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保育士になるには?2つの方法や高卒などパターン別の取り方を解説!

保育士になるには?
この記事では、保育士になる2つの方法、指定保育士養成施設卒業と保育士試験合格について解説。高卒・中卒や社会人など、状況に応じた資格取得方法をご紹介しています。保育士を目指す方に役立つ情報をわかりやすくまとめていますのでぜひご覧ください。
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1. 保育士になるには2つの方法がある・指定保育士養成施設(大学・短大・専門学校など)を卒業する・保育士試験(国家資格)に合格する2.【パターン別】保育士になるには・高卒・中卒の人が保育士になるには?おすすめの進路・大卒の人が保育士になるには・社会人が保育士になるには3. 保育士試験ってどんな内容?・保育士試験の受験資格・保育士資格の取り方は2ステップ・ステップ1. 筆記試験に合格する・ステップ2. 実技試験に合格する4. 保育士試験合格のポイント3つ①必要な勉強量は100時間~180時間②筆記試験対策のコツ③実技試験対策のコツ・保育士になるには ピアノの基本スキルがある方が良い5. 保育士として働くために行うこと・保育士登録をする・保育士免許の交付6. 保育士になるには?気になる疑問を解決できるQ&A・保育士資格は独学で誰でも取れる?・保育士になるには何年かかる?・必要な学費の目安は?・保育士に将来性はある?7. 保育士になるには保育士応援サイト「ほいコレナビ」を活用しよう!
子どもたちの笑顔に囲まれながら働く保育士。しかし、保育士になる方法がわからず一歩を踏み出せない方も多いはずです。
保育士になる方法は主に2つ。保育士を目指す方は、ご自身の状況に合わせてベストな方法を選択しましょう。
この記事では、保育士になる方法や保育士試験について詳しく解説します。保育士を目指す人に役立つ情報をお届けする「ほいコレナビ」についてもご紹介!保育士の夢を実現したい方は最後までお読みください。

1. 保育士になるには2つの方法がある

夢の保育士に近づくためには、以下2つのいずれかの方法で保育士資格を取得します。

・指定保育士養成施設(大学・短大・専門学校など)を卒業する

・保育士試験(国家資格)に合格する
一つずつみていきましょう。

・指定保育士養成施設(大学・短大・専門学校など)を卒業する

1つ目の方法は、指定保育士養成施設を卒業する方法です。

指定保育士養成施設とは、厚生労働省が指定する大学、短期大学、専門学校のこと。卒業後は資格試験なしで保育士の資格を得られます。

施設は、4年制の大学、2年制の短期大学、2年〜3年制の専門学校などです。「資格を早めに取りたい」という方は、短大や2年制の専門学校に進めば2年で保育士資格を取得できるでしょう。

また、通信教育や夜間課程も選択可能です。
通信教育や夜間学部を設けている学校なら、社会人の方であれば働きながら学ぶこともできます。
ご自身の環境や目的に合わせて、進路を考えてみてください。

・保育士試験(国家資格)に合格する

保育士試験に合格すると、先に述べた指定施設を卒業していない人でも保育士資格を取得できます。

保育士試験は前期と後期の年に2回実施され、筆記試験と実技試験の2種類です。筆記試験に合格後、実技試験に進みます。
社会人の方や、時間をかけずに資格取得を目指す方は保育士試験が向いているでしょう。

2.【パターン別】保育士になるには

大卒・高卒・中卒の方・社会人の方など、保育士になりたいと夢を持つ方の状況はさまざまです。ここでは、それぞれの立場に適した方法をみていきましょう。

・高卒・中卒の人が保育士になるには?おすすめの進路
・大卒の人が保育士になるには
・社会人が保育士になるには

一つずつ解説します。

・高卒・中卒の人が保育士になるには?おすすめの進路

まず前提として、保育士の試験を受けるには基本的に「大学」や「短大」などへの進学が必要です。

したがって高卒の方は、指定保育士養成施設への進学がおすすめ。2年制の短期大学や専門学校なら、最短2年で保育士資格を取得できます。
中卒の方は、まず高卒認定試験に合格する必要があります。その後、指定保育士養成施設に進学するか、実務経験を積んでから保育士試験に挑戦しましょう。
なお、実務経験は「児童福祉施設で2年以上」、かつ「総勤務時間数が2,880時間以上」が必要となります。
「大変そう…」と感じるかもしれません。しかし、実務経験を積むことで、実際の現場で対応がスムーズにできるようになるため、経験は必ずあなたの糧になるはずです。
もちろん、指定施設以外の学校に進学したり就職したりする進路もあります。しかしその場合、多くの勉強時間を確保して保育士試験を受験し、合格しなければなりません。

最短で保育士を目指すなら、指定保育士養成施設への進学がおすすめでしょう。

・大卒の人が保育士になるには

大学卒業後の進路として、次の2つの選択肢が一般的です。

・短期大学や専門学校の指定保育士養成施設に進学
保育士試験で資格を取得
大学卒業後、なるべく早く保育現場に出たい場合は、短期間で資格取得を目指す方法が適しています。
2年制の短大や専門学校などの養成施設へ進学すれば早い段階で保育士資格を取得でき、就活に活かせるでしょう。

