保育士の毎日の仕事の中で必ず行われる 連絡帳 の記入。 ですが、どう書き出せばよいのか…頭を悩ませることも多いですよね。 今回は一緒に保護者に伝わる書き出しや書き方のポイントを考えてみたいと思います!
1. 連絡帳 は保育士と家庭をつなげる大切なツール
保育者の毎日の仕事のひとつである 連絡帳 の記入。
一日のほとんどの時間を保育園で過ごす子ども達の様子を聞くことは保護者も
楽しみなことでしょう。
連絡帳 は家庭と園とをつなげる大切な記録のひとつでもあります。
保護者がいつか読み返した後に、
『こんな時期があったな』
『この時に○○が出来るようになったんだな』と成長を感じられるものになるとうれしいですね。
連絡帳 を書く時間は午睡時が多いかと思います。
午睡中も会議や打ち合わせなどさまざまな業務がありますが、
そんな限られた時間の中でも充実した内容となるポイントを一緒に考えてみましょう!
2. 書き出しや書き方のポイントは?
連絡帳 の書き出しってどんな風に書けばよいのか、意外と考えてしまいますね。
最初からその日の様子を書き出すのも、やや唐突な印象があります。
私は、家庭での様子に記述があった時は
『○○ちゃんの楽しそうな様子が目に浮かびます』
などひとこと言葉を添えてから本文に入るようにしていました。
連絡帳 を書くにあたっては、ポイントを3つ意識していました。
① 連絡帳 には子どもの様子を具体的に記す
例えば、『今日は園庭でとても楽しく遊んでいました。』という記述だとどの子にも当てはまり、
面白味に欠けてしまいます。
『今日は園庭で遊びました。○○ちゃんは砂場でお団子を作ることがとても楽しかったようで、
たくさん並べて夢中で遊んでいました。』
など、その子がどんなことをして、なにを楽しんでいたか、
をわかりやすく保護者の目に浮かぶように書くことを意識しました。
子どもの話した言葉も記すとより様子が伝わるかもしれません。
② 子どもの姿に対して保育士がどう関わったのかも書く
例えば、ふだん気持ちを伝えることが苦手なAちゃんの、活動時に起きた友だちとのやり取りを伝えるとします。
『今日は砂遊びで型抜きを楽しみました。遊んでいると、近くにいたお友だちの
使っていた別の型抜きがどうしてもほしくなり、思わず取ってしまったAちゃん。
泣きだした友だちを見てAちゃんも泣いてしまったのですが保育者に声を掛けられると
「…貸して」と気持ちを言葉で伝えることができました。
「ちゃんと言えたね!」と言われるとAちゃんも嬉しそうな様子で、その後もその友だちと
楽しそうに遊んでいました。』
仲立ちによってAちゃんが勇気を出して言えたこと、
そのあと友だちと仲良く遊ぶことにつながったことが保護者にも伝わります。
子どもの姿を具体的に書くことに加え保育者の関わりも記すとより、子どもの姿の背景がわかりやすくなると思います。
また、 連絡帳 は書くスペースが限られています。
詳細を書くのに足りない場合は「お迎えの時に口頭でもお話ししますね。」と記し、
迎え時にお伝えするのもひとつかもしれません。
③ 否定的な表現で終わらないように注意する
『今日は眠かったようで日中は機嫌が良くない姿がありましたが、たっぷり午睡をとって午後は
とても元気よく過ごしていました。』など
マイナスなイメージのままで終わらないように。
良かったことも交えて書いていくと保護者も安心できますね。
ただ、伝えなければならないことは良いことばかりとは限りません。
連絡帳 を書く際に、周りの先生に相談してみることも大切かと思います。
また、内容によっては書いて伝えるより直接お話しした方が良いことも。
担任間や上司と相談しながら、保護者と一緒に
子ども達の育ちを見守っていけたらとてもステキですね。
3. 楽しんで書くことが何よりも大切!
連絡帳 を書くことが苦手な人も少なくないと思います。
私もそうでした。
ですが、今日一日で子ども達は『こんなことができた!』ということを
保護者と共有できることはとても嬉しかったです。
喜ぶ保護者の顔を思い浮かべながら書いていくと楽しいものに変わっていきました。
新人の先生は先輩の書く 連絡帳 をたくさん読んで、真似することから始めてみてもいいかもしれません。
実習生の方も、どんなことを書いているのか 連絡帳 を見せてもらうと
とても勉強になると思います。
毎日毎日たくさん書く経験を積むことで、必ず自分の力につながります!!
ステキな 連絡帳 で子ども達の記録を残していきましょう(^^)/
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