子どもの『 社会性 』はどう育まれる?新人保育さんや保育学生のみなさんにおすすめの記事! 社会性 とはどのようなものか、保育の中で意識したい関わりや活動の例などをまとめてご紹介します。ぜひ保育の参考にしてみて下さい♪
1. 乳幼児期から育まれる『 社会性 』とは?
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今回のテーマは、子どもの『 社会性 』です。
乳幼児期は、 社会性 が芽生え、少しずつ育まれていく時期。
この大切な時期に子ども達と関わる保育者として、
『 社会性 』とはどのようなものなのか改めて確認し、
子ども達にとってプラスとなる関わりや活動を知っていきましょう。
まず、 社会性 とは具体的にどのようなものなのかをまとめました。
社会性 とは
「 社会性 」という言葉の明確な定義はありませんが、
一般的には「社会の中で人と関わりながら過ごすために必要な能力」のことを言います。
具体的には、周囲の人と上手くコミュニケーションをとる、
マナーやルールを守ろうとする、
周囲の物事に関心を持って考えるなど、
社会の中で生きていくにはとても大切な力です。
社会性 は、乳幼児期から徐々に育まれていくものです。
色々な力が育つ乳幼児期ですが、 社会性 を育てるという視点で考えると、
保育の中ではどのような関わり、活動を意識していくと良いのかご紹介します。
2. 社会性 が育まれる保育の中での関わり・活動例
社会性 が芽生えるのは幼児期頃と言われていますが、
そのベースは乳児期から育まれていくもの。
今回は、乳児期から意識したい関わりと、幼児期から意識したい関わりにまとめてご紹介します。
◆乳児期から意識したい関わり
子ども達が成長と共に色々な力を身に付けていく上で、
まずベースとなるものは『愛着(アタッチメント)』です。
子ども達は、愛されること、大切にされることで気持ちが安定し、
その安心感や自己肯定感の中で徐々に人との関わりを広げていきます。
この『愛着(アタッチメント)』は、基本的には親子の間で築くものですが、
保育の中では、子ども達にとって一番身近な保育者との間でも重要なものです。
まずは子どもとスキンシップを図りながら、やさしく言葉をかけるなど、
少しずつ子どもとの信頼関係を築いていきましょう。
子ども同士の関わりが増えてくる時期には、
その関わりを見守りながら、必要に応じて保育者が間に入りサポートしていきます。
子ども同士の関わりの中で生まれる様々な出来事や感情(嬉しい、楽しい、怒りなど)の積み重ねが、
社会性 の芽生えへとつながっていくのです。
乳児期から簡単なルールやマナーを伝えていくことも大切です。
例えば、「順番を守る」ことや「汚れた時は清潔にする」こと、
「食事は座って食べる」ことや、「お友達の嫌がることをしない」など、
社会的なマナーは、乳児期から繰り返し伝えていくことで身についていきます。
乳児期は特に、短くわかりやすい言葉で伝えることがポイントです。
◆幼児期から意識したい関わり
幼児期は、友達との関わりがより広がっていく時期です。
集団遊びは、ルールを守って遊ぶ習慣をつけていけたり、
友達とコミュニケーションを取りながら協力して遊んだりと、
社会性 を育むことにつながる活動の一つ。
なにか問題が起きた時は、どう解決していくか子ども同士のやり取りを見守っていくことも必要です。
当番活動の取り入れ方は色々とありますが、
子ども達が無理のない範囲で、楽しみながら取り組めるようにするのがポイント。
子ども達は「任されること」で、
友達と協力しながら目的を達成したり、
子ども達になりに工夫したりする姿が出てくるでしょう。
役に立つことで喜びを感じ、責任感も芽生えてくるなど、
社会性 を育むことにもつながっていきます。
家庭や園の中といった決まった環境・人だけでなく、
色々な場・人と関わりを広げていくことが 社会性 を育む上では大切です。
例えば、定期的に他園と交流会を行う、
地域の施設へ園外保育に出掛けるなど、
いつもと違った体験ができる機会を作り、
できる範囲で、子ども達の視野を広げていけるような活動を取り入れましょう。
3. 『 社会性 』の視点から子ども達の姿をとらえる
いかがでしたか?
今回は、子どもの『 社会性 』をテーマに、
保育の中で意識したい関わりや活動の例を取り上げました。
振り返ると、普段の保育の中でいつも取り入れていることがほとんどなのではないでしょうか。
毎日の保育の当たり前の光景であっても、
その中で子どもの「 社会性 」が育まれているということを改めて意識すると、
何気ない子ども達の姿や、やり取りをより深くとらえることができるよう感じます。
保育目標の設定や振り返りの視点として参考にしてみてください。
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