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保育園でできる 虫刺され の対処法は？看護師がかんたん解説します
夏になると増えてくる「蚊」。この時期は、蚊に刺されて体を掻いている子どもが多いですよね。 虫刺され を掻き過ぎると「とびひ」になってしまうこともあるので注意してあげましょう。今回は看護師の私から、保育園でできる 虫刺され の対処法をお伝えします。
1. 虫刺され の症状は？
虫刺され にはたくさんの種類がありますが、夏に一番多いのは「蚊」による虫刺され。
保育園でも「先生かゆい！」と言ってくる子どもは多いのではないでしょうか。
この時期、子ども達は薄着になります。半袖や短パンなどを着ることが多いので、さらに 虫刺され が多くなります。
大人と比べて、子どもの方がよく蚊に刺されているイメージですよね。
子どもは新陳代謝が活発で体温が高く、汗をかきやすいので蚊に感知されやすいため、 虫に刺されやすいです。
まずは、 虫刺され の症状(蚊の場合)を再度確認しておきましょう。
虫刺され の症状
・発赤
・腫れ
・かゆみ
・痛み
・水ぶくれ
個人差はありますが、体質によって水ぶくれができてしまう場合もあるので、水ぶくれになってしまったら潰さないように気を付けましょう。
子どもは、かゆみを我慢できず 虫刺され を搔きむしってしまうこともあります。
掻きむしってできた傷から、細菌感染をして「とびひ」になってしまうがあるので十分注意が必要です。
保護者にも協力をしてもらい、爪を短く切ってもらう、水ぶくれができてしまった場合は早めに皮膚科を受診してもらうように伝えましょう。
2. 保育園でできる 虫刺され の対処法
つぎに保育園で、子どもが虫に刺されてしまった場合の対処法をお伝えします。
保育士さんができる範囲で対応してあげましょうね♪
【患部を冷やす】
子どもがかゆみを訴えたら、流水できれいに洗い流して保冷剤で冷やしてあげましょう。
虫刺され は、炎症をおこしている状態。冷やすことで炎症を抑えて、かゆみや腫れをやわらげることができます。
保冷剤を使うときは、清潔なガーゼハンカチなどで包んで使用し、冷やし過ぎないように注意しましょうね。
冷やすなら、保冷シートでもいいのでは？と思うかも知れませんが、患部に直接保冷シートを貼ってしまうと、刺激になってかゆみが増してしまうことがあるので使わないようにしましょう。
【患部を保護する】
患部を冷やして、かゆみが落ち着いたら、清潔なガーゼで患部を保護してあげましょう。絆創膏は通気性が悪く、菌が繁殖しやすいのでガーゼを使うことをおすすめします。
また、市販のかゆみ止めを保育園で使うことはNG！
「かゆみを早く治してあげたい。」という気持ちはよくわかりますが、保育士さんの判断で市販の薬を使うことはできません。
塗り薬の場合でも、医師が処方した薬で保護者から依頼があったものしか使えないので、十分注意しましょうね。
3. 保育園での 虫刺され の予防法は？
保育園で 虫刺され を予防するためにできることをご紹介します。
夏の保育園は蚊が集まりやすいので、その都度対処していきましょうね。
虫刺され の予防法
・蚊取り線香を使う
・草が多いところには近づかない
・園庭の環境整備(草むしり、水溜まりをなくす)
・換気をする時は網戸を使う
・虫よけを使う(保護者に対応してもらう)
公園や園庭には草や木がたくさん。
草や木が多いところに蚊は発生しやすいので、できるだけ近付かないようにしましょう。
園庭のある保育園は、草むしりや木の剪定をして虫が発生しづらくなるような環境整備が大事です。
また、忘れやすいのが水溜まり。蚊は水がある所に発生しやすいので、雨が降ったあとは水溜りがないか、遊具に水かついていないかを確認しましょう。
虫よけスプレーも効果的ですが、子どもによっては体質に合わないこともあるので、登園前に保護者に対応してもらうことをおすすめします。
4. 虫刺され の対処法を身に付けよう！
今回は、看護師の私から保育園でできる 虫刺され の対処法についてお伝えしました。
「ただの 虫刺され 」と思われがちですが、掻きむしってそのままにしておくと感染症を引き起こすことがあるので、早めの対処が必要です。
保育士さんにもできる範囲で対処をしてほしいと思います。
また、蚊を媒介した感染症もあります。日本では耳にすることは少ないですが、実際に日本でも蚊を媒介してデング熱に感染したとニュースで報じられていました。
極端に気にし過ぎることはありませんが、蚊に刺されないに越したことはありません。
保育園でもできるだけ、予防していきましょうね。
保育士さんの参考になればうれしいです。
執筆者：瀬川知子（看護師）
頼れる保育士さんになるためのお手伝い
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