絵本の読み聞かせ効果はある?「効果なし」のうわさを科学的根拠で解説!0〜5歳の年齢別コツや、保育実習でそのまま使える指導案のねらいも紹介します。根拠を知り、自信をもって子どもたちに絵本を届けましょう!
皆さんも知っているとおり、絵本の読み聞かせは子どもの成長にとって大切です◎
ただ、「絵本の読み聞かせって本当に効果あるのかな?」と思ったことありませんか?
今回は、絵本読み聞かせは効果なしと言われる中、「本当はどうなの?」をひも解いていきましょう。
さらに、年齢別の絵本読み聞かせの効果、実習で活きるアプローチ方法までしっかり解説します。
実習前に読んでおくと現場で役立ちますよ。
子どもたちの笑顔を引き出す読み聞かせを、一緒に実践しましょう!
1. 絵本読み聞かせは効果なしって本当?
「絵本読み聞かせは効果なし」。
この言葉を聞くと少し不安になりますが、根拠を知れば現場でも自信をもって絵本を読み聞かせられます。
・「効果なし」と感じる理由
結論、絵本の読み聞かせの効果はあります。
ただ、次のようなシーンで「効果なし」と感じてしまう人が多いんです。
「効果なし」と感じる理由
すぐに効果が見えない
集中して聞いてくれない
毎日読んでも変化を感じない
読み聞かせの効果は、テストの点数のように結果が数字で出ませんよね。
また、絵本が子どもの発達に合っていないと子どもは興味を示しにくくなってしまいます。
だからこそ、年齢に合った一冊を選んで毎日読み聞かせることが大切。
年齢に合った絵本の読み聞かせの効果
目に見えないが、絵本読み聞かせの効果は子どもに届いている
じわじわ時間をかけて言葉や心が育ち、あとから大きな力になる
読み聞かせの体験談
0歳児クラスで文章の多い絵本を読んだとき、全員そっぽを向いてしまいました。
でも「トントン」「ポンポン」と擬音の絵本に変えたら、みんなじっと見てくれたんです。
・読み聞かせ効果|東北大学論文/文部科学省/脳科学的分析より
読み聞かせについては、さまざまな研究が行われています。
東北大学の論文
- 約3万6千組の親子データを分析
- 読み聞かせの頻度が高いほど3歳時点の発達スコアが高い、という傾向が報告されています
- 関連がみられたのは、コミュニケーション・運動・問題解決・人との関わりなど
- ただし、研究チームは「読み聞かせをしたから発達が伸びた」という因果関係までは確認できないとしています
文科省委託の委託研究
小さい頃の読み聞かせをしていた家庭ほど、子どもの学力が高い傾向が示されています
脳科学的分析(NIRS実験)の研究
読み聞かせを聞いているとき、脳がリラックスした状態を示す変化が確認されています
発達、学力、脳の状態と、調査対象はそれぞれ違いますが、どの研究でも読み聞かせとのよい関連が確認されているんですね。
絵本をたくさん読んだ子は頭がよくなる?
読み聞かせだけで決まるわけではありませんが、学力や発達とのよい関連が報告されています。
2.【年齢別】読み聞かせの効果とコツ
ここでは、年齢ごとに見られる子どもの発達の特徴に合わせて、0歳児〜5歳児の読み聞かせのコツを整理していきましょう。
なお、発達には個人差があるため、年齢はあくまで目安として読んでみてくださいね。
・0歳〜1歳|読み聞かせの声とリズムを楽しむ
0歳〜1歳|発達の特徴
声の心地よさや触れ合いが効果の中心
言葉を「音」として吸収
読み聞かせのコツ
応答的な関わりを意識する
先生がやさしい声で読み上げる
赤ちゃんの視線や仕草に「そうだね」「おもしろいね」と返す
保育現場から
泣いている赤ちゃんを抱っこして絵本を読むと、すっと落ち着く場面がたくさん!
上手に読もうとしなくて大丈夫◎
「声で包み込む」イメージで読み進めましょう!
