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保育園のプール活動まるわかり!ねらいやガイドライン、ポイントや遊びまで解説します

プールあそび
保育園でプール活動を行う前にはこの記事をチェック!ねらいやガイドラインは確認できていますか?準備のポイントや注意すべきこと、おすすめの遊びなどプールの活動に必要な情報をまるごと紹介します。安全なプール活動のためしっかり準備していきましょう。
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1. 保育園プール活動のねらいは「水に親しむこと」
2. 保育園のプール活動に関するガイドラインは主に2つ
①教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン
②保育所における感染症対策ガイドライン
3. プール開き前に準備すべきポイント5つ
①園のマニュアルを確認する
②クラス単位で保育の流れを確認する
③プール用具の準備点検をする
④保護者向けにおたよりを作成し配布する
⓹子どもに伝える「おやくそく」の確認
4. プール活動を安全に行うための注意ポイント5つ
①必要な職員数を確保する
②天候や気温を確認する
③子どもの体調を確認する
④監視者は監視のみ行う
⓹水分補給と休息の時間をとる
5. 年齢別プール活動におすすめの遊びアイディア
6. 保育園のプールが中止になる現状とその理由

1. 保育園プール活動のねらいは「水に親しむこと」

保育園のプール活動は、
子どもが水の感触を楽しんだり心地よさを感じたりする中で「水に親しむこと」が大きなねらいです。
水に触れて遊びながらその特性を知り、
遊びの中で子どもの知的好奇心も育まれていきます。
また、プール活動を通して安全に遊ぶためのルールを伝え、それを子どもたちが覚えることも大切です。
子どもの年齢や発達に合わせ無理なく安全にプール活動ができるよう、
この記事で必要な準備を確認していきましょう。

2. 保育園のプール活動に関するガイドラインは主に2つ

①教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン

平成28(2016)年3月に作成されたガイドラインです。
プール活動だけでなく、重大事故発生のおそれがある場面ごとに注意事項や対応方法が示されています。
ガイドラインで示されているプール活動の注意事項は主に3つ
1.指導者と監視者は別で配置する
2.リスクや注意点を職員間で周知する
3.職員は緊急時の対応を学び訓練する
プール事故が起こる直接的な原因は、子どもの異変に職員が「気付かない」ことです。
監視のみ行う「監視者」を必ず配置し、
リスクや注意点は職員全員で事前に共有しましょう。
また、万が一の緊急事態を想定し、
心肺蘇生法、応急手当、119番通報など緊急時の対応を学び、訓練する必要があります。
参考:
こども家庭庁「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」【事故防止のための取組み】~施設・事業者向け~2ページ
こども家庭庁「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」【事故防止のための取組み】~施設・事業者向け~

②保育所における感染症対策ガイドライン

保育所における感染症対策の基本が示されたガイドラインです。
ガイドラインで示されているポイントは主に5つ
1.プールの水は毎時間水質検査をして適切な塩素濃度に保つ
2.排泄が自立していない乳幼児は水を共有しない配慮をする
3.プールの前後にはシャワーでからだを清潔にする
4.感染症に罹った場合のプール可否はガイドラインに沿って適切に対応する
5.プール活動中はマスクをはずす
プールの水の塩素消毒は、プールの規模に関わらず必ず行う必要があります
排泄が自立していない年齢では、
衛生的な観点から個別にタライを準備するか、入水せず水遊びにとどめるなどの配慮が必要。
活動前後にはシャワーでからだやお尻を洗い流すようにしましょう。
夏の時期は感染症も流行するので、
プールの参加可否は、医師の診断やガイドラインに沿って適切な対応が求められます
参考:
こども家庭庁「保育所における感染症対策ガイドライン (2018 年改訂版)」(2023(令和5)年5月一部改訂)<2023(令和5)年10月一部修正>29ページ、32ページ、42~71ページ

3. プール開き前に準備すべきポイント5つ

①園のマニュアルを確認する

安全のため手順やルールは園で統一し、
必ずマニュアルに沿ってプールを実施しましょう。
マニュアルは職員全体で周知する必要があります。

②クラス単位で保育の流れを確認する

流れや動線、注意するポイントなどをクラス単位でも確認し、
安全にプール活動ができるようにします。
職員の混乱や思い違いを防ぐため、必ず確認しましょう。

③プール用具の準備点検をする

一年間保管していたプール用具は劣化している場合もあるため、
安全に使用できるかどうかを早めに確認しましょう。

④保護者向けにおたよりを作成し配布する

プール活動に必要な持ち物や期間中の支度など、
おたよりや掲示でわかりやすく知らせましょう。
イラストで載せるとよりわかりやすくなるのでおすすめです。

⓹子どもに伝える「おやくそく」の確認

プール活動は一歩間違えばリスクもあるため、
子どもたちにも約束事をわかりやすく伝えることが必要です。
子どもに伝える約束事についてはこちらの記事を参考にどうぞ↓

4. プール活動を安全に行うための注意ポイント5つ

①必要な職員数を確保する

ガイドラインでは、指導者と監視者は別で設置することが明記されています。
職員の夏季休暇や急な欠勤などにより、
日によっては職員数が足りない場合もあるでしょう。
職員数が確保できない場合は、
保育計画を変えるなど柔軟に対応する必要があります

②天候や気温を確認する

最近では夏時期の気温の高さが問題になっており、熱中症のリスクが高まっています。
プール実施の可否は環境省の暑さ指数を参考に、
測定装置を使用した上での判断が望ましいでしょう。
参考:
環境省 熱中症予防サイト「暑さ指数(WBGT)について」

③子どもの体調を確認する

プール活動前、活動中、活動後は子どもの体調や様子をしっかりと観察しましょう。
健康観察についてはこちらの記事を参考にどうぞ↓

④監視者は監視のみ行う

ガイドラインでも示されている通り、安全のため監視者は監視に専念する必要があります。
監視のポイント
・子どもから目を離さない
・広い視野をもって監視する
・不自然な動きの子どもを見つける
・目線を規則的に動かして監視する
参考:
消費者安全調査委員会「プール活動・水遊び監視のポイント」
消費者安全調査委員会「プール活動・水遊びに関するチェックリスト~監視を担当する職員・スタッフ用~」

⓹水分補給と休息の時間をとる

夏の時期は気温がかなり高いため、屋内屋外問わず脱水症状を起こしやすくなります。
熱中症のリスクを十分考慮し、こまめな水分補給と適切な活動時間・休息時間の設定をしましょう。
プール

5. 年齢別プール活動におすすめの遊びアイディア

プール遊びは年齢に合わせて無理なく安全に楽しめるものを準備しましょう。
プールにおすすめの遊びアイディアはこちらの記事を参考にどうぞ↓

6. 保育園のプールが中止になる現状とその理由

ここまでプール活動に関する情報をお伝えしてきましたが、
最近では保育園のプール活動が中止となるケースも増えているようです。
夏時期は、環境省より熱中症警戒アラート、熱中症特別警戒アラートが出されることが増えています。
厳しい暑さによる熱中症リスクがあると、中止とせざるを得ない状況です。
また、事故のリスクを考慮し、プールに入水して遊ぶことは中止とする園もみられます。
安全を最優先としながら、
子どもたちが水との触れあいを楽しめるよう工夫していきましょう。
プール
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執筆者:たか 先生(保育教諭1)

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