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【3歳からの 運筆 】年少クラスからできる!はじめてのえんぴつ遊び

はじめての鉛筆
そろそろえんぴつを持たせてみようかな?とお考えの保育士さん必見!3歳からできる、 運筆 の基礎をご紹介します。クレヨンもしっかり描けるようになってきましたか?そろそろ 運筆 ができる成長過程にあるのか、まずは子ども達の発達過程をおさらいしていきましょう!
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1. えんぴつ遊びを始められる発達の目安

だいたい2~3歳ころから絵を描いたり、文字を書いたりすることに
興味が出てくる子が多くなってきます。
そうしたら、遊びの一つとして 運筆 を取り入れてみましょう。
先生が楽しそうに書いて見せてあげるのもとても大切です。
子どもが書いたらたくさん褒めてあげましょうね
3歳くらいの子どもは握力が弱く、まだしっかりと鉛筆やクレヨンなどが持てません。
筆圧も弱いので、たくさん描いて手指の力を鍛えていきましょう。
だいたいこの頃から大人の言っていることが理解できてくるので、持ち方も教えやすいと思いますよ。
運筆練習の順序
まず、最初はグーの手でクレヨンやマーカーを握った持ち方でぐるぐる描く書き方から始まります。
この時期は書くことを楽しんでもらいたいので、大きな紙に自由に書かせてあげましょうね
そのあと、3歳くらいになると、スプーンやお箸も3点持ちという持ち方ができるようになります。
※3点持ちとは、親指人差し指、中指の3本で持つ持ち方です。
親指と人差し指の指先を軽くくっつけて、人差し指の下から中指を添えれば3点持ちです。
そしたらえんぴつを持ってみましょう!
最初は子どもの手に持ちやすい、太いえんぴつがおすすめです。
少しずつ正しい持ち方を教えていきたいのもこの頃。
持ち方にクセがついてしまうとなかなか直りにくいので、
幼少期の頃にえんぴつの正しい持ち方を教えてあげましょうね。

2.  運筆 の練習と教え方

では、 運筆 の練習はどんな事から始めていけばいいのかな?という先生方に向けて、
始めやすい 運筆 の練習方法をご紹介していきます。

・なぞりがき

なぞりがきといってもいきなりひらがなを教える必要はありません。
ここでいうなぞりがきは、丸やギザギザ、ぐるぐるの線などです。
なぞる動作で、手首の動き方を覚えてきます。
この動作が、のちにひらがなの曲線やハネの練習にも生きてきますよ。
言葉がけ例
「たくさんシャボン玉をつくってみよう!グレーの線の上を描いていこう」運筆
「鉛筆のマークからスタートしよう!
グレーのギザギザの線を通っていくと旗のマークがあるよ!そこがゴールだよ!」
グレーの線を線路に見立てて、「えんぴつ列車が落ちないように走ろうね!」と言ってもわかりやすい◎

・点つなぎ

かんたんな番号順の点をつないで線をひいて絵をつくって遊びます。
結ぶ先を見つけてから線をひくので、二つの動作ができるようになっていきます。
手指の動き方の練習だけでなく、観察力や注意力なども養われますね。
言葉がけ例
お星様のマークからスタートして番号順に線をひいていくよ。
お星様のマークは1だね。1の次は?そう2だよね。
2まで線をひっぱるよ!」運筆

・めいろ

めいろは、通る道を線で書いていくことで運筆力が自然と身につきます。
どのみちを通ってゴールまでいけるのかを先読みしながら進めるので、
想像力や決断力、空間を認知する力など様々な力を養う効果があります。(すごい!)
言葉がけ例
「うさぎさんやリスさん達と一緒に幼稚園にいってみよう!どの道を通ればいけるかな?」
「ことりさんが木のおうちに帰れるように連れていってあげてね」
運筆運筆

・ぬりえ

ぬりえは、色を塗る動作の中で手首がうまく動かせるようになったり、
ペン先を細かく動かせるようになったり、と 運筆 の練習にいいことばかり!
また色がきれいなクレパスや色えんぴつを使うことで、しっかり色を出そうとし、
筆圧も強くなっていきます。
またきれいな色彩感覚を養うことで、感性も磨かれていきますよ。
言葉がけ例
「好きな色で塗ってみようね。どんな絵が出来上がるか楽しみだね」
「(できあがったら)すごいね!一人でできたね!」
大人が見たらちょっと違う色使いでも、指摘せずに見守りましょう。
それが豊かな感性につながっていくのだと思います。
ポイント
・最初は、指でなぞってから始めてみましょう。
・先生が大きなお手本をやって見せてあげましょう。
・少しくらいはみ出しても指摘はしません。頑張ったことをたくさん褒めてあげましょう。(自己肯定感が育ちます)

3. 運筆 を楽しんで取り組める保育環境をつくろう

いかがでしたか?
今回は初めての 運筆 ということで、始めやすい練習と教え方をご紹介しました。
子ども達にとって、 運筆 に落ち着いて取り組める保育環境はとても大切です。
きちんとイスに座って、一人ひとりの集中できるスペースも取って…
先生がセカセカとしていては良い保育環境とは言えませんよね。
一気にババっと進めずに、ゆったりと余裕を持って取り組んでくださいね。
できれば、いろいろな種類を集めて、子どもに選んでもらうことをおすすめします。
 運筆 は子どもの「やってみたい!」という気持ちが大切です。
楽しい保育時間になるように応援しています!

執筆者:岡田なな 先生(保育士)

若葉マークの保育士さんの味方!