・2歳〜3歳|読み聞かせで言葉と感情がぐんと育つ
2歳〜3歳|発達の特徴
言葉数が一気に増える
気持ちに共感できるようになる
「もう一回!」と何度もねだる
読み聞かせのコツ
子どものペースに合わせる
くり返し言葉が多い絵本を選ぶ
子どもの指差しに合わせてペースをゆるめ、ゆっくり読む
イヤイヤ期の最中でも、好きな絵本の時間になると落ち着いて座れる子がいました。
子どもの「好き」に寄り添って、ゆっくりページをめくってくださいね。
・4歳〜5歳|読み聞かせで想像力と考える力が伸びる
4歳〜5歳|発達の特徴
ストーリーの流れを理解できる
「次はどうなるのかな?」と先を予想する力が育つ
読み聞かせのコツ
活動の切り替え(静と動)をつくる
クラス全体を落ち着かせるなど、活動の切り替えにも役立ちます。
現場エピソード
5歳児クラスで『おおきなかぶ』を読んだ午後のこと。
園庭のなわとびを「かぶ」に見立てて子どもたちがたて一列に。
「うんとこしょ!」とみんなで引っ張り合い、大笑い!
物語の世界が、そのまま遊びに広がっていく姿でした。
想像力を刺激する物語を、どんどん届けてあげましょう!
・同じ絵本を繰り返し読むことにも意味がある
「絵本の読み聞かせは毎日続けてもいいの?」と迷う人も多いですよね。
結論:絵本は毎日繰り返し読んでもOK!
無理の無い範囲でなら、毎日何度繰り返し読んでも問題ありません◎
東北大学の調査でも、読み聞かせの継続で発達スコアが伸びたと報告されています。
繰り返すメリット
「次はこうなる」とわかる安心感が生まれる
同じ言葉に何度も触れる機会になる
読み聞かせのコツは、こちらの記事もチェックしてみてください。
3. 実習で活きる!絵本読み聞かせのアプローチ
2章では「年齢に合った読み方」を見てきましたが、ここからは実習での活かし方をお話しします。
- 指導案の「ねらい」への落とし込み方
- 実習先で評価される読み聞かせの姿勢
「意図をもった読み聞かせ」を、実習先の先生にもきちんと伝えられるとよいですね。
・指導案の「ねらい」への落とし込み方
ねらいを言葉にできると、指導案が一気に書きやすくなります。
絵本を読み聞かせるねらい
言葉・想像力・情緒の育ちを支えること
書き方のコツ
年齢別の育ちと結びつける
-
0〜1歳:保育者の声を聞き、くり返しの言葉を楽しむ
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2〜3歳:登場人物の気持ちに気づき、思ったことを言葉にする
-
4〜5歳:物語の続きを想像し、友だちと感想を伝え合う
なお、読み聞かせ指導案の書き方はこちらの記事でも紹介しています。
・実習先で評価される読み聞かせの姿勢
実習での評価のポイント
実習では、「なぜその絵本を選んだのか」を見られています。
絵本を選んだ理由を言えると、実習先でも評価につながりやすくなりますよ。
実習先での絵本の選び方
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クラスの様子に合わせる
落ち着かない日は短めの絵本
集中できる日は少し長めの物語
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季節や行事に合わせる
梅雨の時期はかたつむりの絵本
運動会前はかけっこのお話
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子どもの気持ちに合わせる
進級前の不安な時期には、安心がテーマの絵本
「今日は雨なので、かたつむりの絵本にしました」のように、選んだ理由を担当の先生に一言そえて伝えると◎
意図をもって動ける学生だと見てもらえます。
4. 読み聞かせの効果アップ!年齢に合わせた絵本を選ぼう
子どもの年齢や発達に合った絵本を選べば、読み聞かせの時間はもっと楽しくなります。
読み聞かせの効果について、科学的な根拠やポイントも紹介しました。
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あなたらしい絵本の読み聞かせで、子どもたちのキラキラの笑顔を引き出していきましょう!