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最近多い HSC の子どもとは?基本的な特徴と保育士の対応を確認しよう

HSC
最近多い HSC について知っていますか?日本語では、「人一倍敏感な子ども」とも言われますが、具体的にどのような特徴があるのでしょうか。また、 HSC に対して保育士が心がけたい対応についてもご紹介します。保育の知識として、参考にしてみてくださいね。
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1. 最近多い HSC の子どもって?

保育士を目指している皆さん、こんにちは!
今回のテーマは、最近多い HSC の子どもについて。
HSC って何?
と思った方も大丈夫。
わかりやすくご紹介していきます!
HSC の前に、HSPという言葉なら聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
HSPとは、ハイリー・センシティブ・パーソン(Highly Sensitive Person)の略称です。
生まれつき刺激に対して脳の「扁桃体」が働きやすく、感受性が強くて神経が細やかな人のことです。
アメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン博士が提唱しました。
日本では「繊細さん」とも呼ばれています。
近年では有名な芸能人なども自分はHSPであると公表し、話題になりました。
一方 HSC は、ハイリー・センシティブ・チャイルド(Highly Sensitive Child)の略称です。
HSPの子どもバージョンと言えばわかりやすいかもしれません。
日本語では、「人一倍敏感な子ども」とも言われます。
HSPも HSC も人口の15〜20%いるとされており、5人に1人の割合です。
そのため将来担当する保育園のクラスにも、少なからず HSC の子どもがいると思っていて良いでしょう。
今回は保育のプラスアルファの知識として、 HSC の子どもの特徴や、心がけたい保育士の対応についてご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

2. HSC の基本的な4つの特徴DOES

アーロン博士の研究によると、 HSC の子どもには4つの特徴があります。
(HSPの大人も同様です。)
その英語の頭文字から、この特徴はDOESと言われています。
D:深く処理する
(Depth of processing)
O:過剰に刺激を受けやすい
(Overstimulated)
E:感情の反応が強く、特に共感力が高い
(Emotional reactivity and high Empathy)
S:ささいな刺激を察知する
(Sensitivity to subtleties)
それぞれの特徴について詳しく見ていきます。

【D:深く処理する】

HSC の子どもは、同じ出来事を体験しても他の子どもよりも深く考える傾向があります。
保育園ではお友だちや保育士からの何気ない一言についても深く考えてしまい、その結果疲れやすくなってしまうことも。
しかしその分想像力やアイディアが豊富だったり、慎重に行動できるというメリットもありますよ。

【O:過剰に刺激を受けやすい】

HSC の子どもは、音や光、匂いなどの刺激に過剰に反応しやすい傾向があります。
大きな音や強い光などを不快に感じてしまいます。
人が多いと刺激もその分多くなるので、集団行動や集団遊びを好まないこともあります。
ですがその分、太陽の光や澄んだ空気などに幸せを感じることも◎

【E:共感力が高い】

絵本などを読むと主人公やストーリーに共感しやすく、涙もろいなどの特徴があります。
他の子どもが怒られていると、自分も怒られているような気分になってしまうことも。
他の人の気持ちに敏感なので優しい子が多いのですが、その分気疲れしてしまいます。

【S:ささいな刺激を察知する】

HSC の子どもは気温差や服の素材、先生の機嫌の良し悪しなどささいな変化を敏感に察知します。
チクチクする素材や服のタグを嫌がったり、寒さ暑さに敏感で寝つけないことも。
入園時などの環境の変化に疲れてしまうことも多いので、保育士は保護者と共にサポートする必要があります。
ですが慣れてくると楽しみや嬉しさなどの感受性も人一倍です!
保育園が大好きになる HSC の子どもだっているんですよ♪
また HSC にはいくつかタイプがあり、決して内向的な子どもばかりというわけではありません。
明るく社交的だけど繊細なタイプの HSC という場合もありますよ。

3. HSC への保育士の対応を確認しよう!

HSC の子どもは良い影響も悪い影響も受けやすいと言えるので、保育士は子どものお手本となるような言動が必要です。
忙しい保育の中、常にご機嫌でいるのは難しいかもしれませんが、感情的になり過ぎないように気をつけましょう。
また HSC でも匂いや音や光の種類など、子どもによって苦手な刺激は異なります。
保護者の方と協力して、事前にどのような刺激が特に苦手かを把握しておきましょう。
そうすると子どもにとって、保育園生活が楽になりますよ◎
また集団行動や集団遊びが苦手な場合も多いので、無理やり輪に入れるのではなく可能であれば、じっくり1人で遊ばせてあげてください。
幼いながらに細やかな気遣いができる HSC の子どもには、良いところもたくさんあります。
HSC の子どもは自己肯定感が育ちにくい傾向があるため、保育士は安心感を与えてたくさん褒めてあげましょう。
いかがでしたか?
今回は最近多い HSC の特徴や、保育士の対応についてご紹介しました。
HSC は決して病気ではなく生まれもった特性です。
そのため治療や、特別な配慮が必要というわけではありません。
子ども達それぞれが体格や性格が違うように、その子の個性として理解し、支援していきましょう♡
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執筆者:ほいコレ 編集部

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