歌の基礎が学べます。保育の現場では日常的に音楽を使うので、とても役立ちます。
- 美術:
壁面装飾や手作り教材の制作で活かせる表現力が身につきます。得意な人は大きな強みに!
この科目で学んだことは、将来保育士養成校で学ぶ「発達心理学」「教育原理」などの専門科目とつながっています。
高校のうちから関心を持っておくと、進学後の授業も理解しやすく、保育士へのステップがよりスムーズになりますよ。
・ボランティア・アルバイトで子どもと触れ合う経験を積もう
「子どもと関わるのが好き!」
そんな気持ちを持っているなら、実際に子どもとふれあう経験をしてみましょう。
保育士を目指す上で、とても大切なステップです。
子どもと接することで、年齢ごとの違いや関わり方のコツも見えてきます。
さらに「やっぱり保育士になりたい!」気持ちも深まっていきますよ。
こんな経験がオススメ!
- 保育園でのお手伝いボランティア
子どもの遊び相手になったり、読み聞かせをしたりできます
- 学童保育でのアルバイト
小学生との関わりを通して、子どもとの距離の取り方を学べます
- 兄弟姉妹との時間も大切に
一緒に遊ぶ中で、自然と声かけや接し方の工夫が身につきます
「やってみたい!」と思ったら、次はどこでボランティアの機会を見つけるかがポイントになります。
はじめてでも安心して探せるように、具体的な方法を紹介しますね。
保育ボランティアの探し方
- 地域のボランティア募集サイトをチェック
「〇〇市 ボランティア」で検索すると、募集情報が出てきます
- 「保育ボランティア+地域名」でネット検索
地元の団体や施設が独自に募集していることもあります
- 保育園・幼稚園のホームページを見る
イベントや見学をきっかけに、ボランティアの相談ができる場合も
- 子育て支援センターや社会福祉協議会に聞いてみる
地域の情報に詳しいので、案内や紹介をしてもらえることも
- 学校の先生に相談してみる
進路指導や家庭科・実習担当の先生がつながりを持っていることも多いです
行ってみたい場所が見つかったら、あとは連絡するだけ。
ちょっと勇気がいるかもしれませんが、大丈夫!
はじめての人でもスムーズに申し込めるように、ポイントをまとめました。
応募のしかた
- まずは「電話」か「メール」で問い合わせ
「ボランティアをやってみたいのですが…」と丁寧に伝えましょう
- 活動内容や日程をよく確認する
無理のないスケジュールで、長く続けられることが大切です
- 簡単な自己紹介を準備しておこう
「高校〇年生で、将来保育士を目指しています」など伝えられると◎
最初は緊張するかもしれませんが、一歩ふみ出せば、子どもたちとのふれあいがとても楽しい経験になります。
ボランティアを通して、「保育の仕事ってこういうことなんだ!」と気づきがたくさん得られますよ。
・ピアノが弾けると有利!早めに練習をはじめよう
保育士の仕事では、ピアノを弾く場面がとても多いのをご存じですか?
朝の会、歌の時間、季節の行事、卒園式など……。
子どもたちと一緒に音楽を楽しむために、ピアノは現場で欠かせない存在なんです。
今のうちから少しずつ練習をはじめておくと、就職後に自信をもってピアノに向かえるようになりますよ。
なぜピアノが必要なの?
- 子どもたちの歌の伴奏に使うため
→ 毎日のように童謡や手あそび歌を弾く場面があります。
- 行事やイベントでも演奏が必要
→ ひなまつりやクリスマス会など、季節の曲を弾く機会が多くあります。
- 音楽活動の幅を広げられる
→ リズム遊びや即興演奏など、子どもたちの感性を育てる活動にも使えます。
とはいえ、「ピアノなんて触ったことないし…」と不安になる人もいるかもしれません。
でも大丈夫!初心者でも始めやすい練習方法があります。
初心者向けの練習方法
- 簡単な童謡からスタート
「チューリップ」「きらきらぼし」など、片手から始められる曲がおすすめ。
- まずは右手だけでもOK
メロディーに慣れることが大事。両手で弾けなくても心配いりません。
- 保育でよく使う曲を中心に練習
将来使うことをイメージすると、モチベーションもUPします。
- 動画やアプリも活用しよう
YouTubeの初心者講座や、ピアノ練習アプリも役立ちます。
ピアノがどうしても苦手…そんな方は、ギターやウクレレ、打楽器など他の楽器を取り入れるのも一つの方法。
また、声の表現力(歌や語りかけ)を高めることでも、十分カバーできます。
保育現場で大切なのは、子どもたちと音楽を楽しむ気持ち。
今のうちから少しずつ練習を始めておくことで、将来きっと自信になりますよ。
・イラスト・制作スキルも重要!(手作り教材・壁面装飾)
「えっ?保育士って絵や工作もやるの?」と思った人もいるかもしれません。
でも実は、保育士の仕事には“作る”力もとても大切なんです。
子どもたちの世界を彩る壁面装飾や、わかりやすい手作り教材は、保育室の雰囲気をぐっと明るく楽しくしてくれます。
絵が得意じゃなくても大丈夫。ちょっとした工夫や練習で、誰でもスキルを身につけられますよ。
なぜ制作スキルが必要?
