4歳児の発達の特徴
身体の発達とともに、自分でできることが増え、「自分でやりたい」気持ちが強くなる時期です。
着替えや片付けなどの生活習慣も身につき始め、言葉や社会性も育っていきます。
集団生活の中で友だちと一緒に遊んだり、思いを伝え合ったりする姿も増えてきます。
実習では、こうした発達の特徴を知ったうえで、子どもが自分でやろうとする姿を見守ることが大切です。
友だち同士で思いがぶつかったときは、子どもの様子や安全面を見ながら、必要に応じて援助しましょう。
身支度や活動を「自分でやろう」としている場面
4歳児は、着替えや片付けなどを自分でしようとする姿が増える時期です。
実習では、うまくできていないからとすぐに手伝うのではなく、どこまで自分でできるかを見守ることも大切です。
保育者がどのタイミングで声をかけたり援助したりしているかにも注目しましょう。
友だちと意見がぶつかった場面
友だちとの関わりが深まると、遊び方や役割をめぐって意見がぶつかることもあります。
実習では、子ども同士がどのように思いを伝えているか、保育者がどのように仲立ちしているかを観察しましょう。
自分の気持ちを言葉で伝えようとしている場面
4歳児は、自分の気持ちや考えを言葉で表現する力も育っていきます。
実習では、大人がすぐに代弁するのではなく、子ども自身が言葉にしようとする姿を待つことも大切です。
保育者がどのような言葉を添えているかを見ると、関わり方の学びにつながります。
2. 4歳児クラスの保育実習で考えたい実習目標例文
保育実習では、実習全体の目標だけでなく、その日の子どもの姿や前日の振り返りをもとに、毎日の実習目標を考えることもあります。
4歳児の発達や友だちとの関わりに注目すると、その日の目標も考えやすくなります。
4歳児の発達を理解する目標例文
・遊びや生活の様子を観察し、4歳児の発達を理解する
・一人ひとりの興味や発達の違いについて学ぶ
・4歳児の自主性を尊重した関わり方を学ぶ
友だちとの関わりを学ぶ目標例文
・子ども同士のやり取りを観察する
・友だち関係の広がりについて学ぶ
・トラブル時の保育者の援助や言葉かけを学ぶ
保育者の援助を学ぶ目標例文
・子どもの自主性を支える声かけについて学ぶ
・見守る場面と援助する場面の違いを知る
・子ども自身が考えられるような関わり方を学ぶ
実習先の子どもの姿や自分の課題に合わせて考えましょう。
3. 4歳児の保育のねらいとは?実習目標との違いも確認しよう
「実習目標」と「保育のねらい」は、似ているようで異なります。
実習目標は、実習生が何を学ぶかを示すものです(実習生の視点)。
保育のねらいは、子どもにどんな経験をしてほしいかを考えて設定するものです(子どもの視点)。
保育のねらいの例
・友だちと一緒に遊ぶ楽しさを味わう
・自分の思いや考えを言葉で伝える
・簡単なルールを理解しながら遊ぶ
・自分なりに考えたり工夫したりして遊ぶ
・体を十分に動かす楽しさを味わう
活動を考えてからねらいを当てはめるのではありません。
「どんな経験をしてほしいか」から考えましょう。
4. 4歳児の部分実習におすすめの活動
4歳児の部分実習では、友だちと楽しめる活動を取り入れましょう。
クラスの子どもの興味や普段の遊びに合わせて選ぶことが大切です。
友だちとルールを共有して楽しむゲーム遊び
フルーツバスケットなど、簡単なルールを理解しながら友だちと楽しめる遊び
ねらいの一例
簡単なルールを理解し、友だちと遊ぶ楽しさを味わう
勝ち負けによって悔しさを感じる子もいます。
子どもの気持ちを受け止めることも意識しましょう。
イメージを形にする製作・表現遊び
見本通りに作るだけでなく、「こうしたい」イメージを自分なりに表現できる活動
ねらいの一例
自分なりにイメージしたことを表現する
完成形をそろえることが目的ではありません。
子どもなりの工夫や表現を大切にしましょう。
登場人物の気持ちを想像できる絵本・読み聞かせ
物語を楽しみながら、登場人物の気持ちや出来事を考えられる内容
ねらいの一例
物語を楽しみながら、登場人物の気持ちを想像する
子どもの反応を見ながら、問いかけを入れすぎず、物語を楽しめるように進めましょう。
全身を使って挑戦する運動遊び
サーキット遊びやジャンプ、平均台、マットなど、さまざまな体の動きを楽しめる活動
ねらいの一例
さまざまな体の動きを経験し、体を動かす楽しさを味わう
4歳児は、走る・跳ぶ・バランスを取るなどの動きも少しずつ安定してくる時期です。
「やってみたい」気持ちを大切にしながら、無理なく挑戦できる内容にしましょう。
5. 4歳児の実習日誌は「子どもの姿」と「保育者の援助」を具体的に書こう
実習日誌では、子どもの行動だけでなく、保育者がどのように関わったのかを具体的に書くことが大切です。
例文
A児とB児が、玩具の取り合いをしていた。保育者は二人の話を聞きながら「どうしたら二人とも遊べるかな」と声をかけていた。その後、A児が「順番に使おう」と提案する姿が見られた。この場面から、保育者が子ども同士の思いを受け止め、自分たちで解決方法を考えられるよう援助していることを学んだ。
6. 計画通りに進めることより、目の前の4歳児の姿を見よう
4歳児クラスの実習では、自主性や友だち関係に注目しましょう。
実習目標や指導案の準備ももちろん大切です。
しかし、計画通りに進めることだけが成功ではありません。
活動に興味を示さない日もあるかもしれません。
友だちとのやり取りが思った以上に広がることもあります。
そんなときは、目の前の子どもの姿に合わせて、柔軟に関わりましょう。
今回紹介した目標や活動も、あくまで一例です。
子どもの発達や興味、その日の様子に合わせて考えてください。
目の前の子どもをよく見ることが、実習での大切な学びにつながります。
保育実習、応援しています!