保育の実践ですぐ役立つ!製作の技法をご紹介します♪今回ご紹介する技法は、『 フロッタージュ 』です。 フロッタージュ のやり方やポイント、 フロッタージュ を使った作品例なども載せていますので、製作活動の参考にしてみてくださいね。
1.製作の技法『 フロッタージュ 』とは
ほいコレでは、保育に役立つ情報をたくさん発信中!
今回のテーマは、保育の製作遊びに使える技法『 フロッタージュ 』です。
『 フロッタージュ 』とはどのようなものか知っていますか?
まずは、『 フロッタージュ 』について簡単に解説します♪
フロッタージュ とは?
『 フロッタージュ 』とは、フランス語で「こする」という意味の言葉からきていて、『こすりだし』とも言われます。
薄い紙の下に、表面に凹凸のあるものを置き、
紙の上から色鉛筆などでやさしくこすることで、下にあるものの形が浮かび上がってくるという技法です。
落ち葉やコイン、凹凸のある板など、身近にあるものをフロッタージュすることで、
模様の面白さに気付いたり、形が浮き出てくるワクワク感を味わえたりすることができます。
こすり出す時に力加減が必要なので、4~5歳児向けとなります。
それでは、『 フロッタージュ 』を行う時に準備するものや、
やり方をご紹介していきます。
【準備するもの】
・色鉛筆(クレヨン、クレパスでも可)
・コピー用紙
・ フロッタージュ をする対象物(表面に凹凸のあるもの)
ポイント
・紙は、コピー用紙などの薄めの紙を使用することで、こすり出しやすくなります。
【やり方】
① 写し出すものの上に、コピー用紙を置く。
② コピー用紙の上から色鉛筆でやさしくこする。
③ 全体をこすり出したら完成♪
ポイント
・こする時は出来るだけ鉛筆の先を立てず、斜めに寝かせることで、模様が出やすいと思います。
・コピー用紙の下で、写し出すものがずれてしまわないよう注意しましょう。
・こする時は、端からまんべんなく塗ることで模様がきれいに出てきます。
2.製作におすすめ! フロッタージュ の作品例
次に、『 フロッタージュ 』を使った製作の作品例をご紹介していきます。
保育の製作活動に取り入れてみてはいかがですか?
【作品例① 葉っぱの模様で作ろう】
フロッタージュ で、色々な葉っぱの模様を集めて自由に表現♪
≪材料≫
・ フロッタージュ で準備するもの
・画用紙
・はさみ
・のり
・クレヨン
≪作り方≫
① 葉っぱで フロッタージュ を行い、色々な葉っぱの模様を集める。
② ①で集めた葉っぱの模様を、形に沿ってはさみで切る。
③ ②の葉っぱを自由に組み合わせながら、画用紙にのりで貼る。
④ クレヨンで、絵を付け足して描いたら完成♪
≪ポイント≫
・葉っぱを組み合わせるところでは、「何に見えるかな?」「なんだか羽みたいにも見えるね~」など、子ども達の想像力が広がるようなやりとりを心掛けましょう。
・完成したら、一人ずつ発表する機会を作るのも◎。
【作品例② 凸凹模様探検】
凸凹の模様はどこにある!?
みんなで模様を見つける探検に出て、模様図鑑を作っちゃおう!
≪材料≫
・ フロッタージュ で準備するもの
・画用紙2枚
・穴あけパンチ
・紐
・ペン
≪作り方≫
① 園内で見つけたものを、 フロッタージュ で模様を取っていく。
例)廊下の模様、ブランコの椅子の模様、すりガラスの模様など
この時、一か所の模様につき一枚の紙を使う。
② ①の紙にそれぞれ何の模様なのかなどを記入する。
③ 画用紙2枚を表紙にして①で集めた紙を挟む。
④ 穴をあけて、紐を通す。
⑤ 表紙部分にペンでタイトルを記入する。
例)『もようずかん』『えんていもようずかん』など
⑥ 模様図鑑の完成♪
≪ポイント≫
・ フロッタージュ で使うコピー用紙は、A5くらいのサイズにすると扱いやすいのでおすすめ!
・模様探検中は道具を持ったまま移動するので、安全を考慮して色鉛筆でなくクレパスやクーピーなどを使用しても良いと思います。
3. フロッタージュ で製作を楽しもう♪
いかがでしたか?
今回は、保育の製作遊びに使える技法『 フロッタージュ 』についてご紹介しました。
『 フロッタージュ 』の基本の工程だけでもじっくり楽しむことができますが、
そこから展開していくことで、
さらに面白い作品が出来上がると思います。
製作の技法を色々と覚えておくと、
活動にもすぐ応用することができ、作品の幅も広がるはずです。
今回ご紹介した フロッタージュ を上手に活用して、
子ども達と製作遊びを楽しんでくださいね♪
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