保育士として入職して数ヶ月、だんだんと園のやり方や子ども達との関わりに慣れてきた頃かと思います。しかしそれ “ 知ったかぶり ” ではありませんか?保育士 1年目 の知ったかぶりが招いてしまう様々な危険…事前に知って予防しましょう!
1. 仕事に慣れた保育士 1年目 が危険!?
保育士として入職して数ヶ月が経ち、
子ども達との関わり方や書類の書き方など
だんだんと慣れてきた頃かと思います。
園の仕事は全部教えてもらったし、
保育や保護者対応もちゃんと勉強してきたから
もう先輩の指導がなくても大丈夫♪
なんて思っていませんか?
先輩からの指示や保護者からの問い合わせに
よく理解できていないのに“ 知ったかぶり ”していませんか?
それ、危ないですよ。
実際、私の友人の現役保育士も今本当に困っているそうです。
あなたは大丈夫ですか?
2. 1年目 の知ったかぶりが招く保育での危険
実際に経験をしたことがないのに、
聞いたことがあるから
見たことがあるから
勉強したから
という机上の空論で判断し、勝手に行動する。
保育士にとってこれ、本当に怖いです。
状況や事柄によっては積極的な行動として良い面もあるかと思います。
しかし保育士は大切な子ども達の命をお預かりし守ることが仕事。
未熟で勝手な判断一つで、恐ろしい結果を招いてしまう可能性もあります。
例えば…
事例1:噛みつきの報告
クラスで噛みつきがあり、ケガをした子どもの保護者により詳しく経緯を話した方が良いと思い、噛みついた子どもの名前を出して状況を具体的に説明をした。
保護者に安心してもらうために良かれと思ってしたことかもしれません。
しかしこれは少し気をつける必要があります。
保護者への事故報告では、お友達の名前を出すことをタブーとする園もあります。
報告の仕方次第で、保護者間のトラブルを招いてしまうこともあります。
まず子ども達の間でそのような事故があった場合は、
事態を先輩の先生に報告し保護者への報告の仕方をしっかり教わりましょう。
事例2:ケガの報告
園庭で遊んでいるときに子どもが転んで頭を打ってしまった。患部を冷やしてしばらく様子をみたがその後元気な様子だったので、引き継ぎの先生には特に報告しなかった。
これはとても危険な自己判断です。
頭を打ったあと、その場で患部を冷やして様子をみたことはとても良いです。
しかし危険なのはその後の対応です。
頭部の外傷は、24時間後まで慎重に経過を見る必要があります。
保育園にいるときは元気な様子でも、家に帰ってから様子が変わる可能性があります。
「頭を打った」という報告が無かったことにより、家庭で子どもの様子の変化にすぐに気づけず…
なんてことがあってはなりません。
元気だから大丈夫という勝手な判断はせず、小さなことでもしっかり報告をしましょう。
例3:先輩の指導
1歳児担任になり、先輩の先生からおむつ替えの指導をされた。アルバイトで何度もやったことがあるので、メモは取らず話の内容も半分聞き流した。
学生時代に保育園でアルバイトをしていた人は、
園生活の基本的な流れや子どもとの関わりにも慣れている人が多いと思います。
しかしそれが同じ園ならばいいのですが、
アルバイト先とは違う園の場合とても危険です。
おむつ替え一つにしても、園によってやり方は様々。
使用済みのおむつを自宅に持ち帰ってもらう園もあれば、
園で処理をしてくれる園もあります。
本来は園で処理をするのに、
アルバイトをしていた園は持ち帰りだったので
ビニール袋に入れて子どもの持ち物に入れてしまった…
なんてことがあったら、持ち帰った保護者はびっくりですよね。
おむつ替えだけでなく、
汚物の処理方法や食事後の汚れた服のしまい方など、
園の数だけその方法があると言っても過言ではないと思います。
実際に私は保育士や親として5つの園を経験しましたが、
おむつ替えや汚れた服の持ち帰り方など
やり方はどの園も違いました。
やったことがあるから説明を聞かなくても大丈夫♪
それは危険です!
やったことがある内容だとしても、
「あ~知ってます!説明大丈夫です~♪」
なんてやめましょうね。
先輩たちもその態度では指導したくなくなります。
先輩からの指導はしっかりメモを取り最後まで集中して聞きましょう。
3. 保育士 1年目 は学ぶ姿勢を大切に◎
1年目 は分からないことがあって当然です。
知ったふりをして勝手に行動される方がよっぽど困ります。
ほんの些細な勝手な思い込みや自己判断でも、
自分だけでなく園全体の信頼の損失に繋がってしまうこともあります。
そう言われても
「こんなことも知らないのかと思われるんじゃ…」
「先輩達忙しそうだから聞けない…」
相談したくても、いろいろと思うことはあると思います。
でも聞かずにそのままにしてしまった後のことを考えてみてください。
聞かずに不安な気持ちをずっと抱えているよりも
一瞬の勇気を持って聞いてしまった方がずっといいはずです。
保育士 1年目 の皆さん
皆さんにとって「 1年目 」はある意味武器です!
1年目 だから聞けること、教えてもらえることがあります。
その武器を是非有効に使って、たくさんのことを吸収してください。
現場でのたくさんの学びを通して、たくさん成長してください。
皆さんのご活躍を心から応援しています!
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