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看護師監修!子どもの 心肺蘇生法 とポイントを身に付けよう 

心肺蘇生法
保育活動中に子どもが急変!救急車が来るまでの間、ただしい 心肺蘇生法 をおこなう必要があります。もしもの時に子どもの命を守れるよう、看護師から新卒保育士さんに向けて子どもの 心肺蘇生法 とそのポイントを簡単に解説します。
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1. 子どもの急変!保育士がとるべき3つの行動

保育園で子どもが急に意識を失ってしまった!
息をしていない!
そんなこと、絶対にあってほしくない…
そう思いながら保育士さんは、子ども達の安全を考えて毎日保育をしていると思います
しかし、突然子どもが急変してしまう可能性はゼロではありません
もしものときに備えて、正しい子どもの 心肺蘇生法 を身につけておきましょう。
子どもの意識がなくなり、倒れてしまった時、まずは次の3つの行動をとるようにしてください。
・意識、脈拍、呼吸があるかの確認
・ほかの職員に助けをもとめ、救急車を呼んでもらう
・子どものそばを絶対に離れない
突然のことで、慣れていない新人保育士さんは特にどうしていいか分からなくなってしまいますよね
子どもの急変時はスピードが大事!
ひとりで対処しようとせず、かならず助けを呼んでくださいね

2. ただしい 心肺蘇生法 とポイント

 心肺蘇生法 とは、突然心臓や呼吸が止まってしまった時に胸骨圧迫(心臓マッサージ)と人工呼吸をおこなうことです
 心肺蘇生 をおこなうことで、子どもの命が助かる確率がグッと上がります

【子どもの 心肺蘇生法 】

子どもの 心肺蘇生法 のながれを理解しておきましょう。
・子どもの肩を強くたたき、名前をよんで意識の確認をする
・ほかの職員に119番通報をおねがいし、救急車を呼ぶ
AEDを持ってきてもらうよう依頼する
・首の動脈に、人差し指、中指、薬指の3本をあて脈拍があるか確認する
呼吸があるか確認
・子どもを仰向けに寝かせ、あごを上げ気道を確保
心臓マッサージ30回、人工呼吸2回を交互に絶え間なく行う
 ※心臓マッサージの場所は、両乳頭をむすんだ線の少し足側を押す
 ※1歳未満の乳児は人差し指と中指の2本指、1歳以上の子どもは片腕で押す
・AEDが到着したら、すぐに使用をする

参考:子どもの一次救命処置 日本医師会 救急蘇生法

心臓が止まって5分を超えると脳に障害が残る可能性が高くなり、8分を超えると命を落とす可能性が高くなります。
救急車が到着するまで、平均で約8分
お分かりかと思いますが、救急車が到着するまでの対応がとても大事です。

【 心肺蘇生法 のポイント】

子どもの 心肺蘇生法 の手順が理解できたら、ポイントをおさえましょう。

 心肺蘇生法 のポイント
・一人でおこなおうとしない!
・意識を確認するときに、子どもの体を強くゆらしたり、顔をたたかない
・心臓マッサージをおこなうときは、手のひらの根本で胸の厚みの約1/3沈む深さまでつよく圧迫する
1分間に100回のペースで心臓マッサージをおこなう
・心臓マッサージはかたい床の上でおこなう
・呼吸をしているか確認するときは、10秒以内で胸やおなかが上下しているかをみる
・人工呼吸は子どもの鼻をつまみ、子どもの口をすき間なくおおうようにする。1秒間ふきこみ、子どもの胸が上がるのを確認する
・AEDが到着するまでは絶え間なくくりかえす

【AEDの使いかた】

『AED』は耳にしたことがありますよね。
聞いたことはあるけれど、実際に使うとなると、不安…
と思う方も多いと思います。
AEDは『自動体外式除細動器』といって、電気ショックによって心臓を正常な状態にもどす機械です。
一般の方も使うことができる機械なので、保育士の皆さんにも使いかたを身につけてほしいと思います。
AEDの使いかた
・ふたを開け電源をいれる
・小児用パッドがある場合は小児用パッドを使用する(子どもから見て右肩と左わき腹の2か所)成人用のパッドしかない場合は胸と背中に貼る
・電気ショックボタンを押す。電気ショックが必要なときのみ、電気が流れる。そのときは、かならず子どもから離れる
電気ショックが必要ない場合でも、AEDのガイダンスに従って心臓マッサージと人工呼吸は続けましょう
救急隊が到着するまでは、AEDを外さないでそのままにしておいてください
※保育園にAEDがない場合は近くにAEDが置いてある施設をかならず確認しておきましょうね。

 心肺蘇生法 を身につけて子ども達の命を守る!

今回は、子どもの 心肺蘇生法 について解説しました。
保育園で子どもが急変してしまったときは、保育士さん同士のチームワークがとても大事になります。
ひとりで対処しようとせず、すぐに先輩や看護師に助けをもとめましょう。
消防署などでも講習をおこなっているので、保育学生さんも就職をする前に受けてみるのも良いと思います
子どもの 心肺蘇生法 を身に付けて、いざというときに頼れる保育士さんを目指してほしいと思っています。

執筆者:瀬川知子(看護師)

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