ただし、より深い学問と実践力が得たい、という方は4年制大学の指定保育士養成施設が向いています。保育の知識や実践力を高めたい場合は、4年制の大学に進学することも検討してみてください。

・社会人が保育士になるには

社会人の方は、仕事と両立しながら資格取得を目指す方法が現実的です。主に以下の3つの方法があります。

・通信教育課程のある養成施設で学ぶ
・独学で保育士試験に挑戦する
・児童福祉施設で実務経験を積みながら受験資格を得る(高卒で働いている方の場合)
通信教育は、働きながら学べる柔軟性が魅力です。仕事を続けながら自分のペースで勉強できるので、スケジュール管理がしやすいでしょう。
仕事を辞めて通学する、という方法もありますが、収入が途絶えると生活費に支障が出てしまうのであまり現実的ではありません。
したがって、仕事と資格取得の両立を希望する場合は、通信課程のある大学を選ぶと良いでしょう。

一方で、通学せずに独学で挑戦する方もいます。その場合は計画的な学習が必要です。

働きながら限られた時間で合格を目指すため、試験までの期間を考慮して具体的な勉強計画を立てましょう。

3. 保育士試験ってどんな内容?

保育士試験は、筆記試験と実技試験の2段階です。年2回、前期と後期に全国で開催されています。ここでは、以下2つについて詳しくみていきましょう。

・保育士試験の受験資格
・保育士資格の取り方は2ステップ

・保育士試験の受験資格

保育士試験を受験するには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。

保育士試験の受験資格

高校卒業以上の学歴がある
・高等学校卒業程度認定試験に合格し、児童福祉施設で2年以上かつ2,880時間以上の実務経験がある

ただし、2年以上かつ2,880時間以上の実務経験とは同一施設で連続していなくても合算が可能です。その場合、勤務時間の証明書類(勤務証明書など)が必要になります。

試験事務局による個別の審査が行われるため、条件を満たしているか事前に確認すると受験資格の有無が正確に分かるので、安心です。

・保育士資格の取り方は2ステップ

保育士試験に合格するためには、保育の知識と技術の両方が必要。つまり筆記試験で知識を問われ、その後実技試験で技術を確認されます。

保育士資格の取り方

・ステップ1. 筆記試験に合格する

・ステップ2. 実技試験に合格する

ここからは各試験について、詳しく解説します。

ステップ1. 筆記試験に合格する

筆記試験は以下の9科目で構成され、3年以内に全科目合格する必要がありますが合格済み科目は次回試験に持ち越せます。

筆記試験の科目
合格基準は各科目100点満点中60点以上です。
  1. 保育原理
  2. 教育原理
  3. 社会的養護
  4. 子ども家庭福祉
  5. 社会福祉
  6. 保育の心理学
  7. 子どもの保健
  8. 子どもの食と栄養
  9. 保育実習理論

各科目【満点の6割以上】が合格ですが、一部例外があります。それは、「教育原理」「社会的養護」に関しては、1回の試験で両科目とも満点の6割以上をとる必要がある、ということ。

どちらか一方のみの合格では合格とみなされず、再度2科目受験しなければなりませんので注意が必要です。

ステップ2. 実技試験に合格する

筆記試験を全科目合格したら、次は実技試験です。以下3つの分野のうち、2分野を選択します。

実技試験の科目
・音楽に関する技術
・造形に関する技術
・言語に関する技術
選択した2分野それぞれで50点満点中30点以上(6割以上)の得点が必要です。
試験内容はピアノの演奏や絵本の読み聞かせ、造形物の制作になります。
読み聞かせをする保育士
ご自身の得意分野を選ぶのも良いですし、苦手な分野を練習してスキルを高めたうえで受験することも良いですね。

ただし、2分野のうちどちらか1分野でも30点未満の場合、不合格となります。つまり筆記・実技とも、合格に向けてしっかり対策しておくことが大切なのです。

4. 保育士試験合格のポイント3つ

ここでは合格のポイントをお伝えします。ポイントは以下の3つです。

・必要な勉強量は100時間~180時間
・筆記試験対策のコツ
・実技試験対策のコツ

順にみていきましょう!

