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【保育】 4歳 の壁ってなに?知っておきたい心の成長過程とその対処法

4歳の壁
4歳 になったのにイヤイヤ期のような行動を突然とって困惑…それっていわゆる『 4歳 の壁』かも!?今回は4歳の発達を踏まえた上で、『 4歳 の壁』についてその特徴的な行動や保育の中での対処方法をご紹介していきます。ぜひ参考にしてみて下さい。
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1.知っていますか?『 4歳 の壁』

ほいコレでは、保育に役立つ情報をたくさん発信中!
今回のテーマは、『 4歳 の壁』
みなさんは、『 4歳 の壁』という言葉を聞いたことがありますか?
 4歳 の壁
4歳頃の心の成長過程で起こる不安定な状態
自分で気持ちのコントロールが上手くできず、
泣いたりイライラしたりして癇癪のような行動を見せることがあります。
これは4歳頃脳の発達が進み、
色々なことを考えたり意識したりできるようになることで、
子ども自身が混乱不安になってしまうため起こることです。
心の成長段階で通る道として覚えておきましょう。
今回は 4歳 の発達を踏まえた上で、
『 4歳 の壁』特徴や、保育の中での対処方法をご紹介していきます。
4歳

2. 4歳 の発達目安

 4歳 の発達目安
・基本的な生活習慣が身につき、自分で取り組もうとする。
・友達や保育士と言葉でのやり取りを楽しむようになる。
・見通しや目的を持って行動することが多くなる。
・運動機能が発達し、活発に身体を動かす。
・友達との関わりが増え、仲間意識が出てくる。
・手先が器用になり、色々な道具を使うようになる。   など
4歳頃になると体の動かし方がスムーズになり、
手先も器用になるので、生活の中でできることが増えていきます
語彙が増え、イメージを膨らませながら会話を楽しんだり、
自分の考え、思いを言葉で表現したりする力もついてくるでしょう。
一方、『自分』をしっかりと意識するようになり、
友達や先生など他者との関わりの中で、相手との違いに気付くようになります。

3.『 4歳 の壁』その特徴や対処方法

では、『 4歳 の壁』の特徴的な行動と保育の中での対処方法を考えていきます。

◆『 4歳 の壁』の特徴的な行動

【できるのにやらない】
本当は自分でできるのに、あえてやろうとしない
 4歳 でもそんなイヤイヤ期のような甘えを出すことがありますが、
2~3歳時期のイヤイヤ期の行動とは少し種類が違います。
「やらなければいけない」理解している一方、
「やりたくない」という気持ちを抱えている中で、
モヤモヤした気持ちを反抗的な態度で表現しているのかもしれません。
【乱暴な行動や言葉をつかう】
自分の思いが通らないと、乱暴な行動をとったり好ましくない言葉をつかったりすることがあります。
 4歳 は、周囲からの色々な言葉を吸収して語彙力が高まる時期。
好ましくない言葉とわかっていても、気持ちが高まるとつい口をついたり、
あえてつかってみようとしたりすることもあるでしょう。
また、興奮している時やイライラしている時は、
自分の気持ちを言葉で上手く表現できず
咄嗟に手が出るなど、いけないとわかっていても乱暴な行動をとってしまうことがあります。
【感情がコントロールできない】
 4歳 は、まだ感情のコントロールが十分にできないので、
イライラして癇癪(かんしゃく)のような行動をとることがあります。
2~3歳時期の癇癪行動に比べ、 4歳 は物事に対する理解が進んでいることでイライラの理由がより複雑になり、
気持ちを切り替えるのに時間がかかったり、
イライラの原因が自分でもわからなくなっていたりすることもあるのです。

◆保育の中での対処方法

『 4歳 の壁』を子どもと一緒に乗り越えていくために、
保育の中ではどのようなサポートをしていけば良いのでしょうか。
『 4歳 の壁』対処ポイント
①子どもの様子を一旦見守り状況を把握する
②子どもの話を聞く
③子どもの気持ちに理解と共感
④どうしたいのか、どうしたらいいかを考える・提案する
『 4歳 の壁』と思われる行動が見られた時、
緊急性がなければまずは一旦子どもの様子を見守ってみましょう。
子どもがどのような行動をしているのか、
客観的な観察をすることで状況が少し把握できると思います。
次に頃合いを見て声を掛け、なぜその行動をしているのか話を聞いてみましょう。
子どもなりに理由がある場合や、自分でも訳がわからなくなっている場合などもあります。
とにかく「話を聞くよ」と子どもの声に耳を傾ける姿勢が大切です。
そして、子どもの気持ちを「そうだったんだね」「嫌だったんだね」と受け止め
子どもの気持ちが落ち着くよう導けるとベスト。
最後に、この後どうしたいのかどうすると良いのかを一緒に考えたり、
「こうしてみたらどう?」と提案したりできると良いと思います。

4.心の成長を見守りながらサポートを

いかがでしたか?
今回は『 4歳 の壁』特徴や、保育の中での対処方法をご紹介しました。
実際こちらが色々な対応を試みても、上手くいかないこともあると思います。
『 4歳 の壁』は心の成長過程の一つであり、決して後退しているわけではありません。
心が成長している証ととらえ、
見守りながら必要な時サポートするという姿勢で関わっていけると良いですね。
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執筆者:たか 先生(保育教諭1)

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