- 季節の壁面装飾を作る
→ たとえば、春なら「桜」や「ちょうちょ」、秋なら「どんぐり」などを飾ります。
- 子どもの興味を引く教材を手作りする
→ 数や色を学べるカードや、動物のパペットなどを作ります。
- 絵本の読み聞かせに使う小道具を作る
→ 物語に出てくるキャラクターを紙で作ると、子どもが集中しやすくなります。
「でも、イラストとか苦手で…」
そんな方も安心してください。
大切なのは上手さよりも、「子どもにわかりやすく・楽しく伝える工夫」です。
高校生のうちにできる練習
- 動物や食べ物、乗り物などの簡単なイラストを描いてみる
丸や三角を組み合わせて描くコツをつかみましょう。
- 折り紙や切り絵などの基本的な工作を練習する
100円ショップの材料でも十分楽しめます。
- 保育雑誌の付録やインターネットの型紙をまねしてみる
まずは“マネから始める”のも立派な練習です!
シンプルな線画や型紙を活用すれば、絵が苦手な人でも工夫次第でかわいい作品が作れます。
なにより大事なのは、子どもが楽しめる目線で考えること。
楽しみながら少しずつ練習していきましょう。
・進学を考えるならオープンキャンパスに行こう
「保育士になりたいけど、どの学校に進学しよう?」
そんなふうに進路で迷ったときに、ぜひ活用してほしいのがオープンキャンパスです。
パンフレットやホームページだけではわからない、学校の雰囲気や先生の様子、授業の内容を実際に体験できます。
とくに保育系の進学を考えている人は、高校1〜2年生のうちから参加しておくと、将来のイメージがしやすくなりますよ。
チェックしたいポイント
- カリキュラムの内容(どんな授業がある? 実習はいつ?)
- 施設や設備(ピアノ練習室、実習室、図書館などが充実しているか)
- 就職サポート(卒業後の進路や、求人の紹介体制が整っているか)
- 卒業生の進路(どんな保育施設で働いているか)
- 学費や奨学金制度(負担を減らせる制度があるかどうか)
体験授業に参加したり、在校生や先生に直接話を聞いたりすることで、「ここで学びたい!」と実感が持てるはずです。
複数の学校を比べることで、自分に合った進学先が見えてきます。
まずは気になる学校から、気軽に参加してみましょう!
3. 進路選びは「ほいコレナビ」も活用しよう
「保育士になりたいけど、どんな学校に進めばいいの?」
「保育園って、実際にどんな仕事をしてるんだろう?」
そんなふうに進路に迷ったとき、頼りになるのが保育系の情報サイト「ほいコレナビ」です。
高校生や保育学生向けに作られたサイトなので、進学のことも就職のことも、まとめてチェックできます。
ほいコレナビの活用ポイント
- 保育園・幼稚園の求人情報をチェックできる
→ どんな園でどんな働き方があるのか、イメージがつかめます。
- 先輩保育士の体験談・インタビューが読める
→ 進路選びのヒントになるリアルな声が満載です。
- 就活に関するお悩み相談が無料でできる
→ 就活のプロに悩みごとを相談できます。
とくに保育園や幼稚園の雰囲気、先生たちの働き方を知ることは、進路を考えるうえでとても参考になります。
「なんとなく保育士になりたい」から一歩進んで、「どんな保育士になりたいか?」を考えるヒントが見つかりますよ。
自分の未来の姿をイメージしながら、「ほいコレナビ」を上手に活用してみてくださいね。
4. 高校から始める、保育士としての第一歩
保育士になるための道は、今日のあなたの行動から始まっています。
今できることを少しずつ積み重ねていけば、未来には笑顔あふれる保育の現場が、あなたを待っています。
進路選びやスキルアップも、焦らず自分のペースで取り組んでいけば大丈夫。
大切なのは、「子どもが好き」気持ちを大切にしながら前に進んでいくことです。
子どもたちの笑顔と向き合う、やさしくて頼れる保育士になる未来のあなたを、私たちは応援しています。
保育士を目指す高校生に向けたポイント
- ボランティアやアルバイトの経験は、将来の大きな強みになる
- ピアノやイラストなどのスキルは保育現場で役立つ武器に
- 科目選択や学校選びを意識することで、保育士への道がスムーズに
- オープンキャンパスや情報収集を通じて、進学先を見極めよう
進学ルートや学校選びに迷ったら、一人で悩まず、家族や先生、そして保育に詳しい情報サイトも頼ってみてくださいね。
未来の自分を信じて、自分らしい進路を選びましょう。
「保育士になりたい」その気持ちを、今日から行動につなげていってください。
進路や就職情報を探すなら、ぜひ「ほいコレナビ」も活用してみてください!