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【保育】 流行性角結膜炎 (はやり目) とは?症状・治療・園での対応

流行り目
保育に必ず役立つ!子どもがかかる病気について知っておきましょう。今回は『 流行性角結膜炎 (はやり目)』について簡単解説します。 流行性角結膜炎 は感染症の一つ。症状や、治療、保育園での対応などについて正しく理解しておきましょう。
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1.『 流行性角結膜炎 』とは?

保育現場で必ず役立つ、
『子どもの病気』に関して正しい理解を深めましょう。
今回は、子どもがかかりやすい病気の一つである『 流行性角結膜炎 』について簡単解説します。
 流行性角結膜炎 とは?
アデノウィルスによる目の感染症で、『はやり目』とも言われる。
潜伏期間は2~14日程で、感染力が非常に強い
主な症状は、目の充血目やになどで、
感染経路は、飛沫感染接触感染
涙や目やになどにウィルスが含まれているため、
感染した人が目をこすった手でものに触れたり
消毒が不十分なプールの水を介して感染拡大することもある。
流行しやすい時期は
発病後2~3週間程度で治癒する。
 流行性角結膜炎 は、感染力が非常に強いため、
保育現場で発生した場合、感染拡大を警戒しなければなりません。
適切な対応が取れるよう、
症状治療園での対応などについてしっかりと理解しておきましょう。
流行性角結膜炎

2. 流行性角結膜炎 の症状や治療について

それでは、 流行性角結膜炎 の症状治療についてご紹介します。

【症状】

・目の充血
目ヤニ
涙目
かゆみ
・目の腫れ
・目に膜が張る  など
『結膜』とは、まぶたの裏側や白目の表面部分のことで、
『角膜』は、黒目の部分のことです。
 流行性角結膜炎 は、この『結膜』や『角膜』に症状が現れます。
主な症状は、
目の充血や、大量の目ヤニなどです。
目ヤニがひどく、まぶたがくっついて開きにくい状態になることも。
感染力が非常に強いため、
片目で発症しても、もう片方の目にもうつってしまいます。
症状が悪化すると、黒目(角膜)の部分が濁ってしまい、
視力低下につながる恐れもあります。

【治療】

 流行性角結膜炎 に対する有効な薬やワクチンは現在ありません
ですから、対症療法を行いながら治癒するのを待つ形です。
基本的には、抗炎症剤やステロイド剤、抗菌剤の点眼薬が症状に応じて処方されます。
発病後2~3週間程度で治癒する場合が多いですが、
悪化すると1か月以上かかることもあります。

3.保育園での 流行性角結膜炎 への対応

 流行性角結膜炎 の症状や治療についてご紹介してきましたが、
保育園で 流行性角結膜炎 にかかった子どもがいたら、
どのように対応すれば良いでしょうか?
登園の目安や、配慮事項などについてご紹介します。

【登園の目安】

 流行性角結膜炎 は、感染力が強いため、
医師が登園を許可するまでは出席停止となる感染症です。
厚生労働省の『保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)』では、
登園の目安は「結膜炎の症状が消失していること」としています。
完治するまで2週間程かかるので、
長い期間欠席しなければならない病気です。

参考:厚生労働省 『保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)』 別添1 具体的な感染症と主な対策(特に注意すべき感染症)

【配慮事項】

手洗い
・施設内消毒の徹底
・タオルなど共用の禁止
プールはしっかりと塩素で消毒
・子どもの視診
感染症についてのお知らせ
感染力の強い 流行性角結膜炎 に対しては、
感染対策をしっかりと行うことが大切です。
基本的な手洗いはもちろんのこと、
施設内の消毒をこまめに行うことも必要。
特に、ドア、電気のスイッチ、水道周りなど多くの人が触る部分
そして、子どもがよく触るおもちゃは、
定期的にアルコール次亜塩素酸ナトリウムを薄めた消毒液で消毒を行います。
また、タオルなどを介して感染が拡大する可能性もあるので、
タオルの共用は禁止です。
消毒の不十分なプールも、感染拡大の一因。
ですから、プールは必ず既定の数値で消毒を行うことが大切です。
もし、充血などの症状がある子どもがいたら、
プールは控えてもらうようにします。
そして、子どもの視診はいつも以上にしっかりと行いましょう。
潜伏期間が2~14日程と長いので、
発生を確認してから2週間程は注意が必要です。
家庭にも感染症の発生や症状などの情報をしっかりと伝え、
十分に連携を図りましょう。
いかがでしたか?
今回は、子どもがかかりやすい病気の一つ『 流行性角結膜炎 』について簡単解説しました。
感染力が非常に強いため、
集団生活を行う保育園では感染対策が大きなポイントとなります。
また、 流行性角結膜炎 は、子どもの病気という訳ではなく、
大人もかかることがある感染症です。
特に、疲れていて免疫力が落ちていると体調を崩しやすいので要注意!
保育士の仕事は体力が必要ですから、
日頃から生活リズムを整えるよう意識するとともに、
バランスの取れた食事を心掛けましょう。
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執筆者:ほいコレ 編集部

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