①必要な勉強量は100時間~180時間

保育士試験に合格するには計画的な勉強と効率的な対策が必須です。

必要な勉強時間は、およそ100時間〜180時間1日1時間試験勉強にあてると、およそ3ヶ月〜6ヶ月程度が目安でしょう。
具体的にいうと、4月の前期試験を目指すなら前年の10月から、10月の後期試験を目指す場合は同年4月から勉強を開始するのが理想的といえます。

とくに社会人の方は、働きながら無理のないペースで勉強を進めましょう。

②筆記試験対策のコツ

筆記試験は、過去問の活用が合格率向上のコツです。過去問を繰り返し解いて出題傾向を把握しましょう。苦手科目は重点的に勉強時間を充てると効果的に試験対策ができます。

各科目60点以上が必要なため、科目ごとに学習計画を立てたり苦手科目を早めに克服したりなど、バランス良く勉強を進めていきましょう。

③実技試験対策のコツ

実技試験は、とにかく「繰り返し練習する」のみ、といっても過言ではありません。音楽・造形・言語の3分野の抑えるべきコツは以下のとおりです。

音楽:ピアノの基本スキルを身につける
  • 楽譜を読む力
  • 音の大きさやタイミング
  • 音の切り方やつなげ方など
造形:課題内容を絵で表現
  • 輪郭・影・シチュエーション・目元や口元などを描くことが多い
言語:絵本の読み聞かせ
  • 声の大きさ(抑揚)
  • 絵本の持ち方や高さ
  • 読むスピード
  • めくるタイミングなど

実際の現場を意識し、目の前に子どもたちがいることを想像しながら実践することが、最大のコツとも言えるでしょう。

色鉛筆とスケッチブック

保育士になるには ピアノの基本スキルがある方が良い

保育の現場では、毎日の朝の会や、保護者が来る発表会などでピアノを弾きます。

それ以外にも日常的に子どもたちと一緒に音楽に触れることが多いため、基本的なピアノスキルがある方が良いでしょう。

独学が難しい場合は、スクールで学んだり簡単な曲で練習から始めたりすることがおすすめですよ。

5. 保育士として働くために行うこと

保育士試験に合格したら、いよいよ実際に保育士として働けます。しかしその前にいくつかの手続きが必要です。ここでは、保育士登録から免許取得までの流れを説明します。

・保育士登録をする
・保育士免許の交付

一つずつ解説します。

・保育士登録をする

保育士として働くには、都道府県への登録が必須です。お住まいの都道府県の保育士登録機関「登録事務処理センター(社会福祉法人日本保育協会)」に登録申請を行いましょう。

以下でかんたんに手続きをご紹介します。
ステップ1. 「保育士登録の手引き」の取り寄せ
ステップ2. 手数料の払い込み(登録1人当たり4,200円)
ステップ3. 申請に必要な書類の用意
ステップ4. 申請書類の提出
ステップ5. 保育士証の交付

書類提出の際は、漏れがないか、全て揃っているかを確認しましょう。

”ステップ1. 「保育士登録の手引き」の取り寄せ

ステップ2. 手数料の払い込み(登録1人当たり4,200円)

ステップ3. 申請に必要な書類の用意

ステップ4. 申請書類の提出

ステップ5. 保育士証の交付”

 

引用:登録事務処理センター「保育士登録申請手続き(新規登録) STEP3 申請に必要な書類の用意」
https://www.nippo.or.jp/hoikushi/regi/regi.html

・保育士免許の交付

申請から約1ヶ月で保育士証が交付されます。保育士証の交付を受けてはじめて、正式に保育士として働けます

保育士証は大切な身分証明書。紛失しないよう、しっかり管理してください。

6. 保育士になるには?気になる疑問を解決できるQ&A

ここからは、保育士を目指す方からよく寄せられる疑問に、わかりやすくお答えします。ぜひ参考にしてくださいね。

 

・保育士資格は独学で誰でも取れる?

保育士は独学でも取得可能です。

必要な勉強時間は100時間〜180時間を目安として、過去問を繰り返し解いたり、苦手分野を重点的に勉強したりすると効率的です。また、実技試験対策ではスクールに通うことも検討してみてください。

・保育士になるには何年かかる?

どのような学習の進め方かによって、期間も異なります。

指定施設なら最短2年〜4年、保育士試験を受けるならおよそ6ヶ月〜1年以内も可能です。通信教育の場合は2年〜3年が目安でしょう。

・必要な学費の目安は?

費用は、進路によって大きく異なります。

養成施設の学費は学校によって異なります。4年制大学は400万円近く必要となり、2年〜3年制の短期大学や専門学校なら200万〜300万円程度でしょう。

専門学校も最短2年で卒業となるため、学費は短期大学と同じ程度となることが多いようです。保育士試験を受験する場合は、受験料で13,000円前後、教材費で数万円程度かかります。

・保育士に将来性はある?

現在は保育士が足りておらず、将来性は高いといえるでしょう。背景に、待機児童問題による保育園・保育士の需要の高まりや、保育士の処遇の改善、共働き世帯の増加などがあげられます。保育士になるには

しかし一方で、労働環境の改善が課題です。持ち帰り仕事が多いことや、人手不足で長時間労働やストレスが積み重なってしまうことも考えられます。

とはいえ、近年ではお休みをきちんと取ったり、連絡帳アプリで作業のシステム化を図ったりなど、保育士の労働環境を良くするために工夫している園も増えてきています。

7. 保育士になるには保育士応援サイト「ほいコレナビ」を活用しよう!

保育士を目指す皆さんの夢を応援する「ほいコレナビ」。

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執筆者:ひらい まい(保育士)

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