実習に行くと様々な子どもたちと出会います。 みんなとっても可愛いのですが… 子ども が良くない行動をしていた時にどのように対応して迷ってしまうことも多いと思います。 今回は私が実習生時代に困った叩いてくる 子ども への対応をお伝えします。
1. どんな 子ども でも関わり方の基本は同じ
実習に行くと様々な子どもたちと関わることになります。
そして、子どもたちは様々な姿を見せてくれます。
楽しく過ごせている時は良いのですが、実際の保育現場では子どもたち同士のトラブルや良くない行動なども見られます。
実習に行くと、まず1番最初に困る時は、そういった状態の 子ども に対する対応かと思います。
想像しただけでどうしよう…と思っている方もいるかもしれないのですが、どんな状態の 子ども でも基本的な関わり方は1つです。
子ども の気持ちを理解してあげること。これが基本中の基本です。
何か自分が間違ったことをしてしまった時、どこが間違っているかなんで間違えたかなど指摘してくることがメインの人と、自分のことを理解してくれようとする人。
どちらが関わりたいと思いますか?どちらに心を開けますか?
大多数の人が、理解してくれようとする人だと思います。
子ども も同じです。自分のことを理解してくれようとする先生には心を開き、信頼してくれます。
あまり難しく考えることなく、自分がされて嬉しいことをしてあげると考えてみて下さい。
今回は、私が実習生時代に困った叩いてくる 子ども を例にします。
その 子ども がなぜその行動をするのかまた、それを理解した上でどう関わればいいのかを考えていきましょう。
2. 子ども が叩いてくる理由と気持ち
①自分のことを見てほしい
保育士側としても、みんなを見てあげたいと思っても物理的に全ての 子ども をずっと見ることは不可能です。
そのため自分の方を見てもらうために叩くという形で強く伝えてくることがあります。
子ども が何度も叩いてくる時は、先生と遊びたい、先生とお話したいという想いを見てもらえていないというさみしい気持ちで、必死にそれを伝えてきているのかもしれません。
②気持ちを上手に伝えられない
子ども は言葉や感情の発達が、自分の感じていることや伝えたいことに追いついていないということが多々あります。
また性格的に想いを伝えにくい場合や、伝えたいことがあるほどうまく言葉にならない子など様々です。
自分の想いが伝わらないために、そのもどかしい気持ちを叩くという形で出してくることがあります。
叩くという行動が出ている時は、保育者が 子ども の想いを理解できていないというお知らせかもしれません。
③遊びや関わりの一環のつもり
年齢や生活環境によっては、叩くことが相手にとってどうなのか分からなかったり、遊びや関わりの中で叩くことが普通になっている場合もあります。
子ども には全く悪気はないので、このパターンの 子ども にそれはいけないと伝えたとしても、なぜ?となって終わってしまうことが多いです。
この場合の 子ども には悪気はないと理解した上で、叩くことは相手にとって嫌なことだ、嫌だと思う人が沢山いることだと伝えていくことで理解してもらうことが必要になってきます。
3.気持ちのよい関わり方を伝えよう
子ども がなぜそのような行動をするのか、を考えて理解しようとしたら、どう対応するかも基本的には同じです。
人との気持ちの良い関わり方を伝える、それだけです。
自分を見てほしくて叩いている子がいたら、叩くという形ではない、自分の想いの伝え方を知らせていきます。
「遊びたかったら遊ぼうって言ってね」「お話したかったらお話しようって言ってね」などの言葉を伝えていきましょう。
言葉で伝えてきたらそれを認め、関わっていくことで、叩く形でない人との関わり方を学びます。
気持ちが伝えられなくて叩いている子がいたら、自分の気持ちの表現の仕方を伝えます。
状況などから予測し「嫌だった?」「悲しかったね」「くやしいね」など保育者が 子ども の気持ちを言葉で表してあげましょう。
自分の感情や感情の表現の仕方を学んでいくことができます。
子どもたちは、これから成長していく存在です。
私たちが当たり前と感じていることでも、まだできないことや難しいこと、分からないことが沢山あるのです。
ですから、正しさを伝えるよりも先に、分かってあげてください。
理由が分かればそこに寄り添い、どうすればいいのか伝えていくだけ。そんなに難しいことではないのです。
子ども の気持ちを理解して関わること。それを重ねていくほど 子ども は先生を信頼します。
子ども が心を開いてくれたとき、保育士は 子ども から最高の喜びと自信を受け取ります。
保育士になってよかった…そう感じる瞬間の1つです。
子ども と良い関係を築き、自信を持って楽しく保育をしていける保育士になってくださいね!